今朝はフレンチトースト!
Nくん、毎朝毎朝ありがとうございます。
そういえば初日に買った果物があったので、
こっちは私が皮を剥いたり切ったりしました。
この旅行で初めて、包丁を握りました。
一つはマンゴー、もう一つは名前もわからない果物です。
なんだろうこれは。真ん中で割ると種がいっぱい。

正しい切り方が分からないので細切りにしてみました。
(左側の小皿)Nはこの果物は嫌いだそうです。
味はマンゴーとそんなにかわらないと思うんだけどな。
Nが作ったフレンチトーストと一緒に食べました。

【出発】
この日は土曜日なので、Nも仕事は休み。
朝ご飯を食べたら、
Nは日本人ボランティアのドミトリーに行くそうです。
N家の洗濯機が壊れているので、洗濯をしに。(私のを含む)
ほんとにお世話になります。
ドミトリーは、関係者以外立ち入り禁止のため、
午前中は、私一人で、N家から歩いて5分の
ショッピングモールで時間をつぶし、
昼頃にNと合流して、ナイロビのビジネス街「タウン」散策を
することになりました。
ナイロビは大きく分けると4つのエリアで成り立っており、
そのうちの一つであるタウンは、ガイド本で「比較的安全」と
書かれている場所です。
とはいっても街歩きなので、もしかしたら荷物を盗られてしまうかも!
カメラを肩にかけた上から上着を来て、
その上着のポケットに財布とケータイを入れ
手ぶらで歩けるようにしました。
よし完璧!
【ショッピング】
ショッピングモールでぶらぶら。
ミッション⑤として人から頼まれた、世界地図を買いました。
世界地図って、自国が真ん中に来るように作るから
国に寄って大陸のレイアウトが違うんですよね。
それが面白いので、各国の世界地図を集めているそうです。
ほんとは、その国の言語で書かれているもの、という
要望もあったのですが、店員さんに「スワヒリ語の世界地図はない」と
言われてしまいましたので、ヨーロッパ、アフリカが真ん中にある
”英語”の世界地図を買いました(1000ksh≒1000円)
【行きのバス】
昼近くなると、Nから「ショッピングモールに着いたよ」と
連絡がありました。
Nと落ち合い、これから「タウン」に向かいます。
方法は、路線バスだそうです。
サファリツアーの初日に見て、
「こんなの怖くて一生乗れないだろうな…」と思っていましたが
まさか乗れるとは、やったー!
でもNに、「写真とって良い?」といったら
ダメと言われました。
今日は比較的治安の良い、タウン散策ですが
写真も「おれが良いって言う場所以外は撮るなよ」と
釘を刺されてしまいました。ちーーん
バスの中はやっぱり「乗車率120%」くらい。
私とNは、前方の入り口は言ってすぐ、運転席近くの、
通路側に前後で空いていた席に分かれて座りました。
いや、本当は空いていたのではなく、2席に座っていた母子のお母さんが、
子どもを膝に乗せてくれて空いた席でした。
皆、そんな風に座っているため、真ん中の通路はカニさん歩きでないと
通れないくらいしか隙間がありませんでした。
私は母子の隣に座り、じーっと前だけを向いていました。
本当は振り向いて車内を見回したかったのですが、
Nの緊張感が伝わって来て首を回すことがができませんでした。
Nはよく通勤に使っているそうですが私に何かあったらと、
気をつけてくれているのだと思います。
バスの移動中に、運賃を回収する人が車内を回ってきました。
ケニアのバスは、料金手払いのようです。
確か30ksh(=30円)くらいでした。
★まめ知識:バスでNが気を遣っていたこと
・おつりが出ないように
(チョロまかされるのを防ぐため?)
・できるだけ汚い紙幣を使うように
(きれいな紙幣=換金したて=観光客
と思われて、なめられるのをふせぐため?)
・出入り口近くに座る
(隙間がほとんどないような通路を通っている間に、
財布をスられるかの製があるため?)
・近くの乗客に「物が落ちた」と言われても拾わない
(拾おうとぞもぞしている間に、スられる?)
【タウン】
Nに「ここで降りるで」と言われて降りた場所は、
大きなビルが建ち並ぶ、都会でした。
町中の写真はないですが、上から見るとこんな感じ。

