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中央園芸のブログ

(株)中央園芸の庭づくりの様子や、日々の出来事

こんばんは、押田です。外は雪の降る中、大宮の工事の続き、最終章です。

1月27日から3日間は、私の所属する造園組合連合埼玉県支部青年部の事業として大宮の庭づくりを手伝うとになりました。


創作的な臥龍垣(がりゅうがき)を製作しますが、まずは使用する真竹を米ぬかで洗います。

米ぬかで洗うと竹を傷つけることなくきれいになります。

この日、鶴ヶ島市の豊美園さんに場所を提供していただき、社長の小川さんに指導を仰ぎました。












きれいになった竹をまず6つ割にし、そこからまず半分に、さらに半分になったものを半分、そしてもう一度半分に。

最後は1cmほどになります。この作業がとても大変で失敗するとすべてがパーになります。

予備の竹もない中、失敗できないプレッシャーと戦いながらもなんとか作業を終えました。












竹穂垣の柱はやはりバーナーで炙ります。

豊美園は造園工事で使用する道具が何でも揃っています。

私も前回来たときに驚きました。

仕事は道具がないとできません。しかしお金がかかります。

小川さんも

「いきなり揃ったわけではないよ、一つ仕事が終わったらこの道具を買って、次の仕事が終わったらあの道具を買って・・・」

一つ一つを積み重ねてきた訳であります。









さて、豊美園での下準備を終えた青年部一行は、

講習会2日目、大宮の店舗の方へ。


いよいよ臥龍垣の製作に取り掛かります。












まず、鉄筋で基本となるラインを組みます。














遠くからバランスを見ながらラインを決めていきます。

とても大事なところです。
















ラインが決まれば、次に組子を打ちます。














上部に竹穂をつけると、だんだん形が見えてきました。















そして昨日何等分にもした竹を組み合わせていきます。

この作業、最低でも4~5人いないとできません。















臥龍垣製作は講習会3日目までかかりました。

竹の節を合わせ、銅線で本締め、シュロ縄で飾り結びを行いました。
後方には竹穂垣も完成しています。


一般的な臥龍垣は土の中から出て土の中に入るものなのですが、今回は光悦寺垣のように柱から出て、石の中に入るというとても高度で創作的な垣根となりました。

















3日間を使い、何とか創作臥龍垣、竹穂垣ができあがりました。青年部のみなさんありがとうございました!













次の日、完成した創作臥龍垣と竹穂垣。

高低さもあり、難易度は高かったと思いますが、

龍のようにうねるラインがとても美しく仕上がりました。
























さて、次は植栽です。いつもの雑木植栽とは全く違います。

高さも2mが限度。圃場にある使えそうな材料を大量に持ち込みます。













ここではお店の中からの景色がとても大切になります。

中から見ると垣根が良い具合です。














大まかなものは私が植えましたが、その後稲田さんが調整、補修し、植栽も無事に完成。

この時点で2月1日のお昼。

私はお店がオープンできるのかとのプレッシャーと過労のため、1月30日頃から体調を壊し、この日も医者に行ってから現場に入りました。

ここ数年ほとんど風邪をひくことはなかった私ですが、さすがに今回の現場は堪えました。毎日大宮までの往復3~4時間の通勤も体力を限界ぎりぎりまで追い込んでいました。








木塀も何とか完成。

一気に建物が引き締まりました。

焼き板の感じが何ともいえません。













さて、店舗の中はというと、まだ完成していません。

もう明日は完成披露パーティーです。

明日の3時にはこの中で料理を食べている訳です。

まだ私には想像できません。大丈夫なのか?

