それぞれ人には、考え方のクセというものがあります。

よくある「クセ」のいくつかの例として、今回は、認知療法のデビッド・D・バーンズの、「認知の歪み」10パターンを紹介したいと思います。

 

ただ、初めにお伝えしておきたいこととして、認知の「歪み」といった表現がされていますが、これらがあるとダメなんだとか、悪いとかは思わないでいただきたい。

本人が困っていなければ、それはそれで、これまでその人を守ってきた考え方ですので、無理に矯正する必要はないと私は思います。

 

ですから、これらの10パターンは「あ~、そういえば、自分にもこんな傾向があるなあ」と気づくための 手がかり として使っていただけたらと思っています。

 

私、思うんですけど、例えば「ポジティブ思考」「ネガティブ思考」と言っても、

「ネガティブ思考」が悪いわけではない。

「ネガティブ思考」は、それがあるからこそ、現在のその人は、あるいは大げさにいうと現在の人類は、これまで生き延びてこられたわけです。

もし、大昔、ジャングルの中で暮らしていたとしたら、「猛獣が来ても大丈夫、大丈夫」と、脳天気に生きているよりは、「もし、こうなったらどうしようか」と、最悪の事態を予測して、そのための準備ができていた方が、生き延びる確率は高いはずです。

 

ただ、そうはいっても、いつもネガティブ思考ばかりだと、ちょっと苦しかったり、不都合を感じたりすることがありますよね。

 

自分の考え方のクセに無自覚でいるときには、なかなかそれから離れることが難しいのですが、「気づく」ことによって、少し客観的にみる余裕が出て、離れることができやすくなります。

そうすると、「それしかできない」状態から、

  「それもできる」し、「それをしないこともできる」、「他のやり方もできる」

   というふうに、考え方に幅ができてきます。

選択肢が広がり、自分の自由度が広がります。

 

さて、10パターンの「認知の歪み」とは、以下のとおりです。

1.   全か無かの思考  

   0か100か?白か黒か?というような極端な二極思考。中間のグレーがない

2.過度の一般化 

   例)たった一回失敗しただけで自分はダメな人間だと思ってしまう

3.べき思考 

   「〜すべき」「〜しなければならない」という基準で物事を考える

4.マイナス化思考 

   中立的な出来事も、自己否定的にマイナス解釈してしまう

5.選択的抽象化

    全体的に見ることができず、物事の悪い面ばかりに目が行き、良い部分が除外

   されてしまい、現実を悪く見てしまう

6.結論の飛躍(2種類ある)

  「心の読み過ぎ」当人に確認することなくネガティブや否定的に推測してしまう

  「先読みの誤り」物事が悪い方向になると先読みしてしまう 

7.感情の理由づけ

   事実や根拠よりも、そのときの自分の感情に基づいて、現実を判断してしまう

8.拡大解釈と過小解釈

     失敗や悪いことが実際より大きくみえる「拡大解釈」と

   成功や良いことが小さく見える「過小解釈」

9.レッテル貼り

        人や物事に対して極端なイメージのレッテルを貼り、

        それが事実かのように思い込む

10.個人化

        自分とは関係のない出来事の原因も、すべて自分の責任へと還元してしまう

 

いかがでしたでしょうか。私たちが、もっと自由に、もっとハッピーになるために。

自分の考え方のクセに気づくための 手がかりとなれば、幸いです。