サイクルモードTOKYO 2024のレポート、Part 3では、南館の展示をご紹介します。
ビッグサイトの西館から屋上を通って隣の南館へ移動します。
屋上は試乗コースになっていて、たくさんの人が新モデルの試乗を楽しんでいました。
南館に入ると、正面にはガーミンのブースがあります。
昨年までは、その横にシマノの大きなブースがあったのですが、今回、シマノは出展していませんでした。事情はわかりませんが、世界最大の自転車パーツメーカーであるシマノが出展していないのは、ちょっと寂しい気がします。
入口の近くにキャニオンのブースがありました。
キャニオンといえば、今、最もホットなマチュー・ファンデルプール選手が乗っているブランドです。
ブースにはマチュー選手の直筆サイン入り世界チャンピオンジャージーと、先週のロンド・ファン・フラーンデレンで優勝したマチュー選手がキャニオンの自転車を掲げているシーンの写真がさっそく展示されていました。
ラケットで有名なヨネックスは自転車のカーボンフレームも作っています。今回は重量540gという超軽量カーボンフレームを展示していました。この表現が適切かどうかわかりませんが、実際に持ってみた感じは、ボール紙でできているような軽さでした。
パナソニックには、クロモリフレームのフルオーダーシステムPOS（パナソニック・オーダー・システム）があります。
こういったところに、自転車メーカーとして長い歴史を持つパナソニックの哲学を感じます。
ボッテキアというのは、ヴィンテージ自転車マニアには懐かしい、あのボッテキアでしょうか？ だいぶイメージが変わってしまいましたね。
さて、ここからは私が毎年注目している電動アシスト自転車、いわゆる eバイクを見ていきます。
パナソニックはXEALT（ゼオルト）のブランド名で eバイクを展開していて、試乗用の自転車も揃えていました。
今年のスポーツ用 eバイクのトレンドは、オフロードバイクが目立つ印象です。
こちらはパナソニックと並んで eバイクに熱心なヤマハのブース。こちらもオフロード系の車が目立ちました。
eバイク大手、台湾系のBESV（ベスビー）のブースでも、オフロードバイクが大きく展示されていますね。
一方で、ママチャリ系の eバイクも目立ち、二極化している感じです。
CYCOO（サイクー）というメーカーが出していた三輪 eバイク。
キャリアが大きくて、デリバリーサービスなどの用途で人気になりそうです。
こちらはイギリスのハリークインの折りたたみ式 eバイク。
バッテリーがフレームの中に非常にうまく収納されていて、言われなければ eバイクだとは気づかないほどのスマートさです。
さて、今年、eバイクと並んでトレンドになっていたのが電動キックボードです。
電動キックボードを展示しているブースは、昨年よりも明らかに増えました。eバイクとセットで扱っているところも多い印象です。たしかにこれも自転車の一種かもしれません。来年以降この市場がどうなっていくのか注目です。
さて、その他のブースをいくつか見ていきましょう。
Y'sロードが、大手サイクルショップとしては唯一出展していました。
グッドイヤーが初めて出展していました。自動車用のタイヤでは世界トップシェアを争うグッドイヤーが自転車用タイヤに参入しているとは知りませんでした。レーシングカータイヤをディスプレイしているところなど、ちょっと、ピレリのブースと似ていますね。
ミノウラはメンテナンススタンドなどと並んで、ローラー台のデモをやっていました。私も昔、トレーニングに使ったことがありますが、今でもローラー台使うんですね。
サイクルスポーツもブースを出していました。
南館では、自転車を使って地域振興をはかる地方自治体のブースが目立ち、特に福岡県や茨城県などは熱心なPRをしていました。こうやって街が自転車にやさしくなっていき、逆に自転車も地域振興に貢献していくというのはいい関係ですね。
静岡県のブースには、来月伊豆で行われるエロイカ・ジャパンのポスターも貼ってありました。
国内だけでなく、海外にレース観戦やサイクリングに行くツアーの代理店ブースもありました。
私も個人旅行で海外にレース観戦に行ったことが何回かありますが、こういったツアーが手軽になるのはいいことだと思います。
以上、フリマから最新のトレンドまで、今年のサイクルモードもたっぷり楽しませてもらいました。サイクルモードは日曜日までです。