ガイド本に「タウンは比較的安全」と書いてあったとはいえ、
ちょっと不安だし、そばに分かる人がいると思うとつい甘えてしまいます。
街中ではずっと、Nのすぐ後ろを歩いていました。
【昼食】
まず始めに、昼ご飯を食べにいきました。
ケニアに来てから、ケニア料理のほかに、
エチオピア料理、インド料理は食べました。
なので今日は、ソマリア料理を食べることになりました。
Nが仕事中の合間のランチで、よく使うお店だそうです。
「ここは写真とってええで」と言われました。
ただし、ムスリム(イスラム教徒)は撮らないように。
あと、人を撮るのも出来るだけ避けて、
あくまでも料理を撮ってるフリをして、と言われました。
店内でさっそく珍しいものを見つけました。
各テーブルの上にバナナの房が置いてある。
フリーバナナ?(有料だそうです)

先にスープとジュースが出てきました。
ジュースおいしい。これだけでかなりお腹がふくれました。
オレンジはマンゴー、黄緑はアボガド、赤は何かわかりません。

次に料理です。
スパイスで調味したお米 ピラウ
(後で調べたら、ピラフのことらしい)と、
やわらかーーーい、ヤギの肉。ソマリア料理、おいしい~。
うちの近くでは食べられないだろうなあ。

おそらく3人前を2人で完食。
たぶんNより私の方が食べたと思う。
おなかぱんぱんでした。
【カンガ】
ちょっと街をぶらぶら。
昨晩の「家飲み」で知りあったTさんが履いていたロングスカートが素敵で、
これは「カンガ」という布のだよと教えてくれました。
ぶらぶらしていると、その「カンガ」を売っているお店が
たくさん並んでいました。
★まめ知識:カンガ
カンガ(kanga)とは、ケニアに代表される
東アフリカで衣類や風呂敷などとして広く利用される
一枚布のことだそうです。模様がすてきです。
(wikipedia、画像)
2軒覗きましたが、すべての布の模様が違うため
これは迷いだしたらきりがないと思い、
2軒目のお店で決めてしまうことに。
黄色と青の、ちょっと大人っぽい模様のカンガに決めました。
私は1×4メートルほどの大きさで、450kshでした。
値段は、お店や布・プリントの質によってまちまちで、
私が見た中では200kshや700kshのものがありました。
買い物中、お店の人が話しかけてきますが
私はあいさつ程度しか出来ないので
Nが少し仲介してくれます。
「She is visitor.」
「I live in Kenya for 5 years.」
だけ分かりました。
買い物を済ませて店を出た後に
「5年も住んでへんやろ?」と聞くと
「そんなん適当でええねん。」とのことでした。
おれはここに長く住んでるから、値段の相場は知ってるんやぞ、という
牽制になるみたい。
【お土産もの屋】
カンガを買った後は、
お土産ものの卸?のようなお店に行きました。
Nが知る中では、ここがお土産ものの底値だそうです。
狭い店内には、アクセサリーや木彫りの像などの、
「いわゆるお土産」が所狭しと並べられています。
これはチャンスと思い、
人から頼まれていた「いわゆるお土産」を探しましたが、
ミッション③ 時計バックル
ミッション④ タイヤサンダル(メンズ)
どちらも見つかりませんでした。
店員さんに聞いても、ないと言われました。
ついうっかり、自分用にレディースのタイヤサンダルを
買ってしまったじゃないか。
ピアスの値段を見てみました。
私がサファリツアー中にマサイ族から直接200kshで買ってきたとき、
Nに「50か100」と言われてしまったので、真相を確かめたくて。
確かにピアスはNのいう値段で売っていましたが、
私が気に入ったこのデザインは見当たらなかったので、
ちょっと、ほっとしました。
やっぱり気に入ったのを買って良かったです。
【マサイマーケット】
お土産やさんで買い物し終わって店を出ると
「お前に試練をあたえる。
次はマサイマーケットや。」
と言われました。
大通りをわたると、柵に囲まれたゾーンが見えてきました。
柵のむこうには、敷物の上に商品を並べたお店がいっぱい。
フリーマーケットやバザーみたいでした。
上から見るとこんなかんじ。