「もう少しです、頑張ってください!」


「何とかなれ~」という心境。









今回2月1日夕方まで庭の面倒を見てくれた「作庭志稲田」の稲田さんです。

専門学校時代から日本の伝統的な造園技術をしっかりと真面目に勉強してきた男です。

造園連の青年部の一員として責任感を感じ、本当に最後の最後まで群馬から大宮に来てくれました。

 今回のこの庭は私の大まかなイメージを実際に現実的に形にしてくれたのはこの男でした。


さらに仕事をしていくうちに

「こうしたらもっと良くなる」

と、アイデアが次々に飛び出し、私としては早く工事を終わらせたい気持ちはありましたが、

「妥協することなく、最高のものを作ろう!」

という気持ちを胸に途中から予算のことは忘れてこの庭造りに皆で没頭しました。


私自身、技術のなさを改めて知らされることとなりましたが、日本の伝統的造園文化と正直に向き合う形になりました。








この日の夜19時半過ぎ。

ようやく我々の片付けも終わり、庭のほうが完成しました。














御影石の石垣がとても重厚な雰囲気を出しています。

私の「何か、お城の石垣みたいなイメージ」を稲田さんが形にしました。


また、臥龍垣と植栽もとてもよく調和しています。













つくばいまわりも見事なものです。

とても重厚で粋で潤いのある景です。

手間はかかりましたが、いいものが出来ました。


たくさんの海外の方に盆栽の世界と近い造園の世界の素晴らしさをここに来て堪能していただきたいものです。

狭いスペースですが良い空間が出来上がりました!











その頃、店内もテーブルやイスが並べられ、ようやくお店らしくなりました。


体はすでにヘロヘロでした~











2月2日になりました。完成お披露目パーティーのいよいよ当日です。


この日従業員が朝から清掃に入っていましたが、昨日設置した盆栽棚の高さを調整してほしい、と連絡が入り、10時過ぎ着替えていたスーツを脱いで、再び作業着に。そして急いで大宮に!

もう時間がない、最後の力を振り絞り、気合いを入れなおしました。大丈夫、間に合う、大丈夫~


14時過ぎ、なんとか作業を終わらせ、盆栽も無事に設置。

ぎりぎりセーフ。










今日はパーティー当日です、お昼過ぎから次々に開店祝いのお花が届けられます。

本当にいよいよ今日です。今日なんです、












15時、ついに完成披露パーティーが始まります。

もう悔いはありません。やるだけのことはやったという気持ち。

何事もなかったように再びスーツに着替えます。














午後4時過ぎ、たくさんの方がお店に訪れました。

料理を囲う人々の口から

「良い店ができた!」

「すごい庭だ!」

との声が・・。

私はこの光景が信じられません。

1ヶ月前、1週間前、2日前、前日と、本当にお客さんを迎えることができるのか?気が気ではありませんでした。

「あ~なんとか間に合った~」

食事もあまり喉を通らない状態でしたが、3ヶ月ぶりにようやく「ほっと」した瞬間でした。


3時に訪れていたさいたま市長も、「感激した!」といいう感想を残していきました。







続々とお客さんが来るので、早めに退席しました。

つい数時間まで作業をしていたので、外から見るこの光景がやはり信じられません。

これがお店づくりというものなのでしょうか。


まだいろいろと問題点、改善点はあると思いますが、ひとまず「終わったのかな~」とようやく実感しました。

 

暖かかった大宮も夕方になるにつれ寒くなってきました。

中にいる人がみんな笑顔です。


笑顔っていいな、少しはみんなの役に立てたのかな?

と昨日までバタバタしていた日々が蘇ります。

3ヶ月に及ぶお店づくりからようやく少し開放されそうです。

いろんなことを勉強したなぁ~なんて事をしみじみ思いながら帰路に就きます。

帰りに食べた山田うどんがいつもよりなんだかおいしく感じました。

いくらか体調が良くなった気がしました・・・。

































こんばんは、押田です。前回の続き、大宮の工事の模様です。


さて、店舗内の工事は大工さんに任せるとして、我々は造園工事を行います。

発注者であるお客さんはネットによる盆栽の輸出を行っております。今、盆栽は海外からの注目が高く、多くの外国人が大宮盆栽美術館や大宮盆栽村を訪れます。また、4年後に盆栽の世界大会がここ大宮で開催されることが昨夏決まりました。


