「念ずれば花ひらく」

仏教詩人の坂村真民さんの「八字十音の真言」です。

 

若い頃、私は出版社で仕事をしていた時期があります。

その時に出版された本の中の1冊が、坂村真民さんの「念ずれば花ひらく」(※)

です。

真民さんのお母様がいつも口にしておられたことばを本の題名にされました。

このことばを、以来、私もとなえるようになり、約半世紀にわたって心の支えとなっています。

 

後に学んだ心理学や脳科学の見地からも、思いを持ち続けることの力の大きさを私は実感しているのですが、今回は、皆さんにこの詩をご紹介したいと思います。

 

  念ずれば花ひらく

  苦しいとき

  母がいつも口にしていた

  このことばを

  私もいつのころからか

  となえるようになった

  そうしてそのたび

  わたしの花がふしぎと

  ひとつひとつ

  ひらいていった

 

全国各地にこのことばの石碑が建てられたり、お寺にこの詩が額にかけられたりしているので、皆さんの中にはご存じの方もあるかと思います。

 

お寺では、もう一つの詩を目にすることもあります。

 

  死のうと思う日はないが

  生きてゆく力が

  なくなることがある

  そんなときお寺を訪ね

  わたしはひとり

  仏陀の前に坐ってくる

  力わき明日を思うこころが

  出てくるまで坐ってくる

 

もうひとつ、私の好きな詩があります。

 

  二度とない人生だから

  一輪の花にも

  無限の愛を

  そそいでゆこう

  一羽の鳥の声にも

  無心の耳を

  かたむけてゆこう

 

今回は、「念ずれば花ひらく」ということばと、「死のうと思う日はないが…」

「二度とない人生だから…」という詩をご紹介しました。

あなたの力になれば幸いです。

 

※     坂村真民「念ずれば花ひらく」柏樹社 サンマーク社