あとから、マーケットの中の写真を
撮っていなかったことに気づきました。
下に書きますが、カメラを構える余裕がなかったのです(T_T)
柵そって歩くと、やがて入り口が見えました。
「ここ越えたら、わーーーって寄ってくるから」
「ええーーどうしよう~~」
「一人で放り出すからなw」
完全にNにからかわれています。
いや、たぶん本気も入っていると思えてきました。
私があまりにも無知でビビリで甘えまくっているため、
だんだんとウザがられている気がしてきました。
【マサイのブランケット】
マーケットの中に入ると、意外と、あまり声をかけられませんでした。
Nいわく「たぶん暑くて、動く気にならんねやろうな」
確かに、昼間の日差しは強いです。
私はカメラ隠しのために上着(ウインドブレーカー)を着ていて
余計暑いです。
まだNにくっついて歩いていました。
Nも欲しい物があるらしく、気になったシャツやパンツを
手に取っては「いくら?」と聞いていました。
「おまえも欲しいのあったら言いや。
足止めてええから。」
そういえば、マサイのブランケットが欲しかったんだ。
マサイのブランケットは、N家で寝るときに毎日使っていました。
大きくてあったかいので、欲しいなと思っていました。
赤が基本色なのですが、マーケットを見ていると
黒ベースのものがあって珍しかったので
それが欲しくなりました。
Nに「これちょっと欲しい」というと、
Nが値段を聞いてくれましたが、
どうやら納得のいく値段ではなかった様子。
Nとしては、マサイのブランケットは
「600kshやったら買ってもいい値段」だそうです。
【タイヤサンダル】
あ、そういえば私には、まだミッションがあったんだ。
バーのお兄さんから頼まれた、
③腕時計バックルと、④タイヤサンダル。
せめてこのマサイマーケット内くらいはNを頼るのをやめようと思って、
Nから離れて自分で探すことにしました。
腕時計バックルよりタイヤサンダルの方が、
遠目からでも探しやすいため、周りをキョロキョロしました。
レディースのはたくさんあるのですが、
どうしてもメンズが見つかりません。
メンズのサンダルがあると思ったら、
「タイヤじゃないんだ」と言われてしまったり。
あきらめかけたころ、マーケットの奥の方の店でやっと、
それらしいサンダルを扱っているお店を見つけました。
じっと見ていると、店の前にいるお兄さんに
話しかけられました。
「ヘイ、シスター!」
ブラザーは聞いたことあるけど、
女の人にはシスターって言うんだ。
「メンズのタイヤサンダルをさがしてるんだけど、
ありますか?」
「あるある! これでしょ?」
確かに、サンダルをひっくり返すと、
タイヤぽい溝があります。
なんかタイヤの溝が甘くてちょっと胡散臭いけど、
探しても探しても見つからないので大目に見ることにしました。
古タイヤが材料だから、きっとすり減っているだけだよね!
「サイズは26cmなんだけど、
インチだとどれくらいだろう?わかる?」
「なにやら奥に座っている女性と話しています」
「42インチしかないんだ。
でもこれが26cmだから大丈夫だよ!」
ほんとか…? いや、たぶんほんとです。
私は学生時代に靴屋さんでアルバイトしていましたので
ぼんやりと記憶があります。たしか、そうでした。
品物は決まりました。
さて、ここからがドキドキの価格交渉です。
【価格交渉】
「いくら?」
「君はいくらなら買う?」
なぬ、そんな交渉パターンがあるのか。
バーのお兄さんからは「600kshくらいで買えるから」と
日本で聞いてきています。
なので、
「600ksh」
と答えると
「Oh、まさか。
ぼくらはこれを1800で設定してるんだよ。
これは質がいいサンダルなんだよ。
ほら、上が革だしかっこいいでしょ?」
「んーでも1800は高すぎる~」
「1700でどう?」
「No~~」
「今ぼくたちは、直接会って話している。
スーパーみたいに値段が決まっていっているんじゃない。
しっかりコミュニケーションして値段を決めよう。」
たしかにね。
ちょっと緊張するけど、よし、私も負けないぞ!
ちょっと値段を下げても、
私がなかなか「うん」と言わないので
お兄さんは攻め口を変えてきました。
「Where are you from?」
「Japan?」
「I like Japan!! にんじゃ! にんじゃ!!」
「What your name?」
「I am なんちゃら(忘れた).」
「Oh, my friend, my sister...」
どんどん、買い物と関係ない質問を投げかけてきます。
握手も求めてきます。
親しくなって情に訴える作戦?
これはいけない、私はこういうのに弱い。
心を鬼にして、値段交渉を続けます。
「じゃあ、」
そう言って彼は、自分の手にボールペンで
何やら書き始めました。
「君は600、ぼくは1800でしょ。
間を取って1200kshでどう?
これで公平でしょ?」
「だめだめ、これは友人から頼まれた買い物だから
高いと友人に怒られちゃう!
友人が600と言ってたから。」
「プレゼント?」
「ううん、立て替えだよ」
ほんとはお土産としてプレゼントするつもりだけど、
立て替えということにしよう。
私もちょっとウソがつけるようになってきた!
「日本人はお金持ってるでしょ?
いいじゃんちょっとくらいー!」
「私はお金持ってないもん~(^^;)」
このあいまいな笑顔ががきっと、
相手を強気にさせてしまうんだろうなあ。
結局、お互い粘りに粘って、
お兄さんが「1000ksh」と口にしたところで
私は渋々OKしました。
【しつこい】
奥のお姉さんが袋にいれて渡してくれました。
お兄さんにもう一度、
「1000kshね。1000オンリーだよ、決まりだよ」と
何度も念を押し、財布をからお金を出しましたが、
お兄さんは不服そう。
「やっぱり1100」と蒸し返してきました。
こら!
「そんなんだったら要らない!」と
サンダルが入った袋を地面に置く仕草をしました。
あまりにもお兄さんがしつこいので、
袋を渡してくれたお姉さんも奥で笑っています。
「Oh!! OK,OK. 1000でいいよ!
そのかわり、その時計ちょうだいよ!」
「だめーー」
「ボールペンは?
日本のボールペンかっこいいじゃん、ちょうだい!」
なんつうやつだ!
こんなに値下げしたんだからと言う意味なんでしょう。
「ボールペンもってないもんーー」
と言い残して、逃げるようにその場をあとにしました。
実際の時間は10分くらいだと思うけど、
体感時間は30分でした。
はー、疲れた~~~~~
試練でした。
【お披露目】
一息つくと、すぐにNが寄ってきました。
もしかしてどこかから私のこと見てたんか?
Nの隣には、昨日「カンガ」を教えてくれたTさんもいました。
Tさんとまた会えた!うれしーー
「ちゃんと買えたか?」
「買えたよ。大変やったんやで!」
「いくらで買ったん?w」
「1000ksh」
「たかっw」
いつものパターンです。えーーん(T_T)
すると、Tさんが
「どんなの?見せて見せてー」
「これ結構しっかりしてるじゃん!
これなら1000でもいいよー。」
と言ってくれました。
Nと違ってやさしーー(T_T)
ミッション③達成です。

