「いい会社づくり」の「いい会社」って? | 考えるために動いてみよう!

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仕事のこと、人生のこと、日々思うことを書きます。

最近気になるので「あとで読む」的に書いておきます。


いい会社をつくろう、社員に優しくしよう、っていうのが、新日本的経営のように言われているんだけど、まあ見立てとしては間違ってないんだろうけど、じゃ顧客満足とか、マーケティングとかいうのはどこに逝ってしまいましたか?って疑問がつねづねあります。


1.仕事の起源

もともと仕事というのは、原始時代の自給自足生活から起源をたどれば、自分でやるよりも他の上手な人に任せたほうがいいという発想から始まったはずです。

そうして何千年もかけて生活も文化も向上していった。


そう考えると、仕事っていうのは「僕の方がうまくやれるから、任せておいてね」「君は君の得意なことやろうね」っていうシンプルな関係で成り立っている。


何が言いたいかって言うと、会社って言うのは、やはり仕事=お客様ありきでスタートであって、働く側の論理スタートじゃないってこと。これ、個人的には重要視しています。



2.なんか違う

先日ある経営者と話をしていたら、


- 社員を大切にしよう!的な集まりに出た


- そこで、業績がどんどん悪化している会社の社長さんが、


 「企業は売上じゃないんです。まず社員の幸せなんです。なので、社長の私としては、どんなに苦しくても社員には賞与を払い続けます。社長の私は無給でガマンです。」


 と言った。


-社長がこんなに苦しんでいるのに、「いや、経営者の責任ですから」と賞与をもらっていく社員と仕事をして楽しいですか?って聞きたくなった



3.最初に考えるのは社員のこと、お客様のこと?


社員を大切に扱えば、自然と売上は伸びてくる。わけじゃない。
お客さんを喜ばせた、感動させた、社員を大切にする。

もっというと、これからの企業は、組織の中も外も関係なくゆるやかなネットワークを形成して、もっと大きなシステムの中で価値を模索する方向にいくから、お客さんや取引先全部を大事にする社員だけを会社は大事にする。


たぶんだけど、世の中の「いい会社」系はすでに顧客満足度が一定レベルまでいっちゃってて、もうそんなこといまさら言わないでもいいよ、くらいに出来上がっているんじゃないかと思います。そこを勘違いするとコワい。



だから、「社員にいい会社づくり」から入るんじゃなくて、「お客さんにいい会社づくり」から入るほうが正解に近いんじゃないかなって思います。たいていの会社は。