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中央園芸のブログ

(株)中央園芸の庭づくりの様子や、日々の出来事



ご無沙汰していました、押田です。4月から何かと忙しくいつの間にかGWになってしまいました。

ブログの更新も1ヶ月ぶりであります。




昨年全面改装した実家母屋の雑木の庭も新緑の季節であります。














新居のほうもかなり緑が濃くなってきました。

昨年植えたとは思えない緑の量です。

水くれと土壌改良が効いているのでしょう。












雑木の庭の園路のほうも、まるで森の中です。

剪定が必要なくらい伸び始めました。























日差しも強くなるこの季節ですが、雑木の木々の中はとても涼しい空気が流れています。


ヤマツツジ、ヤマブキ、コデマリあたりが現在花を咲かせています。










今年は庭づくりの依頼が増え、3月から現在まで雑木の庭づくりを連続して行えるようになりました。現在も制作中の庭も数件、本当にありがたいことです。

 ブログの更新がなかなかできませんでしたが、いくつかを紹介したいと思います。


ここは4年前に植栽工事を行った軽井沢にある元「追い星」です。

一時は「もやもやさま~ず」に取り上げられるほどブレイクしたお店でしたが、1年ほど前に店主がお店を移転、そのまま放置されることになりました。


しかしながら3月、新しい店主が入ることが決まり、軽井沢の知人から連絡を受けました。

私の4年前の庭づくりは、ただ株立ちの落葉樹を並べたようなものでした。これでは見るに耐えないということで、この庭を作り変えたいということを、この建物のオーナーと新しい店主に話し、大幅に改装することになりました。この写真はすでに1日目の移植作業を終えた作業2日目の写真。3月31日。




