アールがあの日、手伝いに来てくれなかったら
こんなに身を入れて、ゴミ屋敷清掃をしていなかったかも知れない。
いよいよキッチンとトイレの交換工事が始まった。
アールが色々手伝ってくれたおかげで、工事の前までにやるべき片付けや掃除は、充分間に合った。
工事前、家の中にあった壊れた家具を、処分費用を払って市に引き取って貰った。
まだ倉庫の中に、両親の婚礼家具が数点突っ込まれている。衣類やら本やら、中身ごと。
30年、倉庫に放置されていた家具がどれだけ傷んでいるかわからないが、使えなければそれはおいおい処分する予定。
さて、工事であるが、私が選択したのは、一番安いプラン。
住宅機器のみを交換・設置、それに伴う水道や電気工事を依頼して、
内装のリフォームは一切なし。
他の国であれば、住宅機器の交換さえも自分たちでやるという人は珍しくないみたい。
以前、数ヶ月ほど会話していた言語パートナーの、アメリカ在住のマイケルは、
当時、家の大掛かりなリフォームをしていて、私のように住宅設備の交換や、電気・配管・水道工事は業者に頼み、
休みの日には、工事が終わった部屋から、ペンキを塗らなくちゃ、と言っていた。
ビフォーアフターの写真を送ってくれていたが、どこもかしこも真っ白に塗るのが好きらしい。
眩しいほどの白い壁は、目が疲れないだろうか?と要らぬ心配をしてしまった。
どんな色にしようか?
昼休みのほんの数分間に、コソコソとPhotoshopでめちゃくちゃ簡易的なカラーシミュレーションをしてみる。
壁や吊り戸棚を何度も何度も拭いたけど、これ以上は綺麗にならなかった。となると、新たな色を塗るには、一度白で下塗りをしたほうが良いのかも知れない。
吊り戸棚はクリームイエローに
壁は白にしようと思う。
さて天井はどうしよう?無難に、白がいいだろうか?
私の好きな納戸色にしたら、天井が低く感じるかな?
壁も天井も白というのは、どうなんだろう?
どうせセンスなんてないのだから
好きな色を取り入れたらいいと思うが…
変えたくなれば、また塗り直すこともできるし。
賃貸と違い、また新築でもないのだから、好きなようにしていいわけで。失敗してもいいから、やってみるかな。
まあ、ペンキを塗ったり、そういう手入れを始められるのは、子どもたちを新天地に送り出して、彼らの新生活が無事にスタートした後になるだろうけど。
あ、ちなみに、アールには、天井の色を何色にしようか、まだ聞いていない。
白がいいって言いそうだし
もしもそう言われたら…
アールの意見を尊重して
自分のしたい色にすることが出来なくなりそう。
だから、今はまだ聞かないでおく。