真夏の早朝ヴィンテージ・デローザライドに参加しました。Part 1 | CICLI LA BELLEZZAのブログ

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愛するヴィンテージ自転車たちとの生活

いよいよ関東地方も梅雨明けして夏本番、というか、すでにだいぶ前から猛暑が続いています。そんな中、日曜日に、クラブ・デローザ・クラシケ主催の早朝ヴィンテージ・デローザ・ライドが行われました。

幸い、7月前半の災害級の暑さに比べると、今週末は爽やかで、朝晩は涼しさすら感じる陽気になり、早朝ライドにはバッチリの天気でした。

今回は、東京郊外の稲城市を中心に、ジブリ映画の名作『耳をすませば』の舞台となった聖蹟桜ヶ丘周辺と、東京オリンピックのコースにもなった自転車の聖地『尾根幹』こと南多摩尾根幹線を走るというコースです。

 

集合時間は朝6時。尾根幹の入口として有名なJR矢野口駅前のローソンに集合です。

今回の参加者は初参加の方も含めて13人。常連のIさんは都合があるためスタート直後にお別れでしたが、クロモリのヴィンテージ・デローザが13台並んだ様子は壮観で、カーボンバイクに乗る他のグループの人たちからも注目されていました。

 

朝日の中、各参加者の挨拶とコースの説明などがあり、いよいよスタートです。

 

序盤は多摩川のサイクリングコースを走り、上流の関戸橋を目指します。サイクリングコース沿いの河川敷にシクロクロスのコースがあるのを初めて知りました。大会も行われているそうです。

 

と、ここで重大メカトラ発生!

ペダルを踏み込むとカチャカチャ音がするので、見てみたら、左のクランクが緩んで、ガタついている音でした。

90年代半ばのカンパレコードなので、フィキシングボルトはアーレンキー式で、しかもサイズは7mmなのです。当然ですが、参加者の中にも7mmのアーレンキーをお持ちの方はなく、ホームセンターもまだ開いていません。結局、あきらめて、今日は全行程、右足オンリーでペダリングすることにしました。左足はペダルに乗せているだけです。

このクランクは、買った当時に一度緩んで以来、30年近く緩んだことはなかったのに、よりによって尾根幹の坂道を走る日にこんなことになるとは......。やはり日頃のチェックは大事ですね。反省です。

 

関戸橋の河川敷に来ました。ここはご存知のように4月と10月にサイクルフリマが開催される場所です。この日は人影もなく、広々とした感じでした。橋の向こうに見える高層ビルが、今回の目的地、聖蹟桜ヶ丘の街です。

 

聖蹟桜ヶ丘はスタジオジブリの名作アニメ『耳をすませば』の舞台になった所で、今でも、いわゆる聖地巡礼に訪れる人が多く、駅前には、それにちなんだスポットのマップがあります。

実際、街の中には、映画に出てくる風景が、ほぼそのまま存在します。

 

まずは丘の上まで登る『いろは坂』。曲がりくねった坂道は映画にもそのまま出て来ます。映画ではこの辺りに図書館があるのですが、実際には有りません。

 

いろは坂の途中にあるこの階段も、

 

この神社も、映画の中に登場してきます。

 

いろは坂を登り切ると広々とした住宅街に出ます。

このロータリーも映画にそのまま出てきますね。

ただ残念ながら、主人公が住むアンティークショップは無く、それらしい建物もありません。

 

でも、ここから見える風景は映画と同じです。

 

映画の世界にしばし浸った後、次の目的地の尾根幹に向かいます。

 

東京オリンピックの自転車ロードレースのコースにもなった尾根幹の長い上り坂。メカトラのおかげで、ここを右足一本で登ることになりました。

 

尾根幹の中腹にあるゼブラカフェで休憩。

ここはサイクリストに人気のオシャレなカフェです。

 

ウッドデッキにずらりと並んだヴィンテージ・デローザ。

駐輪スペースには、他のお客さんのカーボンバイクもたくさん停まっていました。

ポガチャルが乗る最新鋭モデル・コルナゴV4RSと40年前のヴィンテージ・デローザの対比がおもしろいですね。

 

素敵な店内ではコーヒーとクロワッサンやサンドイッチなどがいただけます。

 

ここでも自転車談義に花が咲き、つい長居してしまいました。

店の外でそれぞれの自転車の鑑賞会を行った後、帰路につきました。

 

スタート地点の矢野口の駅までは、豪快なダウンヒルが楽しめます。新宿の高層ビル群のシルエットが蜃気楼のように浮かんでいます。

 

11時過ぎには無事ゴールして解散しました。気温は高いのですが、耐えられないほどではありません。夏はこのように早朝から午前中に走るのがいいですね。

写真は、自転車を屋根に積んで帰路に着くSさんご夫妻のミニクーパー。実にいいセンスです。

 

猛暑の中で下見をして、すてきなコースレイアウトを企画してくれた幹事の皆さん、ありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。

 

Part 2では、参加された皆さんの自転車をご紹介します。