当時はいろいろと考えながらベストだと思える植栽をしましたが、現在のような雑木の庭ではありませんでした。

ソヨゴだけを残し、あとはすべて移植、一旦更地に戻すことにしました。













更地に戻した後、1本目のコナラを植えます。

7mくらいありますが、周りの木々が大きすぎるためなんだか小さく見えます。

4月に入りましたが、軽井沢はまだ冬景色です。

我々としても新芽が開く前に作業を終わらせなくてはなりません。





















この建物の周りは旧軽井沢の森が広がります。

左のほうに見えるのは大きなモミジで高さも庭木のレベルではありません。大きいと思っていたコナラもとても貧相に見えてしまいます。

ここはがんばってもう少し大きな木を何本か植えないと周りの景色とバランスがとれないようです。

4年前は周りの景色のことなどあまり気にしないで植栽していましたが、やはり周りの「景色を繋げる」ということも意識しないとやはりいい庭はできないように思います。

4年前に比べ、自分も少しは成長したようであります。








次の日、2月に近所の畑で掘ってきた大きなイタヤカエデを植えてみました。自分が所有する最大級の木です。

高さは10m近いでしょうか。運搬できるのも限界の大きさです。

人通りもまばらな旧軽井沢銀座の道を通り、ここまで何とか運びました。


大きくなりすぎたので伐採する、という植木生産者の方から譲り受け、「これは個人の家では植えないだろう」と思っていましたが思わぬところで植えることになりました。


やはりこのくらいの木が入ると周りの景色とも調和してきました。












主木が決まると、後は一気に植栽が進みました。

埼玉では暑さに対応できず、なかなか使いきれないコハウチワモミジ、サラサドウダンなど軽井沢の気候に合うようなものを随所に入れながらの植栽です。

先ほどのコナラは2番手の木として活躍しました。














以前はアズキナシの大株を植えていたエントランス横のスペース。

ここもコナラを中心とした雑木植栽に切り替えます。














コナラからソロ、ダンコウバイ、クロモジなど多くの樹種を植え込みました。

軽井沢は地面を掘ると、浅間のボク石がごろごろと出てきます。

出てきた石はさりげなく庭に配置します。

出てきた石なので違和感がありません。


電柱が邪魔ですが、葉が出てくれば目立たなくなるでしょう。
















もともと作った流れはそのまま使用します。

この橋を渡ってお店に入ります。


雰囲気の良いエントランスが仕上がってきました。




















既存のソヨゴも大幅に株を抜いて、軽くしました。

樹形の良い木ばかりを集め植えていた当時とは庭のつくりが全然変わりました。

今度は良い庭ができそうです。

この後から軽井沢にはまだ行っていませんが、現在は新芽が出始めたころでしょうか。

これからが軽井沢の季節になります。これから夏、秋にかけてどのような景色を見せてくれるか私自身とても楽しみでもあります。


このお店は「セノーテ」というイタリアンのお店になりました。

場所は旧軽井沢、ショー記念館の川を隔てた向かいにあります。

私の知る限り、軽井沢の中でハルニレテラス周辺も素晴らしい環境ですが、このあたりのロケーションも軽井沢の中でも最高クラスだと思います。

旧軽井沢の森と雑木の庭、そして川のせせらぎが心地良いレストランです。









奥に見えるデッキの横には川が流れています。

ここのテラスからの景色も素晴らしいです。


いろいろ考えた末、ここの庭のタイトルをつけました。

 