「でもTさんどうしたんですか? 偶然??」
偶然ではなく、このあと、NとTさんで
何かの打ち合わせをするそうです。
近くのカフェに行くことになりました。
【打ち合わせ】
カフェに到着。
さすがにここならと思い、私はやっと上着を脱ぎました。
上着のポケットに財布やらケータイやらを入れているので、
外で脱いで手でもって歩いて落としたら、取られたらと思うと
脱げなかったのです。
Tさんさんに「暑かったでしょ~」と言われました。
Tさんはオシャレさんでした。
今日もまたスカートだし
ヒールありの靴だし、
口の開いたトートバックだし。
ていうか別にナイロビってそういう格好でいいんだ!
私が上着を脱がなかった理由をTさんに話すと
「Nくん、いったいどんなこと吹き込んでるの~!」
と言いました。
「いや、ええねんこれくらいで。
こいつ飄々としてるから、これくらいビビらせとかんと。」
「まあね~、気をつけるに越したことはないからね。」
Nは私のことを、ただのアホと思っていると思っていたので
「飄々としている」と表現されたとき、すごく意外だった。
飄々としている、っていうのがどういう意味かはよくわからないけど。
打ち合わせの内容は、青年海外協力隊関係のことでした。
Tさんは、Nの青年海外協力隊仲間です。
「へ~!」と思いながら聞きました。
気を遣って、たまに意見を求めたりもしてくれたので、
ずうずうしく話に混ぜてもらったりもしました。
楽しかった~
打ち合わせが終わって、Tさんとバイバイ。
また会えたらいいな。

【ケニヤッタ国際会議場】
次は、KICCタワーに行くと言われました。
KICC : Kenyatta International Conference Centre
ケニヤッタ国際会議場のことだそうです。
いつも通り、ゲートで身体チェックを受けて…
と思ったら男女別ゲートで、女性ゲートには
セキュリティの人が誰もいなくて、私だけスルーできました。
意味ないw これがケニアクオリティなのですね。
「ここは好きなだけ写真撮ってええから。
じゃんじゃん撮りや~」
たしかにいかにも観光客な人がわいわいいます。
なんだか開放的な気分になって、Nから離れて写真を撮りに走りました。
ケニヤッタ国際会議場

