複雑なパズル | ★頑固で石頭*Black無糖のカレ vs そんなカレに恋したワタシ★

★頑固で石頭*Black無糖のカレ vs そんなカレに恋したワタシ★

あづきの日常★★独り言★★恋愛★★南米Blackアールとの恋の軌跡を主に綴ります。

アールの元妻さんは7才年上の女性だった。

年上女性だからといって、典型的なあねさん女房で、アールが尻に敷かれていたのかどうかは、私が知る由もないのでわからないが

 

アールと私は、年齢が同じだからというわけではなく

私がアールを尻に敷くことは、絶対になさそうだなと思う。

 

アールが望んでいるのかは知らないが

 

私たちは

お兄ちゃんと妹のようになりがちだと思う。

 

 

私が見てきたアールの姿からは

カレは、長男気質であり

そして独立心がめちゃくちゃ強いという性格もあってか、

ひとと歩調を合わせず一歩先を行く感じに慣れていて

 

どうかすれば、亭主関白になりがちな性格の人だと思う。

 

ただ、根に底なしの優しさと、欧米系のジェントルマン文化も根付いているので

先を行くけど、たびたび後ろを気にかけて振り返る人で

日本男児の亭主関白とはぜんぜん違う。

 

一歩前をいくことによる責任や重圧を、全てひとりで負おうとするタイプの人だと感じる。

 

だから〝亭主関白〟のにおいだけで

要注意センサーが過敏にはたらいてしまう私でも

アールのそういう面は、なんだかぜんぜん許せてしまうし、気にならない。

むしろ、好き。

 

 

一方、私は、三姉妹の末っ子

 

破天荒な両親のせいで苦労したせいもあって、老成して達観している面はあるものの

元来、根っこは甘えん坊体質で

 

長男気質のアールと末っ子の私は

パズルのように

ピッタリはまる感じがある。

 

 

特に、誰とでもハマるわけではないちょっと複雑な私たち。

私は合わせるのが得意で、人から懐かれたり頼られたり、心を開いてもらうのが得意な方だと思うけど

私自身は実はなかなか心を開かず、誰に対しても一定の距離(でもお互いに親しさを充分感じる距離)を保つ。

 

持って生まれた根っこと、成長の過程の苦労で形成された後天的な部分とが複雑にからみあってできあがった、唯一無二の自分は

かなり偏屈で個性的というのが

私たちはどちらにも、はっきりと自覚がある。

(たぶん、おとなは、みんなそう)

 

なので、そうやって完成された複雑な個の私たちが、ピッタリとハマる心地よさと喜びは

会う時間を重ねていくたびに、次第に感じていった。

 

 

表向きは100%大解放で自分自身をさらけ出しているつもりのアールであるが

内面は固く閉ざしていて

それを、慎重に、慎重に、少しずつ開けていった感じで

 

きっと、アールも少しずつ、ピッタリハマる心地よさを

アールと私ならではの、私たちふたりが構築している関係のしっくり感を

次第に感じているんじゃないかなぁ、、、

 

なんて、勝手に思っている。

 

 

長男らしく、リーダーシップを取りがちなアール。

ただ無駄にいばりたがるのでなく、常に意見を聞いてくれるし、決めるときは責任を負うし、私を世話したがるし、とことん優しい。

 

末っ子らしく、甘えながらもそれに従う私。

ただ甘えるだけでなく、役に立とうと足元にまとわりついて、得意な分野ではアールも頼りにしてくれるようなこともある。

 

なんか、マーベル映画アベンジャーズシリーズの『ブラックパンサー』の兄妹を見ていて

少しだけ、私たちのようだな、なんて、ふと思った。

 

 

 

アールは優しい性格ゆえに

日本の亭主関白とは決定的に違って

 

重たいものは絶対に私に持たせようとはしないし

いつも気づかってくれて

隙あらばマッサージをしてくれる。

 

そういうことは、欧米男子っぽく、ササっと自然に体が動くようで

言わなくてもいつもしてくれる。

 

 

だけど、私にマッサージされるときは

カレは王様のようにも見える。

 

 

めちゃくちゃ働き者で、私を女王のように扱ってくれて

そして、気高い王のような人だなあ

 

と、今回、一緒に過ごした時に、アールのことをそんな風に思った。



着くなり掃除を、ブルドーザーのようにガーーっと始めて

お昼を食べ終わったら、一息もつかずにすぐにまた掃除に戻り


ようやくお風呂にゆっくり入って

湯船の中で、改めて向かい合った時に

まじまじと私の顔を見つめて


Happy new year って言ったアール


そう言えば

今年はまだビデオコールしていなくて

2024年になって初めて顔を見たんだった。


アールの顔を両手で触りながら


ん?ちょっと太った?

Happy new year 


と言って

すごく幸せだなぁって思いました。