『旧軽井沢 雑木の庭 セノーテ』

~川のせせらぎを添えて~ 


お店に入る橋の横に手作りの看板を作ってあります。

ここは雑木の庭のモデル庭園としても活用していくつもりであります。庭だけを見たいという方も是非お越しください。


ということで、今回は軽井沢の庭で終わってしまいましたが、埼玉で現在作庭中の庭は随時紹介したいと思います。また、次回~


おはようございます、かなり暖かくなってきました。サクラも咲き、すでに散り始めています。地元寄居町では春満開です。




 自宅のソメイヨシノとハクレン。

青空に映える花がきれいです。
























ミツバツツジ。

造園業界でも紫の濃い花色が良いとされていますが、これも自宅にあるミツバツツジ。

良い花色です。4月6日の写真。






















これも自宅にあるツバキ。

名前はど忘れしました。

深谷の有名なツバキの博士に苗を譲って頂き、数年間は圃場にいましたが、昨年自宅雑木の庭の中に植え、見事な花を見せてくれました。

茶道をやっている奥さんもこの花の蕾の大きさや色は抜群と絶賛してくれました。

市場には出回っていない品種です。

確か「玉之浦」の系統です。
















そして昨日は、お昼休みの空いた時間を利用して、寄居の市街地へ。

現在、仮開放されているという雀宮公園に行きました。

七代目松本幸四郎の別邸跡地ということであります。


冬期、一度外から中をのぞいたことがありましたが、今回は初めて公園内に入ります。





















 現在ツバキの咲き誇る公園内。

園路も確保されており、木々の中を散策できます。


案内板もありましたが、急いでいた為、全く見ずに帰ってきてしまいました・・・。












園内はモミジがたくさんありました。

どれもしなやかで繊細な伸び方をしています。

この公園は長い間放置されていたそうなのですが、逆に放置され管理しなかったことがこのモミジたちの美しい樹形に繋がっています。

現在は新芽が出始め、とても美しいです。




















 良く見ると、上空には大きなケヤキがありました。

この大きなケヤキが夏の直射日光を防ぎ、このモミジを良い状態にしてくれたことは間違いありません。























モミジの木々の先には荒川が見えます。

とてもいい景色。

ここは紅葉の新たな名所になると思います。


周りの木々が丁度良い半日陰をつくり、モミジなどを良い生育状況にしています。

今後寄居町の新たな観光地として期待されます。



















続いて正喜橋を渡り、寄居町の名木エドヒガンザクラを見に行きました。

樹齢150年、樹高は18mほどの大きなサクラです。













傾斜地に根をおろす見事なサクラです。満開は過ぎ、花も散り始めています。















先日の大雪の被害はこのサクラも例外ではありません。

太い枝も何本か折れ、ぶら下がっている状態のものもいくつかあります。

サクラは腐りが入るので、早めの処置が必要かと思います。


寄居の至宝、「エドヒガンザクラ。」

我々が死んだ後もまだまだ生き延びられる、長寿命のサクラです。

次の世代へ繋ぐためにも大切にしていきたいと思います。