誰か

日本語まるだし:チヨダコンテナー

入ってすぐのスロープ。
石造りで重厚感があって渋い。
人が少なくてひんやりした空気っでした。

ある程度まではエレベーター。
そのあとは3、4階分、階段で上がりました。
これは最後のらせん階段。これを昇ると屋上です。

屋上から。
モスク(ムスリムが礼拝するところ)

危険地帯。ここを歩くのはヤバいらしい。

タワーを満喫しました。
ちなみにNはこのタワーに上るのは5、6回目。
訪問者が来るたびに、こうやってアテンドするからだそうです。
えらいな~。
「まあケニアまで来てくれたわけやし、
これくらいはせんとな。」
【帰りのバス】
タワーを出ると、空がどんより曇ってきました。
今にも雨が降りそうです。
そういえば、今朝ドミトリーに洗濯物を干してきたんだった!
慌てて帰りのバスに乗ります。
行きは出口付近でしたが、帰りは最後部の席でした。
隣もぎゅんぎゅん。
街を歩くときより明らかにピリっとしているNを見て、
私は、財布が入っている上着のポケットを握りしめました。
となりの堰のお姉さん、自分が疑われていると思って
悪い気分になってるかなあ、
なんて、勝手に申し訳ない気持ちになって
早くバス停に着くのを祈りました。
【帰り道】
Nが洗濯物をとりにいくためドミトリーに近いバス停で降りました。
さっきよりも雨は強くなっていました。
「おまえは先かえっとき。この道ずっとまっすぐ行ったら
朝のショッピングモールに着くから。
そこまで行けば分かるやろ?」
「うん。わかった!」
そういってNと別れ、一人で歩きました。
途中、10歳くらいの子ども4人が、
車道にいる車の後ろに掴まり乗りして
クラクションを鳴らされて
笑いながら飛び降りて、じゃれていました。
日本の子より、やることがやんちゃやなーと思って見ていたら、
バラバラと私の方に右手を差し出しながら寄ってきました。
たぶん「なにかくれ」という意味だと思います。
目を合わせずスルーするのに必死でした。
夕方5時過ぎくらいだったので、ちょっと暗いし
雨がだんだんと強くなってきて、ずぶぬれになってきたし
すれ違うケニア人たちになんだか変な目で見られているような気がして
たった徒歩15分の間に、心細くて切ない気持ちになってしまいました。
やがて、知ったショッピングモールが見えてきて
Nの家までもう一息!
無事到着できました。
ほーーっ

