久々のCVR(千葉ヴィンテージライド)に参加しました。Part 2 | CICLI LA BELLEZZAのブログ

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愛するヴィンテージ自転車たちとの生活

久々に行われたCVR(千葉ヴィンテージライド)のレポート、Part 2では、参加された皆さんの自転車をご紹介します。

 

今回は8名の参加者がありました。8台の自転車は、いずれもオーナーさんのこだわりが詰まった魅力的な車ばかりです。

 

リハビリから復帰されたRさんのガルモッツィ。

1950〜60年代のイタリア車ですが、サンプレのデモ用に作られた車ということで、フレームにはサンプレのロゴが入り、ジュイ・エキスポールなど、フランス製のパーツでアッセンブルされている珍しい車です。

 

これは以前、CVRメンバーのHYさんが乗っていた車なのですが、Rさんが引き継いでから、いろいろなパーツを交換したそうです。サンプレの鉄製チェンホイールは再メッキしたもので、細身のクランクの美しい光沢が印象的です。

 

サドルはイデアル#52という珍しいモデルで、後のエンブレムには製造番号が入っています。ほぼ新品のこのサドル、中央部が盛り上がっている独特のフォルムをしていますが、はたして乗り心地はどうなのでしょうか?

 

こちらはEさんのチネリ・スーパーコルサ。1972年頃の車です。

リヤキャリアは、たまたま一時的に置いてあるだけで、この車に付いているわけではありませんので念のため。

 

メタリック・ロゼのフレームは美しく、メッキラグも非常にいいコンディションです。さらに、バッヂ付きの鉄製ステムが車の品格を上げています。このあたりがチネリならではの世界観ですね。

 

リアメカはヌーヴォレコードですが、プーリーケージを純正品からサードパーティー製に交換し、ピボットボルトの接合部を高い位置することで、キャパシティをより広くしています。

 

こちらは、Rさんの奥様のデローザです。

薄いピンクのフレームが上品でおしゃれですね。

 

コンポはカンパのアテナを使っています。

165cmのクランク長でインナーに34Tを付けるため、チェンホイールはカンパではなく、ネット通販で見つけたトラディツィオーネ・ベッロというブランドのものに交換したそうです。ヴィンテージの世界観に合う軽合製パーツの選択肢が少なくなっている昨今、こういった大胆なアッセンブルもアリなのだと、とても参考になりました。

 

こちらはKさんのピナレロで、1970年代後半の車だと思われます。鮮やかなメタリックゴールドのフレームが印象的です。

 

この車はサンツアー・シュパーブプロのコンポを使っています。

デュラエースに比べるとシュパーブ装着の車は多くないですが、サンツアー党だった私から見ると、懐かしく、愛着が湧いてきます。

 

一枚革の編み上げのバーテープが、この時代らしくてオシャレですね。

 

デローザ・ライドでいつもご一緒しているTさんは、今回は80年代半ばのコルナゴ・ヌーヴォ・メキシコで参加です。

メタリックグレーのフレームに、COLNAGOのロゴとアウターとボトルカバーがイエローで統一されていて、イタリアらしい粋なレーサーになっています。コンポはデュラエース7400です。

 

トップチューブやダウンチューブ、チェンステーは、中央部が凹ませてあって、一本の長い溝が入ったようになっています。

この時代のコルナゴは、真円のチューブではなく、星形など、いろいろな断面形状のチューブを使って、試行錯誤をしていた記憶があります。

 

ステムにはエルネスト・コルナゴのサインステッカーが貼られています。

ウーゴ・デローザのサインはよく見ますが、エルネストのサインは珍しいですね。

 

Aさんは、最近入手したというフジのチタン製レーサーで参加です。

 

チタンフレームの接合部は美しく仕上げられています。

バーテープとコーディネートした淡い黄緑色のアウターがオシャレですね。

 

ルネルス・パターンのチェンホイールは、パターンレスから加工した特注品だそうです。ルネルスより肉抜き面積が広く、シャープな印象です。歯数は46Tx28Tで、レーサーというよりパスハンターという仕様ですね。

 

この車のサドルは、ブルックス・スワローの革をさらに削いで、極限まで細くしたオリジナル仕様になっています。座った感触がどんな感じなのか想像がつきませんが、精悍な印象ですね。

 

私は1973年製のラーレーで参加しました。

いつもはステンレス製のカクテルシェイカーをボトルにすることが多いのですが、今回はアルミボトルをつけています。

 

久々にレーサーシューズ風チューブラーバッグを使ってみました。私の手作りです。

 

Hさんは、バイクフライデーの折りたたみ式16インチミニヴェロで参加です。オリジナルはフラットバーでしたが、ドロップバーに換えたそうです。

 

バイクフライデーはアメリカの自転車ブランドです。

 

フロントは58Tのシングルで、シマノ・アルフィーネのクランクに中国メーカーのチェンリングを付けています。

リアは13-34Tのワイドレシオのため、ディレイラーはMTB用のシマノ・ディオーレを使い、プーリーケージを路面に擦らないように、ロングケージをショートケージに交換してあるそうです。

16インチ車でワイドレシオという問題を解決する絶妙のアッセンブルと言えるでしょう。

 

ワンタッチで着脱可能なペダルやハブダイナモなど、折りたたみ車ならではの工夫が随所にされています。

 

今回も、皆さんのこだわりと愛情のこもった自転車たちを見せていただき、とても勉強になりました。これがCVRの醍醐味だと思います。次回もまたよろしくお願いします。