ベッドで語り合うのは | ★頑固で石頭*Black無糖のカレ vs そんなカレに恋したワタシ★

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あづきの日常★★独り言★★恋愛★★南米Blackアールとの恋の軌跡を主に綴ります。

先月、数日かけて「アスベスト」について調べていた私。

 

アスベストを使用している建物の解体に絡んで

新たな法律が出来たりしたので

いずれ、(仕事のほうで)記事にしようと思っていて

 

これまでの歴史も含めて、日本におけるアスベスト問題とはそもそもなんなのか

私が知っている知識では到底足りないので

事実関係を整理して、きちんと順序立てて書こうと思って調べていた。

 

 

ただ単に、

 

危険なモノが、建材として建物に使われていました。

 ↓

法律で使用が禁止されました。

 ↓

解体のときには気を付けようね、

 

…そんなわかりやすい話ではないのでね。

 

 

危険だとわかり、諸外国で規制がどんどん進んでいき

日本での研究もちゃんとあって、国内でも「アスベストは危険だ」という知見もデータも認識も既に1970年代にはあったにも関わらず

 

飛びぬけて、規制が遅かった日本。

使い続けて、被害を広げた日本。

 

 

あまりにも悲惨で甚大な産業公害であり

罪深くて(行政が進めた公共工事で使われていたのですから)

また、曝露から病気が発症するまでにはかなり長い年月があり、

関わった方たちの不安の時期は長い上に因果関係がわかりにくく

 

アスベスト災害と認定されないまま、またご本人もそうだと気付かないまま亡くなった方も

相当おられるのだろうなと思う。

(学生時代に日雇いでしたバイトが原因で30年経ってガンになったとして、

 そのバイトのせいだと気付く人っていますかね?)

 

 

アールが大工に興味がある

 

 

と言った時に

 

じゃあ、いつかその道が開けた時のために

CADを使えるようになっておくといいよ

 

と勧めた私だけど

 

イマドキの大工は、新築だけを手掛けるわけではなく

解体やリフォームでは特に、粉じんを吸うので

アスベストに限らず、命を削る仕事だと思っているので

 

そこが不安要素だった。

 

 

 

先日のデートで

アールとお喋りしている時に

 

カレの思い出話を聞いていて

これまでのアルバイトを含む仕事歴の話になり

 

高校生の頃に初めてしたアルバイトが、

親戚が購入した中古住宅のリフォームであり

楽しかった、なんて話していたのだけど

 

その流れで

カレはふと「アスベスト」という単語を出した。

 

 

アメリカの建物は、最悪

アスベストをたくさん使っているから

アメリカではなかなか規制されなくて~~~

 

みたいな、アスベストがいかに体に悪いかって話をはじめて

ビックリした。

 

アスベストって知ってる?

みたいな

 

 

おいおいおい

アスベストについて語らせたら

私の方が、詳しいぞ?

と思い

 

そのアメリカよりも

日本の方が、法律による規制はすごい遅かったんだよ

(アメリカは2018年に、一部、使用の規制を緩和していますが…)

 

2000年代まで使用禁止になっていない。

2005年のクボタショックで、近隣住民にまで被害が広がったことがわかったから

翌年にようやく全面禁止になった。

 

ちなみに、クボタの工場が作っていたのは、水道管だったけど

それは、公共工事で使われていたもの。

 

アスベストは、それまでも段階的に使用に規制がかかっていたけど

基本的には、長年、国が使用を推進してきた。

 

日本はそういう国。

人命よりも、経済(大企業)を優先させる。

 

私がそう話すと、カレは

 

ミナマタと一緒だね

 

と、苦々しげに言った。

 

 

 

日本人と話していても

 

日本のあらゆる公害の構図が結局のところ

水俣病と一緒なのだ、

 

と言える人、気づく人はなかなかいない。

 

歴史から何も学ばず、何も反省していない。

戦争では、国民を駒のように使い捨て

経済の競争でも、国民を駒のように使い捨てている。

 

 

 

だから、あなたが大工になりたい、と言ったとき

私は、アスベストの問題があるから、少し心配だった。

 

これから、アスベストを利用した建物の解体が増える。

 

解体やリフォームの時に、一番先にリスクをこうむるのが

建築労働者だから。

 

と話した。

 

 

法の規制が出来ても守らない会社は当然ある。

結局、閉ざされた密閉空間で解体やリフォームをするわけではないし

誰かが、見回りをして取り締まるわけでもないので

 

解体やリフォームの際に飛散してしまえば、建築従事者は防塵マスクをしていても

その家の住人だけでなく、近隣住民だって、アスベストに曝露しかねない。

クボタ工場で勤務していた夫の、作業服を洗濯していた妻が

中皮腫(アスベスト特有のガン)で亡くなっているのである。

 

これから、解体だけでなく、震災による建物の倒壊などでも

既に建物に使用された建築アスベストが飛散して

地域住民が被害に遭うというケースは

どんどん増えていくと思う。

(現に、阪神大震災では、復興ボランティアの方々が、アスベストじん肺になっている)

 

 

国が経済を優先して規制が遅かった代償は

国民が命で支払い続けることになる。

 

 

そんな話を

スッポンポンで、しました。