再び正喜橋を戻ると、玉淀河原、鉢形城の崖のところに

ミツバツツジが!
そうなんだよ、このミツバがきれいなんだよなぁ~

と、時間がありませんでしたが、素通りすることはできません。

玉淀河原まで降りることにしました。





















時間も無いのに玉淀河原に降りてきました。

ミツバはもともと、とても好きな木(花)です。


里山の民家の庭先に咲くミツバもいいものですが、山の中腹や断崖の上に咲くミツバはまた格別です。

別名岩ツツジと呼ばれるミツバですが、個人的に寄居の春の好きな景色のひとつです。


この前の日曜日は地元の鐘撞堂山に登りましたが、すでにヤマツツジが咲いており、アラカシの新芽も出始めています。


今年の春は駆け足で通り過ぎます~~












こんにちは、押田です。消費税増税前と年度末という時期が重なり、工事関係者の方は大変忙しいことと思います。私もブログの更新が2週間以上も空いてしまいました。




3月の中旬頃からは、越谷のレイクタウンに来ておりました。

越谷レイクタウンの駅の南側です。


真ん中に見える大きなマンションの右側が日本最大級の大きさを誇る、イオンレイクタウン。

左側が越谷レイクタウン駅。


駅の北側、イオン周辺はほぼ開発が終わり、現在は南側が開発を待つ状況のようであります。







越谷のある工務店さんから連絡があり、植栽をして欲しいとのことで、現地を見に行きました。

平屋建てが3棟の集合住宅です。

屋根は太陽光が設置されています。

ペットが飼える賃貸の物件だということですが、すでに入居者は決まっているようです。












建物の西側、歩道付近。

この棟のエントランスにもなっていて、植栽スペースも十分あります。

雑木で西日を防いだり、雑木のトンネルのようなエントランス・・・。

現地を見ながらイメージが膨らみます。












最初の設計では、外周にサザンカの生垣、そして何箇所かシマトネリコやヤマボウシ株立ちの植栽。そして、1棟ごとにシンボルツリーを1本。


どこにでもあるような緑地面積を埋めるだけのような植栽計画でしたが、我々としてはもちろん雑木植栽を提案しました。


私の希望では、建物外周は常緑中心の外周林をつくり、ポイントポイントに高さのある雑木植栽をするというものでした。


何回か打ち合わせを重ね、予算の都合やお施主さんの意向もあり、サザンカの生垣は計画通りでしたが、植栽はある程度任せるということで工務店の社長からもOKが出ました。















 ということで、工事がスタート。

ここの集合住宅は3軒とも隣家との境界はなく、すべて共用部分になりました。

 普通なら1棟ごとにブロック塀を囲うようになってしまうところですが境界を取り払い共有部分にすることで、植栽スペースが生まれます。また、比較的高値な外構の予算を植栽の予算に回す事ができます。

 

 住んでいる方にとって目隠しの欲しいところは常緑樹を多く使うことで、プライバシーの問題も植栽によって十分解決できます。
 


緑を多く植えることは、良質な景観づくりや、夏の涼しさ、自然環境への配慮など、とても優れていることは言うまでもありません。

また、毎日樹木を眺めながら生活できるということは、隣家の壁やブロック塀を眺めながらの生活とは比較になりません。現代のストレスの多い時代においてとても価値のあることです。


