【1983年】カンパニョーロ50周年記念モデルの広告 | CICLI LA BELLEZZAのブログ

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1983年のミロワール・デュ・シクリスム誌を見ていたら、カンパニョーロの50周年記念モデルの広告を見つけました。

現在でも人気のある50周年モデルですが、発売されたのはちょうど40年前になります。

 

『50年前、カンパニョーロが誕生しました。今日、50周年記念セットが生まれました。』という見出しの下に、9種類の50周年記念スペシャルパーツの写真が並んでいます。

リア・ディレイラーはスーパーレコードの後期型をベースにしているとのことですが、50周年ロゴとトゥーリオ・カンパニョーロのサインを刻印したシンプルなデザインは、次の時代への変革を予感させるものになっています。

専用アタッシェケース入りのセットには保証カードが入っていて、このカードがあれば、50周年仕様のスペアパーツの入手が可能となっています。

 

50周年記念モデルには入っていませんが、同じ時期に軽合金製のフリーホイールが発表されています。

カンパニョーロはフリーの軽量化に並々ならぬ熱意を持っていたようで、『次の50年のためにこの製品を出した』と宣言していますが、実際には、耐久性やコストの問題があり、普及しないまま、すぐに消えてしまいました。40年経った今でも、軽合フリーは普及していませんね。

この軽合フリー、今でもレアアイテムとしてマニアには人気がありますが、すぐに磨耗しそうで、使うのには勇気がいるという感じがします。

それにしてもフリー抜き工具などを入れたこの木製ケースがかっこいいですね。このあたりも、カンパ製品がマニア心をくすぐる理由でしょう。

 

50周年記念モデルや軽合フリーは、カンパニョーロ全盛時代に発売された製品ですので、当時の広告にもカンパニョーロの矜持が伺えます。