ぬれた服を着替えて、休憩しているうち
Nも大きなリュックサックを背負って帰ってきました。
「雨降るとかマジ最悪やわーー」
そういって、ちょっとしっとりした私の洗濯物を渡してくれました。
ありがとんくす!
【国際社会】
今夜は、Nの知り合いのそのまた知り合いの、
送別会に行くと言っていました。
しかも相手はカナダ人。
当然、会話は全て英語。
そんなのに私が行っていいの?
「えーよ」
たしかに、昨夜みたいな、アットホームな集まりなら、
英語でも大丈夫な気がする。
「おまえが会社辞めてこれからなる職業って
なんていう名前やったっけ?
なんちゃらター?」
「え? イ、イラストレーターのこと?」
「そう、それそれ。
お前のことイラストレーターやって紹介するから。」
「いや、そんなイラストレーターなんて言わんといてや!
まだプロでも何でもない、仕事もしたことないねんから。
ていうかまだ、イラストレーター目指してるのかどうかすら
自分でもわからん。」
「そんなん別にウソでもええねん。
ただ、何してる人間か言わんとあかんねんて。
信用されへんねん。
国際社会って言うのは、そーゆーもんなの。
おれの立場もあるし。」
「いやそれやったら、前の会社まだ所属してるから、
会社員てことでええよ。ていうか、Nの名を汚しそうやったら
ぜんぜん家で待っててもええし」
「お前これから人脈が大事な業界に行くんやろ?
こういうとこで売り込んどけって!
すごい人、いっぱいいるから。
協力隊だってデザイン系のやつもおるし。
みんなめっちゃ人脈もってるから、
繋がっといたら絶対いいことあるから!」
意外な場所、意外の人から、意外なところを突かれました。
【大きなお世話】
「だいたい、昨日の夜もなんでもっと自分のこと話さへんねん。
おれ結構、話振ったったやん!」
確かに昨日の”家飲み”のとき、話の合間あいまに、私について
前の会社では結構でかいプロジェクトについてたらしい、とか
会社辞めて”なんちゃらター”になるらしい、とか
辞める前に会社のお偉いさんが直々に、送別会してくれたらしい、とか
ポジティブに紹介してくれていました。
ケニア初日に近況報告でぽろっと一言言っただけのこと、
よく覚えてるなあ、と関心はしたけど、
それがまさか私の売り込みだったとは、思いもしませんでした。
と同時に、正直、大きなお世話よ…と思ってしまいました。
「この旅行で、そんなことするつもりないって!」
とはいったものの、そんな呑気なことを言っていられる
立場じゃないのも分かっています。
今になっても、どうするのが良かったのかわかりません。
逆に私は、Nの振る舞いの方が
違和感を感じるときがありました。
昨日の夜だけでなく、ここ数日
行動を共にしている中で、たまに。
【勝手に言わせてもらえば】
どこか白々しくて、
目の前や電話口の向こう側に人がいるのに
頭の奥では別のことを考えているような、
ほんとの気持ちを話していないような、
そんな感じ。
例えば、夜の誘いも何件も来るけど、
誰が来るか、何人くらい来るか。
どんな雰囲気になりそうか。
どこに行くのが一番メリットがありそうか。
もちろんそういうことを考えるのが
とても大切なのは分かるし、
私だってそういうことを考えるときもよくあるけど。
なんか、横で見てて
「疲れないのかなあ。」
と思ってしまいました。
そこまでは本人に言えませんが、
「毎日そんなに忙しくて、
『あーーっ!!』ってなるときとかないの?」
と聞くと、
「別にないよ」
と答えていました。
でも、私の言わんとしていることが
なんとなく伝わったようで、
「確かに、人と付き合う上で、利害を気にしすぎてて
ちょっとあかんなあとは最近思ってはいるけどな。」
と言っていました。
なんだかこの数日間、
NのプロジェクトXを見ている気分です。
【図星】
最初の方にも書きましたが、Nと私は親しくありません。
でも、大学時代から、会って話すと刺激的なのです。
Nはいつも私のずっと先の方を走っている印象がありました。
「だから、たまに、会いたいな~~ってなるねん」
そう私は言いました。
「Nに対してだけちゃうで。
私は人に興味があって、純粋に人が好きやから、
そういう人がいっぱいいる。」
「へえ、おれとは違うな。
おれはぜんぜん人に興味ないわw」
「おれはイラストとか芸術のことは分からんけど、
でも、ひとつアドバイスできることあるわ。
人に何かを与えていかなあかんと思う。
『会いたい』とか『笑顔がすてき』とかだけじゃ、
だめやと思う。」
言い方はうろ覚えですが、そんなようなことを言われました。
私のこれからのことに対してのアドバイスとも受け取れますが、
今のこの、Nに甘えっぱなしの数日に対する指摘のようにも思えました。
タクシーの中でそんな話をしながら、
夕食を食べるお店へ向かいました。
【長い夜】
入ったお店は、レバノン&日本料理屋さんでした。
メンバーは全部で4人。
大勢のパーティなら楽しんでる雰囲気を醸し出せばいいですが
4人ともなると会話をせねばなりません。
なんとかやり過ごしました。(ほぼ聞き手)
1件目で軽くごはん&おしゃべり、
2件目はビールとシーシャ(水タバコ)を楽しんで、
3件目はクラブ!踊り!でした。
3件目では、Nのがケニア人の友人たちに声をかけ、
人数が3倍ほどに増えました。
私は日本でもクラブなんて行ったことがないので、
勝手が分からず緊張ぎみ。
でもNの友人のイケイケのお姉さんお兄さんたちが
とても気にかけてくれ、踊り方を教えてくれたりしました。
ビースの飲み比べ

シーシャ(水タバコ)
りんごの味がしました。

何かイベントをやっていました。

真っ暗ですが、クラブの動画。
「ムービー!」と言ってiPhoneを構えたら、
iPhoneの後ろに貼ってある、ゴリラシールに
イケイケお姉さんが反応!
ゴリラゴリラ言ってます。
みんなイケイケで、キャバ嬢みたいな人もいたけど、
あとからNに聞いたら、弁護士とかクリエイターとか、
またしてもすごい人ぞろいだったようです。
Nの家に着いたのは深夜3時くらい。
一生で会えないような人たちとどんどん出会える。
楽しかった!