海外の人から見ればこの盆栽村周辺はいわば「盆栽の聖地」とも呼べる地域になりつつあります。


そんな中、この店も「海外の方に喜んでいただけるような日本的な雰囲気を出して欲しい」というお客さんの意向を受け、デザインを考えます。


お客さん自身も、京都や古民家風なイメージを持っていたので、外観は古民家風にすることにします。




早速、使用する板を焼きます。板を塗装する方法もありますが、バーナーで焼くととても良い感じになります。

造園組合連合でお世話になっている鶴ヶ島市の豊美園の小川さんに協力していただき、板を焼きました。














 焼き終わったら、炭を少し落とし、水で洗い乾燥させます。

良い色に焼きあがりました。
























アルミの窓枠を焼き板で隠していきます。
















建物を焼き板で縁取り、古民家風な建物を演出していきます。
















外壁部分は、ホームセンター製ですが漆喰を塗ることにしました。比較的簡単に塗れる漆喰を使用しました。


















次にお店の前の部分に植栽桝をつくり、ここに造園的な要素を入れることにします。


ということで、ブロックを2段積みます。













駐車場側は既存の植栽桝から1段上げ、次に御影石を張ることに。















横に2段御影石を張ります。

平らな面ではなくごつごつした面を表に出しました。













御影石の一番上は、1本が1.8mの長さのものを使用し、安定感を出します。

肝心な入口付近は、既存のレンガタイルをはがし、土を掘り下げます。


かなり雰囲気がでてきました。


「またたび」という看板は前の居酒屋さんのものです。









店舗内部、大工さんのほうも急ピッチで作業を進めていきました。この時点で1月23日。もうすぐ2月になります。

1月いっぱいの工期です。

2月2日にはお披露目パーティが開かれることがすでに決まっています。外の造園作業をしながらも店舗内部の進捗状況が気になります。

「終わりますよね、大丈夫ですよね、」

大工さんにすがる様な思いで、何度も尋ねます。









内部から外を見ます。

左奥には大宮盆栽美術館が見えます。

ここは本当に立地条件がいいです。


ここからの景色も考えなくてはいけません。

駐車場の車が見えるのが気になります。

「木塀で隠したいですね」
今回、ここの造園工事に最初から来ていただき、アドバイスをもらっていた作庭志稲田の稲田さんが言いました。

私が思いつかないことを平気でズバリと言ってくれます。

「木塀があるといいですよ、景色変わりますよ」
このあたりは追加の工事になってしまいますが、お客さんになんとか承諾を得て木塀をすることに。


工期が迫る中、仕事が増えていく・・。庭づくりというのは最初の予定通りに進むことはなかなかありません。
今回も大まかなイメージを描いていただけで、あとは作りながら考えていこうというスタンスでした。

そして今回は奥行き1mちょっと、横幅が6mという植栽桝のところに創作的な「臥龍垣(がりゅうがき)」という竹垣をつくります。


これは去年のGWに造園組合連合埼玉県支部の事業として、長野県の荻原氏を招いて「臥龍垣(がりゅうがき)」講習会を行いました。

このスペース、ここの雰囲気に必ず合うだろうということで、この竹垣を庭のメインとして考えました。


しかも1月24日に造園連合埼玉県支部の青年部が新たに発足し、私も部長という立場の中、青年部1発目の事業として、青年部みんなで臥龍垣(がりゅうがき)や竹穂垣をこの庭につくろうではないか、ということで講習会と称して3日間の製作期間を取っていただきました。

