朝起きて、窓からおひさまの光を見て、「ああ、しあわせ!」って思う。
朝、お味噌汁を一口飲んだ瞬間、「ああおいしい!しあわせ」と思う。
毎日毎日そう思う。不思議だな。毎日だからと言って慣れるってことがない・・・。
近頃、そんなことを感じています。
おひさま、お味噌汁、なんでもないことなのですが・・・。
だから、そんなふうに感じている私を「うふふ、私、しあわせ」って思っています。
さて今回のブログでは、「今 ここ」を大事にする「ゲシュタルト療法」と「マインドフルネス療法」について紹介してみたいと思います。
日頃、私たち、悩みはいろいろあるのですが、
「あのとき、ああすればよかった(過去)」
「将来、こうなったらどうしよう(未来)」など、
その多くは「過去」と「未来」のことですよね。
「今ここを生きる」
お釈迦様は、「今ここを生きる」大切さを説かれました。
原始仏教では「サティ」という概念がありますが、これは、
「今まさに自分の状態に、気が付く、眺める、観察する」ことを意味します。
サティは、こころを育て悟りにいたる方法として、大切に実践されてきました。
(参考に、文末で、お釈迦様の「一夜賢者の偈」を紹介しますので、
ご参照ください。)
心理療法の世界では、「ゲシュタルト療法」や「マインドフルネス療法」が、まさに、この「今ここを生きる」ことを大事にする療法です。
それぞれの創始者は東洋の思想に造詣が深く、「今ここを生きる」という概念は、
原始仏教の「サティ」という概念がもとになっていると言われています。
「ゲシュタルト療法」では、「今、ここ」での気づきを促すことによって、クライエントの人格の全体性の回復や自己成長を目指します。
「アウエアネス(=気づきという意味)」を重視しており、自分自身の体や感情の状態に気が付き、そしてコントロールできる状態にすることを目指していきます。
「マインドフルネス療法」は、現在の瞬間に意識を集中させ、その瞬間の体験をありのままに受け入れることを目的とした心理療法です。
マインドフルネスとは、「今ここ」での経験に、評価や判断を加えることなく、
能動的に注意を向けること という意味です。
この療法では「感情に取り込まれ不安や恐怖に支配されて行動してしまう状態」から
その状態を脱して「不安や恐怖を客観的に観察しているような状態」になること
を目指します。
具体的には、マインドフルネス瞑想、ボディスキャン瞑想、マインドフルネスヨガ
などの方法があります。
ストレスの軽減、集中力の向上、睡眠の質の改善、うつ病の予防治療など
さまざまな効果が期待されています。
以上、「ゲシュタルト療法」と「マインドフルネス療法」についてほんの少しですがご紹介してみました。参考になれば幸いです。
最後に、パーリ仏教の経典にある、お釈迦様の「一夜賢者の偈」という有名な教えをご紹介いたします。
「過ぎ去れるを追うことなかれ。
いまだ来らざるを念(おも)うことなかれ。
過去、そはすでに捨てられたり。
未来、そはいまだ到らざるなり。
されば、ただ現在するところのものを、
そのところにおいてよく観察すべし。
揺らぐことなく、動ずることなく、
そを見きわめ、そを実践すべし。
ただ今日まさに作(な)すべきことを熱心になせ(後略)」
(増谷文雄,1988 選書・仏陀のことば 角川選書)