隣家との境界をなくし、植栽をするということは、とても素晴らしい考え方です。

決して植木屋の仕事量を増やすことや、売り上げを上げる目的ではありません。




しかしながら、ここの土壌は劣悪でした。

元々は田んぼであった土地に盛り土をし、造成しています。

掘っても掘っても良い土は出ません。

竹炭やバーク堆肥、タテヤマユーキなどを使い、しっかりと土壌改良をしながら作業を進めます。










外周のサザンカの生垣から植え始め、窓の前や、エントランス付近には雑木植栽のスペースを十分に取ります。














暑さの厳しい建物西側です。


夏の強い日差しを予想し、コナラを中心にヤマボウシ、トネリコなど埼玉県北地域で暑さに十分慣らされた雑木類を植え込みます。

また、こちらは広い歩道になっていて、大通りからもよく目立つ場所になります。












植栽はある程度の高さがないと建物とのバランスもとれませんし、夏の日射も防げません。

しかしながら、越谷レイクタウン周辺を見渡しても、7m、8mの木を植えているようなところはありません。


あまり樹高が高すぎるのもお施主さんを驚かせてしまいます。

今回は樹木の高さをいつもより少し低めの5m前後に設定しました。




















こちらは大通りに面した北側です。

植栽地に屋根が大きく被っているので、2~3mで外に張り出している樹木を選択、日陰でも強いアオハダやモミジ、アオキなどを植え込みました。













そして、昨日植栽作業がほぼ完了しました。

大通りからもよく目立つ西側部分。


コナラ、トネリコ、ソロ、マンサクなどを使い、雑木のトンネルのようなエントランスに仕上げました。





















2棟を繋ぐ中庭通路付近。

こちらは植栽スペースを互い違いに配置。

目隠しの欲しい部分は、シラカシ、サザンカ、ソヨゴなどでお互いの視線を軽く遮断します。

こちらもあまり日射が少ないので、モミジ、クロモジ、ソロ、アセボなどの植栽です。























南面の雑木植栽。

使用樹木はコナラ、ソロ、ジューンベリー、トサミズキなど。

目隠しはアラカシ、ソヨゴ、カクレミノを使用。


新緑が楽しみな良い感じの植栽に仕上がりました。























こちらも南面、別棟。

先程とはコナラ以外は少し雰囲気を変えてみました。


コナラの日陰を利用し、アオハダやモミジ、ミツバツツジやヤマブキなども植え込みました。


この建物の周りはまだ空き地が多く造成が進んでいます。

もともと平らな土地のため、近いうちに一気に建物が建ち並ぶと予想されています。


越谷市は我々の住む県北地方とは土地の値段が違います。

県北あたりでは、2000万~3000万あれば土地付きの一戸建ての家が建ちますが、このあたりでは5000万~6000万はかかるともいわれます。

日本最大級のイオンのレイクタウンがあり、都心にも近い。

埼玉県の中でもとても勢いのある地域です。




地元越谷市の会澤工務店の新しい賃貸物件が完成します。

ペットと暮らせる家という新しい提案の集合住宅です。

そこに我々の雑木植栽が加わりました。


人々にとっても、ペットにとっても、街ゆく人にとっても緑の多い環境というのはとても良いものです。


大手住宅メーカーの住宅がほとんどを占めるレイクタウン周辺において、地元越谷の工務店が様々なアイデアや新しい挑戦をしながら頑張っています。






レイクタウンという新しい街にこのような雑木植栽のある物件ができたということはとても意味のある事だと思います。

この機会を与えていただきました、会澤工務店の社長に感謝いたします。



























こんにちは、押田です。大雪がようやく解け、通常の仕事に戻ってきた感じがあります。しかしながら、昨日の雨で、植木畑は水がたまりなかなかはかどりません。



暇を見つけては、ここ何週間、雑木の材料集めをしております。

コナラや赤芽ソロ、モミジ、ヤマボウシ・・知り合いの植木畑から材料を掘り取り、自社の圃場に植えております。












手前の縞模様の木が、最近市場でも値段が高騰している、「トネリコ」(アオダモともいいます)。

幹の縞模様が美しく、比較的暑さにも強く、樹形も美しい。

埼玉の植木市場では、岩手や福島、群馬県北部あたりから山採りされたものが並び、高値で取引されています。


私の知る限り、7~8年前の2倍から3倍の値段になっており、ここ1年から最近はトネリコバブルとも感じるような値段がついております。

数年前は、樹形の整ったソヨゴの大株やアオハダの大株あたりが人気でしたが、近頃はトネリコのほかにも、ツリバナ、ナツハゼあたりの自然樹木が人気があるようで、あまり形が整い過ぎている木は値段が落ち始めている傾向のようです。