この講習会は1月27日から3日間です。いよいよ時間がなくなってきました。

うまくいくのか、工事は終わるのか、オープンできるのか、眠れない日々が続きました・・・続く



こんにちは、押田です。年明けから何かと忙しく、ブログを更新できずにいました。






盆栽のネット販売をやっている児玉の方から紹介を受け、

「ちょっとお店を見てもらいたい」と、ここ大宮盆栽美術館の向かいにあるテナントビルを訪れたのが、10月16日。
























店内は普通の居酒屋です。

奥に座敷があり、カウンター、テーブルがあります。

ここを改装して、床の間をつくり「盆栽レストラン」をオープンしたいとのこと。

庭の工事かと思っていたら、お店づくりを任されることになりました。

店舗の植栽工事は経験がありますが、お店作り一式はほとんど経験がありません。

知り合いに電話をして、大宮周辺の店舗作りのプロを紹介してもらうことになりました。








ところが、10月下旬になって、となりのテナントも一緒に借りることになり、事態は急展開。

オープンは盆栽界最大のイベント、上野の国風展に合わせ2月上旬の予定。

すでに3ヶ月しかありません。












隣りのテナントは美容院になっていました。

3ヵ月後にお店をオープンさせる、

とても想像できません。














11月に入り、設計、施工業者、お客さんを交えて打ち合わせを開始しました。


席数から現状の建物をどこまで残すか、壊すかまで、予算との都合を見ながら打ち合わせを重ねました。











11月下旬になり、解体が始まりました。

二つのフロアを一つにすることになり、壁が壊されました。














 最初の居酒屋だけのスペースでは狭かったですが、2店舗を一つにしてお店を開くには十分な広さが確保できたようです。














2つのフロアーは床の高さ、天井の高さともバラバラです。















居酒屋のカウンターはそのまま残すことに。

この時点で12月16日。

あと1ヶ月半。

本当に終わるのか、オープンできるのか?

不安を残したままお正月を迎えることになりました・・続く


こんにちは、押田です。すでに2014年は始まっていますが、2013年を振り返る、最終章です。

去年は庭と建物、街並みや景観についても深く考えさせられる1年だったように思います。




 これは、5月千葉県市原市で行われた、ちば山 房総ドミノ住宅モデルハウスで行われた「雑木の庭ワークショップ」です。

業者や一般の方も交え、モデルハウス内に雑木を植えていきます。

講師は高田造園設計事務所、高田宏臣氏。

我々の会社もお手伝いで参加しました。














私が宣伝するのも何ですが、このモデルハウスが採用しているOMソーラーのシステムはとても良いです。

冬場は太陽の熱をダクトを使い床下へ流し、家を暖める。

夏は夜の冷気を送り込んだり、熱を外へ逃がしたり。


完璧な空調設備ではありませんが、自然エネルギーを上手に使い程よい心地よさを提供するとてもシンプルなシステム。電気や化石燃料に頼りすぎない暮らし。


このシステムと雑木の庭が合わない筈はありません。

雑木を使い、夏の直射日光を緩和し、建物内を涼しくさせ、冬場は雑木は葉を落としますので、陽だまりの庭に・・・。


このOMソーラーと雑木の庭は

「鬼に金棒」 または、

「ご飯と味噌汁」くらいの相性の良さがあります。










 更地から雑木を植え込み、木立をつくります。

一般の方がこのような作庭中の現場を見れるのはとても面白い体験だと思いました。


私も今回はお客さんの目線で見させていただきましたが、1本よりも2本、2本よりも3本と、だんだん景色が変わっていく様子がよくわかりました。





















雑木の足元も様々な樹種が入ります。

土は叩き、地苔を出させます。

























緑が入ることで、無機質だった住宅街が一変しました。

このような緑溢れる宅地が増えることで

良質な景観、環境、または地球の温暖化防止などにも重要な役割を果たすことは間違いないでしょう。













また、自分の住んでいる地域を良く知ることはとても大切です。


こちらは深谷市にある埼玉県が生んだ偉人、渋沢栄一の生家

通称、「中の家」。


2階屋根の上に養蚕用の換気の小窓のついた、「高窓」のある古い建物です。8月のこと。

  









