昭和のトーエイ・ランドナーで訪ねる令和の八王子丘陵ライド | CICLI LA BELLEZZAのブログ

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愛するヴィンテージ自転車たちとの生活

高校時代からの相棒、トーエイ・ランドナーでのライド第三弾。

今回は東京都西部の八王子市、神奈川との県境周辺の丘陵地帯に行って来ました。

 

高校時代にオーダーしたトーエイ・ランドナーは、今年で48歳になります。一部のパーツは交換し、塗装も一度塗り替えていますが、当時の姿を極力そのままに保っている青春のランドナーです。

 

今回は、多摩美術大学近くの運動公園まで車で行き、そこからスタートしました。

 

まず、東京都立大学やアウトレットのある南大沢に向かいます。

このあたりは、山全体を大規模に開発したニュータウンで、マンション群の中を通る広々とした幹線道路や、静かな遊歩道、点在する大小の公園など、快適な街づくりが非常に計画的にできていることがわかります。

 

東京都立大学に来ました。

京王線の南大沢駅のすぐ前にあり、丘陵の自然を生かした緑豊かなキャンパスです。

 

都立大学の正門から駅までの間は三井アウトレットパークになっています。電車では来たことがありましたが、自転車で来ると、印象が違いますね。

 

一方で、ニュータウンの中には、こんな自然を残した公園もあります。池には大きな鯉がゆったりと泳いでいました。

 

この公園には野生の動物たちがたくさん棲んでいるそうです。

タヌキや野ウサギはわかりますが、キツネやイタチが都内で見られるとは驚きです!

 

お昼は、この公園のベンチでカツ丼弁当をいただきました。

 

桜も咲いて春本番ですね。

 

お昼を食べた後はニュータウンを出て、都県境沿いに町田街道を走り、横浜線の相原へ、そして丘を越えて京王線のめじろ台へと向かいます。

 

町田街道は東京オリンピック2020の自転車ロードレースのコースになったところで、そのモニュメントとして、路面上 1Km毎に『TOKYO2020 ○Km POINT』の表示があります。この表示、尾根幹にもありましたね。

 

京王線のめじろ台駅に着きました。

めじろ台は1970年代初頭に開発された元祖ニュータウンです。

小学生の頃、クラスメイトが出来たばかりのめじろ台に引っ越し、彼の家を訪ねた記憶があります。それ以来ですから、約半世紀ぶりの再訪になりますが、駅の周辺は今もいい感じの住宅街でした。

ところで、めじろ台の手前には直線の激坂があり、ランドナーでもキツいほどの登りでした。本当に高い台地にあるんですね。ですので、ここからの眺望は抜群です。

 

めじろ台からの帰りは、隣町の、みなみ野を通って行きました。

みなみ野は比較的新しく開発されたニュータウンで、その名の通り八王子市南部の中心となっている街です。

私も名前だけは知っていましたが、想像したよりも大きな街で、八王子市の新しい中核という感じがしました。

 

八王子市から町田市にかけての丘陵地帯は、多くの大学があることで知られています。ここはそのひとつ、東京工科大学ですが、丘の上の広大なキャンパスはアメリカの大学のようでした。

 

 

考えてみると、もう長い間、八王子の丘陵地帯を自転車で走る機会はありませんでした。ですので、このエリアの開発が進んでいることは知識としては知っていても、正直なところ、私の頭の中に浮かんでくる『八王子』のイメージは、学生の頃にトーエイ・ランドナーで走っていた、のどかな『昭和の八王子』だったのです。

それから数十年、ヴィンテージになった昭和のランドナーで走った『令和の八王子』は、素敵なニュータウンに変身していて、そんな中に昔ながらの面影も残っている、そんなエリアになっていました。

今回のライドで、私の八王子のイメージもしっかりアップデートされたと思います。