「雑木ブーム」ともいえます。














私も雑木の庭を作る上で、トネリコはとても使いやすくたまに買うのですが、材料代が高くなりすぎるのも問題です。


また、山採り樹木というのは、許可のある造園業者が山に入り、売れそうな木を掘ってくる訳ですから、自然にとってあまり良いものではありません。


実は私も15年くらい前、群馬の山奥に国有林の許可を持っている業者と一緒にヤマツツジを掘りに行ったことがありました。とんでもない急斜面や道路から遥か離れたところから植木を掘り、車に積み、山を降りていきます。

自然のことや環境のことなど考えもしなかった頃です。


山採りでも、いくつか苗を残したり、5本のうちの2~3本を掘ってくるならまだしも、お金になるからと言って根こそぎ掘ってきては美しい自然環境を破壊しかねません。

一見、自然に良さそうな仕事をしている植木屋さんもこれでは本末転倒です。





2日前は8mクラスのケヤキも近所の植木生産屋さんから掘ってきました。

これは注文された訳でもなく、庭で使う訳でもありません。

自社の圃場に日陰を作るために植えます。













 自社の圃場です。

昨年まで両親が鉢物の苗木を植えていたのですが、雑木畑に場所を提供してくれました。














まだあります。

私も昨年から雑木の生産を始めています。

コナラ、エゴノキ、シラカシ、ヒサカキ、ソヨゴ、ネズミモチ・・・

など秋に大量に種を採取しました。

今後は山採り樹木に頼らない植木生産が必要です。


また、雑木の庭づくりに不可欠なコナラは植木生産の盛んな埼玉県北地方においてもほとんどありません。

大手の何社かに聞いても

「そんなもん雑木林に行けばあるだろ」とか、

「すぐに大きくなるぞ、そんなもん植えないほうが良いぞ、」

とか、生産しているところは私の知る限り1軒のみです。

結局、注文がないから生産しないということです。


雑木は基本的に半日陰を好みます。

夏の直射日光に耐えられるのは、コナラやクヌギ、ケヤキなど幾つかしかありません。特にモミジなどは日があまり当たらないほうがしなやかな伸び方をします。

この畑にケヤキや大型のコナラを植えて、畑全体に木陰をつくり、その下に雑木を植えようと思っています。





地元の直売所です。

盆栽や、植木鉢物が入れられていたビニールハウスが先日の大雪でこの有様です。


植木鉢物生産は寄居町用土地区においてとても盛んな地場産業ともいえます。

しかし、植木生産者のビニールハウスは軒並み倒壊してしまいました。だいたい7割から8割くらいは倒壊してしまったようです。

我々は庭木コーナーのコナラを掘り取り、自社の圃場に運ぶため久しぶりにここに立ち寄りました。


トラックに積まれた大きなコナラを見て、知り合いの生産者が声を掛けてきました。

「これ、何の木?大きいね、」

「コナラです。」

この生産者もビニールハウスを大雪でやられてしまったようで、

「これからは温室に頼らない生産じゃないとダメだな~」

「そうですね、これからは自然木の時代ですよ、コナラとかエゴとか、雑木の苗木を生産してくださいよ~」

と、私。

「そうか、いいかもしれないね~。」






雑木材料を集めに、いろんな生産者の畑をまわっていると、所々でこのような光景に出会います。

まるで被災地のような写真ですが、ハウスを解体している、あ 

る植木生産者です。

今後もう一度ビニールハウスを建てるかどうか、生産者としても悩むところだと思います。廃業を考えている方も多いと聞きます。

自分としては、ドングリを拾ったり、種をまいたりして、元々地域にあるような樹木を生産していくのも、これからのひとつの方向だと考えています。






こちらはどこにでもあるような、何の変哲もない工場と道路ですが・・。


2車線の道路を挟んで左側は、我々が小さい頃、広大な雑木林でした。

道路も狭い砂利道でした。











当時は遠くに見える雑木林までこちらから森が繋がっていました。


子供の頃クワガタやカブトムシを取りに良く訪れたのを思い出します。

この森の中に狭い小道があり、

「あの森の先には大蛇がいる。」と上級生に教えられ、

小学生の低学年の頃本気で恐れていたことがありました。


しかし、勇気を振り絞り、友達何人かで一度森の先まで延々と自転車を走らせたことがありました。


薄暗い森から先へ先へと自転車を走らせると、だんだん明るくなりついに森を抜けました。

その先にあったのは、大蛇の棲家ではなく、広々とした空き地でした。とんでもなく遠いところに来てしまったような気がして、暗くなる前にと、あわてて自転車で引き返したのを思いだします。

今考えれば、一つ目の工場予定地だったようです。

その後、開発が進み、工場が増え、工業団地のようになっていきました。

そしてついに昨年我々の思い出の雑木林も工場へと変わってしまいました。


工場ができれば、雇用があったり、税金が落ちたりと人々にとって良い面もあるとは思いますが、昨年、あっという間に更地になってしまったこの光景を見たときはやはりショックでした。




八高線の線路です。

この線路の両脇には広大な森が広がり、子供ながらに遠くからのんびりと走る2両ほどの電車を見て、

「うわ~森の中から電車が来た!なんか、いい景色だなぁ~」

なんて、思っていました。


子供の頃の夏休み、自転車を止め、この橋の上から何度となくその景色を眺めました。


最近、自宅近くでもカブトムシやクワガタがすっかり減ってしまいました。

その原因はおそらくここにあると思います。


近隣の工業団地にも空いている場所はたくさんありますし、バブル期に開発したまま、裸地になっていたり、誰も住んでいない空き家も山ほどあります。

様々な事情があるのでしょうが、工場や住宅分譲地など、新たに森を切り開き、開発するのは今後是非ともやめてもらいたいと思います。そこで、どんなに素晴らしい製品を生産しようが、どんなに素晴らしい住まいを作ろうが、元々の自然を壊してしまっては何の意味も無いように思います。

