リフレーミング その2 ―5つの手法
前回のブログでお話したように、「リフレーミング(reframing)」とは、「枠組み」(フレーム)を変え、その人が今まで思い込んでいた考え方を 別の視点から捉えなおすことです。
これまで問題とされ、否定的なものとされてきたことを、その人の「リソース(利用できる資源)」に変えるための働きかけです。
今回は、そのリフレーミングの5つの手法を紹介します。
言葉のリフレーミング、as ifのリフレーミング、時間軸のリフレーミング、
解体のリフレーミング、wantのフレーミング の5つです。
【言葉のリフレーミング】
言葉のリフレーミングは、言葉の定義・意味を変化させて、自分の思い込みや物事の捉え方を換えることです。例えば 自分や人の性格の短所だと思っていたところでも
・心配性→細かいことに気がつく
・頑固→自分の意見を持っている
・飽きっぽい→好奇心旺盛
というふうに言い換えてみると、その性格の長所も見えてくるようになり、自信が生まれたり、対人関係がよくなったりするきっかけになります。
【as if…のリフレーミング】
「時間がない」「難しい」「大変だ」…だから、「できない」。
と言ったり言われたりすることがありますね。
そんなとき、「As if~?」「もし、~したら?」「もし、できたとしたら?」という問いかけが効果的です。
現在の状況で「できない」と思っていることでも、「もし時間があってできたとしたら、どんな結果を作っている?」「もし上司が同じ事に取り組んだ場合、どうするだろうか?」というふうに、「もし~なら」と仮説や前提を立てて捉え直すことで、新しい発想につなげ、多角的に物事が見えるようになります。
【時間軸のリフレーミング】
時間軸のリフレーミングとは、過去や現在、未来という時間軸を活用して別の発想を創造する手法のことです。
例えば、今起きている困難な出来事に対して、すでに解決し成長している自分から見たらどう感じるだろうといった視点で物事を捉えてみます。
「5年後、10年後の自分だったら、今の自分にどうアドバイスするだろう?」
「この出来事は成長のための機会だとしたら、何が学べるだろう?」
と自分に問いかけてみるのもひとつの方法です。
あるいは、時間軸のリフレーミングの別の方法として、「この出来事が今起こってよかった」とリフレーミングする方法もあります。ミスを発見した時に、「今気付けたおかげで被害が最小限にとどめられた」「今経験できたおかげで今後に活かせる」と捉えることで、ミスを受け止め、気持ちを切り替え、前向きに考えられるようになります。
【解体のリフレーミング】
解体のリフレーミングは、物事を大きく捉えるのではなく、細かく解体して、整理して考える方法です。
例えば、プロジェクトがうまく進まず課題が残っていた場合、「いつまでにやるべきか」「どのくらい時間がかかるのか」「どんな課題が残っているのか」「誰が取り組むのか」など、課題を細分化し、一つひとつ確認していきます。
そうすることで、漠然とした問題や課題が具体化され、解決策が見えてきたり、新たな視点で物事を捉え直すことができるようになります。
【wantのリフレーミング】
Wantのリフレーミングは、悩みに対して「そもそも自分がどうしたいのか?」と、理想の自分の姿へと視点を変える方法です。
何か行き詰まっている状況の時に、悩みにばかり焦点を当てるのではなく、「自分はどうしたいのか?」と自分に問いかけてみることを試してみてください。
それがはっきりしてくると、気持ちの持ち方も変わってきますし、「そのためには何をしたら良いのか?」「どこを変えていく必要があるのか?」というふうに解決に対しての道筋が見出しやすくなってくると思われます。
今回は、リフレーミングの5つの手法を紹介しました。どれかひとつでもお役に立つことがあれば幸いです。