埼玉県北地方はこのような建物が現在でも残されているところがいくつかあります。

旧児玉町にある「競進社模範蚕室」。













同じく旧児玉町、「高窓の里」。

養蚕で栄えた地域の景観が残ります。














同じく旧児玉町から。山里の民家。

私が幼い頃はこのような建物や風景が数多くありました。

車での移動中、思わず「懐かしい~」と、車を停めて写真を撮ってしまいました。


ほんの20~30年の間にも時代が急激に変化していることに戸惑いを感じます。











こちらは深谷市旧中山道沿い、七ツ梅酒造跡地。


「古い建物を壊し、新しく作りかえる」という発想から

歴史ある建物を見直し、残していくという考え。
















何ともいえない懐かしい風情が漂う内部。



























300年の歴史ある酒蔵跡地に新しい息吹を送り込むと、新たな観光資源になるという実例でしょうか。


埼玉で言えば小江戸川越、長野でいえば小布施のように、古い街並み、文化、建物を大事にしてきたところが現在観光地として栄えている現状があります。






















こちらは地元、寄居町にある老舗料亭、「京亭」。

歴史ある建物と日本庭園が見事です。

鮎料理の店としても有名です。















荒川を借景とした日本庭園が素晴らしい。

5月の寄居北條まつりと並行して行われた、「佐々紅華展」の際に今年初めて訪れました。


地元でありながら、地元を知らないというのは恥ずかしいものです。見慣れた玉淀河原の景色がとても違った景観に見えました。

今度は料理もいただきたいものです。










 さて、2013年9月。

協力会社の旅行で長野方面に。


国宝松本城。











石組みの基本といわれるお城の石垣が見事でした。

ガイドさんに聞くと、地元の石を使っているそうです。

輸送機械の乏しい時代なので、地元の素材を使うのは当たり前ですが、こういったことが地域の景観を生み出してきました。


海外の材料でもネットのボタン一つで買えてしまう現代においては、地域独特の景観をつくることはかえって難しくなってしまったような気がします。









 黒部ダムもこの時訪れました。

福島の原発事故のことを考えると、

「人間が自然を支配している」ような感覚を覚えます。













学生の時に訪れたときは、ただ「大きいなぁ!」と思いましたが、こうして改めて見ると、異様ともいえる大きさのコンクリートの壁が大変不気味に感じました。

耐用年数の迫るこのコンクリートは今後どうなっていくのでしょうか?



こんなことを考えると、電気を使うことはとても責任があることなのだ、実感します。











10月は日比谷公園ガーデニングショーに参加しました。

初の本格ガーデンショーに出展、他の参加者の意気込みも全く違います。

朝の開門と同時に多くのユニックが一斉に作業を開始します。


我々も土留めをつくり、土を入れます。

もちろん雑木の庭をつくります。









雑木を植えこみ、道具置き場を設置します。















3日間かけ完成しました。
















タイトルは「雑木と共に暮らす」。

春に自宅につくった実際の雑木の庭に暮らしてみて、考えたことを表現しました。














巣箱を置き、2本のコナラの木からブランコをつくったり、















落ち葉を溜めて野菜畑で使うこと・・

雑木の中で暮らすことの楽しさや心地よさ・・


様々なメッセージを各所に散りばめました。

全体の作品としては、ちょっと詰め込みすぎたかな、という感じは後で思いましたが・・・。

アイデアを出し合いながら、会社のみんなでつくりあげたことに意味があったように思います。

とても有意義な経験でした。










 日比谷のガーデンショーの少し前、群馬県館林市で新規、雑木の庭の依頼がありました。

2013年の雑木の庭づくりの総決算が始まります。













既存の庭石を置き、アプローチを考えます。

細かい設計図もありません。

「このあたりかな?」

「少し回転させて~」

即興で現場で考えながらの作業です。






















 雑木も植えてみます。















11月下旬、完成でしました。

園路は真砂土舗装。


落葉樹も葉を落としましたが、木々の陰が園路に映えます。






















何もなかった前庭が・・















このような景色に。

周辺の視線を遮断するためにも、常緑樹のシラカシ等を多めに配置しました。


建物内部から見て心地良い景色であれば、道路の外から見ても同じことです。


ここはコナラの7mクラスを植栽しましたが、最初近隣の住民たちも大きな木を植えることに対し、少々抵抗があったようでしたが、完成が近づくにつれ、とても好意的になったように思います。

