続・ついに日本の時代=本物の時代がやってきました | 中讃ミドルクラブログ

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陸上は楽しくありたい!が原則で,それでも本気で世界一のアスリート育成を目指す,うどん県骨付鶏市を拠点に活動中!陸上クラブの日常を書き綴ります。

年末には,私の好きなボクシングの世界タイトルマッチが続きました。
もちろん全て見たわけですが,そこで感じたことがこのタイトルに大きく関係しています。
ボクシングの世界チャンピオンは,今でこそそんなにスターではなくなりましたが,昔は国民的大スターでした。
今のようにプロスポーツが多くはなかったことがその理由です。
プロと言えば,野球,相撲,そしてボクシングくらいしかありませんでした。
アマチュアスポーツはたくさんありましたが,職業としてお金を稼げるスポーツはこれくらいでした。
しかも野球や相撲は国内限定ですから王者は常にいましたが,ボクシングは世界統一規格ですから,滅多なことで世界チャンピオンは生まれませんでした。
ですから,ファイティング原田や海老原博幸,藤猛などは国民的英雄でした。(以下敬称略)
しかし,いつの頃からかチャンピオンがいなくなり,世界に挑戦しては負けが続きだしてからメディアの扱いも小さくなり,「この豊かな時代に殴り合いなんて野蛮だ・・・」という声が支配的になり,廃れていったわけです。

そんな状況を私は非常に残念な思いで見ていましたが,ここ数年の間にとうとう本物の時代がやってきました。
王者からは退いたものの長谷川穂積選手もまだ現役で頑張っています。
そして,今年の年末は,井上尚弥,内山高志,井岡一翔,八重樫東等7人もの日本人が世界タイトルをかけて戦い,うち6人が勝利しました。
昔だったらこの逆(多分1勝6敗位)だったことと思います。
しかもこの6勝は全て完勝,中でも井上,内山,井岡に至っては,圧倒的な力の差を見せつけてKO勝ちでした。
昔は,日本人が弱いのはリズムがないから,体格に恵まれていないから,根性が足りないから,民族的に不利だから等々さまざまな理由が挙げられていましたが,この年末をみると,そうした意見はことごとく間違いだったことが証明されました。
理由なんてのは後付けの言い訳にしか過ぎなかったわけです。
事実が全てを吹き飛ばしました。

しかも,ボクシングに限りません。
フィギュアスケートグランプリファイナルでも,羽生弦が圧倒的な力を見せつけて世界一の座に上りつめました。
その上彼1人ではありません。
3位も宇野昌磨,女子も宮原知子が2位になり,浅田真央の後にきっちり続いています。
テニスの錦織圭の大活躍も同じです。
昔の日本の男子のレベルは低く,到底世界に手も足も出ないと言われていましたが,それを見事に克服しました。
他にもスキージャンプの高梨沙羅も世界無敵です。
まだ19歳だと言うのにベテラン中のベテランです。何しろ中学生の時から世界で優勝し続けていますから。
逆に男子の葛西紀明は43歳ですが最年長入賞記録を更新し続けています。
水泳では書き切れません。

陸上に戻ると,オリンピックで女子マラソンが始まった頃(1984年)は日本選手は手も足も出ませんでしたが,有森裕子がバルセロナで銀,アトランタで銅,そしてシドニーの高橋尚子,アテネの野口みずきは金メダルです。
そして,競技場内での陸上でも,日本人が最もほど遠いと言われていた短距離でも,末續慎吾がパリの世界選手権(2003)の200mで銅メダル,北京オリンピックの男子400mリレーで日本男子チームが銅メダルに輝いています。
また,男子以上に手の届かない種目と言われていた女子の100mでも,福島千里が標準記録を突破してオリンピックに出場しました。
(1968年のメキシコ大会の陸上は日本女子選手は参加できませんでした)

もう,これだけ例を挙げれば納得してもらえるでしょう。
つまり,日本人はやればできるんです。
体格で劣っていても体力で負けていても,技を磨けば必ず勝てる日が来るのです。
みなさんも日本人がこれだけ世界で活躍しているんですから,たかが国内の大会でびびっていてはいけません。
「私は勝つんだ。勝って当然だ」という気持ちで練習に取り組んで下さい。
普段から藤原君が大口を叩いていますが,私はそれは決して大口だとは思っていません。
その気持ちがあるかぎり,現実になるはずだと信じています。

まだまだ終わりませんよ。
長々と続きますから心して読んで下さい。

続きは次回。
では,また!!