我々が生活する為には工場も必要ですが、これだけ地球温暖化だとかエコだとかいう時代に今さら新たに乱開発をするのはナンセンスのように感じます。

今後日本の人口も減るわけだし、今あるものを生かしていくやり方に考えたほうが企業のイメージも上がるように思います。


ここだけで、何千本、何万本の木々が切り倒されてしまいました。

一方、植物生態学者の宮脇昭氏のように、何万本もの苗木を世界各地で植え続けている人たちもいます。

自分も次世代へできるだけ多くの緑を残すように、地域の木々を植え続けていきたいと思います。























こんばんは、押田です。観測史上最高の大雪になりました。

まずは、被害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます。






我が家の雑木の庭です。先週の大雪がまだ溶けきらないうちに降り出した雪は、なんだか止む気配が見られませんでした。

14日の午後2時過ぎの写真。


このときは、明日は仕事ができないなぁ~くらいにしか考えていませんでしたが・・。

夕方から夜になっても雪は降り続けました。



















そして、翌朝。

寝室からカーテンを開けると、今まで見たことのない雪の量が。

車の音も全く聞こえず、とても静かな朝でした。













コナラの枝が折れそうなくらい曲がっています。

地面についてしまっている木もいくつかありました。


これは仕事が出来るできないの事ではない、

ようやくそのとき実感しました。


お客さんの家から、植木の枝が折れた、ガレージが潰れたという電話が早速きました。


慌てて、母屋のガレージを見に行きます。

とりあえず車を出した方が良いのですが、大雪でとても動かせません。

脚立を架けて、雪を下ろします。


続けて、会社の車庫、道具小屋の屋根も雪を下ろします。

私は屋根の雪下ろしをしたのは、初めての経験でした。


近隣でも様々な被害の状況が聞こえてきます。

朝からやたら牛の鳴き声がすると思っていたら、牛舎の屋根が落ちたところもあったようです。



数メートルも積もる雪国の方にしてみれば、60cmの積雪なんて、と思いますが、雪に慣れない地域にとって

は想定外の大雪でした。





本日17日の写真。我が家のビニールハウスもやられてしまいました。
















もう一つの温室はかろうじて無事でしたが、温室自体が雪の重さでゆがんだ為、鉄製のボルトがいくつも飛んでしまいました。

ボルトを買いに近くのホームセンターへ。

行ってみると、屋外の売り場の屋根が落ちていました。

しかし、あまり気にする人もいません。


長靴はすべて売切れでした。








会社の圃場を見て回ります。

梅ノ木の枝がポキリ。















ざくろの木も・・。















モミジの枝が途中から。


しかしながら、折れている木を観察すると、やはりこのモミジ虫の穴が開いていました。


先ほどの梅の木は不適切な剪定によるもの、

それからかなりの被害があったツツジ類ですが、雪をそのまま受け止める樹形なので枝は折れまくっていました。


















 しかしながら、あれだけ折れ曲がっていた雑木たちは、至って元気でした。

大空に向かってしなやかに枝を伸ばすコナラ、ヤマボウシ、ヤマザクラ、エゴノキ、ソロ、トネリコ、アオハダ、モミジ・・・。

細かい枝は多少折れましたが、大きく樹形を崩すほどのものはありませんでした。シラカシも小枝を折られる程度で踏ん張りました。

適度に剪定がされていたことと、自然樹形であったことがこの大雪でもほとんど変わらずに生き延びられた要因かと思います。

地域に根付く雑木たちの「タフさ」を改めて感じました。
















うちは祖父が元々盆栽や植木鉢物を専門に扱っておりましたが、今でも両親がその名残を継いでおります。


植木鉢物も雪の下に。

この雪で近隣の植木鉢物業者の農業用ビニールハウスは壊滅的な被害を受けました。

間違いなく寄居という植木産地が始まって以来の災害だといえます。

植木鉢物の商売は、露地(屋外)に置くよりも早く花を咲かせて出荷したり、屋外では寒すぎるので、温室に入れて冬を越させたりと、いわば温度を管理しながら植物を育て、商売をしてきました。

しかし、今回の雪で、安易なビニールハウスはほとんどやられてしまいました。これからまた、ビニールハウスを作る人は少ないでしょう(野菜農家の方も含めて。)

これからはもっと頑丈な、積雪1mくらいは耐えられるような温室しか残っていかないような気がします。

しかし、そんな施設を作れる業者は限られています。

もしかしたら、温度を管理したり操作すること事態が不自然なのかもしれません。

今回の雪はそんな今後の植木、花の出荷業者、または温室で野菜をつくっている農家にも方向性を問われるような大雪だったのかもしれません。




東日本大震災を思い出した人は多いと思います。

停電した家も多くありました。

久しぶりに近所の方とも声を交わしました。

重機を所有しているため、近隣の雪かきも行いました。

日頃希薄になっている、コミュミティーの大切さも久しぶりに感じました。


やはり自然には逆らえません。

我々は自然の中で生かされている存在であります。

我々が出来ることは何なのか、

いろいろなことをまた深く考えさせる大雪でした。


夕暮れ時、大雪にも耐えたこの雑木たちを見たときに、一筋の希望の光が見えた気がしました・・・。