上空で | ★頑固で石頭*Black無糖のカレ vs そんなカレに恋したワタシ★

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あづきの日常★★独り言★★恋愛★★南米Blackアールとの恋の軌跡を主に綴ります。

 

 

 

オチから先に言うと

フライトは、問題なかった。

 

 

パイロットがどんだけぶっ飛ばしたか知らないけど

飛行機のスピードの速い遅いなど、体感でわかるものでもなく

 

全く問題なく、

無事にド田舎空港に着陸した。

 

落ちるどころか、まったく揺れることもなく。

 

 

どうやら、機体に異常はなかったらしい。

 

 

しかし、飛行機はともかく

 

乗っている私の精神が、異常になった。

 

だって、待っている間に、だいぶ精神削れたんだもん。

 

 

 

 

 

 

 

 

羽田空港の搭乗口で、

 

機体の異常が見つかり、整備士が整備中で、、、

 

という不穏なアナウンスを散々聞かされて

 

さらに、何度も変更される、搭乗時刻

 

どんな異常か知らないけど

〇時〇分に終了を予定しており

 

ていう予定が、何度も延ばされるって…

整備がなかなか終わんないって…

 

異常が直らなかったの?????って思いません?

 

 

それを繰り返すもんだから

 

もう無理して飛ぼうとしなくてもいいんじゃ…?

と弱気になる。

 

ていうか、飛行機事故のニュース映像ばかりが

脳内に現れる。

 

 

既に優先搭乗で数人乗っていたけど

その人たちは狭い座席でずーっと待っていたのだと思う。

 

大半の乗客が、まだ乗る前だったので

そこそこ広く座るスペースのある搭乗口で待っていたのが

せめてもの救い。

(閉所にわけもわからず長時間座るって、気が狂う)

 

 

 

長時間待つのは別にいい。

 

いつまで待つのかわからずに待つのって、時間が長く感じてつらい。

 

それに、飛ぶかどうかが、その時はわからない。

 

乗る予定の便は、最終便だったので

そろそろ、宿の手配、しとかないけんかな?という相談の声も聞こえだした頃に

 

準備できたので

搭乗再開となってからが早かった。

 

ばばばっっと乗せられて

 

はい離陸!

 

パイロットからは

 

「皆様ご不安に思っておられるでしょうが、とにかく今は、出発を急ぎます。

出しうる限りの最高速度で〇〇に向かいますので

詳しい説明は、のちほど上空にていたします」

 

 

と言われたとおり

 

その後

安定飛行に入ってから

ほんとうに上空で説明された。

 

 

はじめに遅延したことをめちゃくちゃお詫びしたパイロットの

機体の説明は

 

「え、皆様

 機体の異常と言われて、大変ご不安を感じたことと思われます。

 

 え、ご説明いたしますと

 

 当機は、左側のエンジンに

 

 燃料もれの痕跡を認めました。

 

 そこで、この機体から、燃料が漏れているのか、、、、どうか、を

 

 えー、

 

 しっかりと、確認する必要が、ございました。

 

 一度エンジンをかけて、確認する必要があり、、、

 

 えー、

 

 それに少々、時間がかかってしまいました。

 

 えー、

 

 その確認作業の結果、この機体からの燃料ではないと結論づけるに至り

 

 飛行には問題ないと、判断致しました。」

 

 

 

 

この説明聞いて

 

不安が解消された人がいるのなら

すごいと思う。

 

 

少なくとも、私は

 

燃料もれ(かも?)・・・・・

 

あ、終わった

 

 

 

 

 

と思いました。

 

 

上空、飛行中の燃料切れ

 

=墜落を意味するので、、、

 

それから着陸までは

本当に生きた心地がしなかった。

 

 

何してたかって

 

祈ったり

耳を澄ませたり

羽を見ようと窓の外を凝視したり(通路側の席だったので、何も見えません)

 

すごい忙しかった、ただの乗客の私。

 

エンジンの異音をキャッチしようと

必死になっていた。

 

車がガス欠になる時って

 

燃料タンクがカラに近づくと

ノッキング、といわれる音がしだすのですね。

 

飛行機のガス欠で、そんな音がするのかどうか知らんけど

あの時、上空では、そんなことわからずとも

必死でノッキングの音をキャッチしようとしてた私。

 

 

異音が聞こえたからって、それがどうしたって話なんだけど

空の上で、為すすべ、ないし

そもそもおめーはただの乗客だろ?って話ですがね

 

 

 

こういう時

海外の飛行機なら

繰り返される遅延に、誰かがキレて怒号でもあげそうだし

 

晴れて着陸の時には、機内で拍手なんて起きそうだけど

 

 

そこはさすが日本。

 

 

搭乗口でも

みんな静かに待ち続け

 

しれっと着陸した後

乗客は、静かに降りていきました。。。

 

 

そうやって、ステキな思い出がいっぱいの東京をあとにしました。