「やはり、緑はいいねぇ~癒されるね~」

と、そんな声が聞こえてきました。


しかし、これから年月が経ち、樹木も容赦なく成長していきます。数年後まではどんどん樹高を高くしてあげたいものですが、住宅地の中ではやはり限度があります。


落ち葉の問題をはじめ、周りに住んでいる方への配慮も含めた雑木の庭の管理がこれからは必要となってくるでしょう。



一応、この庭には落ち葉ストックを2個つくり、日比谷で作った道具小屋を小さくしたような、掃除道具の置き場もつくり、すぐに落ち葉に対応できるようにしてあります。






いずれにしても、新緑の季節が楽しみな庭が完成しました。

住環境を変えることのできる仕事ができるのは我々にとってこの上ない喜びであります。














春先につくった母屋前の雑木の庭も秋を迎えました。

コナラの下で夏の直射日光から逃れた雑木たちは、見事な紅葉を見せてくれました。


赤芽ソロの黄葉。





















夏の直射日光や日照りに遭い、いつもは紅葉する前に葉が茶色くなったり、葉を落としてしまいがちなモミジも、良質な環境をつくってあげることにより、今年は真っ赤に紅葉しました。
























新居2階ベランダから。

コナラの黄色やオレンジ、モミジの赤、自宅に居ながら紅葉を楽しめました。

来年はもっときれいに色づいてくれることでしょう。

真夏の水くれの成果はこのように秋に表れます。























 そして、現在の母屋前、雑木の庭。

落葉樹の葉が落ちると、シラカシなどの常緑樹が存在感を増します。

雑木だけでは冬の庭はさびしくなります。

適度に常緑樹を混ぜることで、冬の庭が微かに彩ります。












今は白わびすけツバキが咲いています。

様々な花の種類があるツバキですが、私はシンプルな赤のヤブツバキとこの白のわびすけが大好きです。














埼玉県の県木ケヤキの大木。

寒さの厳しい、空気の澄み渡る早朝、冬のケヤキの樹姿がとても埼玉県北らしい景色だとこの時期感じます。














ブログの最後は2013年3月に行われた、幼稚園の植樹イベント。

こちらも高田造園の手伝いで参加しました。














数日間かけてしっかりと土壌改良を施し、50年後、100年後も永続して残る森をつくろうと、小平市のある幼稚園が園庭に樹木の苗木を植えます。

もともと小平市や武蔵野周辺の雑木林に普通に生育していた数十種類の樹種を園児、父兄が集まり一斉に植えました。













自分たちが植えた苗木の横を誇らしげに歩く園児たち。


数十年後、この園児たちがここに再び集まることがあれば、とても素晴らしい事ですね。

おそらく苗木は大きな樹木となっていることと思います。


こんな体験をした子供たちは、樹木に対して思いやりのある大人になるのでしょうか。幼い頃から樹木と親しみ、自然の中で遊び、木々の恩恵を受けながら育つことはとても大切なことなのだと強く感じました。

こんな環境を数多く残し、伝えていくことが我々の仕事なのだと思います。


以上、長くなりましたが、2013年を振り返りました・・。今年も様々なことにチャレンジし、頑張りたいと思います。















































































こんにちは、押田です。2013年を振り返るパート3(新緑~夏)です。お正月は現場の仕事もないので、意外に時間があります。再びブログ更新します。




G、Wも終わり、ようやく完成した母屋の前庭も美しい新緑の季節になりました。

















2ヶ月~3ヶ月前は寂しい冬景色でしたが、落葉樹の新緑の美しさは格別です。

既存のハクレンの木にブランコをつくり、よく子供と遊んでいました。











新居前庭のほうも、雑木のトンネルのような園路が完成。


家の中からの景色も本当に心地よいものです。






















定期的に行っていた夕方の水くれも全く苦になりません。

樹木は水をくれると美しさがさらに増します。























こちらは新居2階寝室からの景色。

既存の樹木とコナラ群が繋がり、森のようです。


2階の屋根くらいの高さのあるコナラが夏の日差しを遮り、また夕方の定期的な水くれが家屋をとても涼しくしてくれました。


今年の夏、私の寝室はエアコンなしで過ごすことができました。樹木の力をこの夏、実感しました。








6月は造園組合の旅行で、上高地を初めて訪れました。


美しいケショウヤナギの木立。












私は学生時代から電車で北海道から九州、沖縄までちょこちょこと旅行をしてきましたが、やっぱり上高地はいいところでした。

本当にいいところです!


透き通る清流。感動ものでした。
























カラマツの林。

うっとりするような景色が続きます。













倒れたケショウヤナギからたくさんの若い命が。

命のリレーが盛んに行われていました。













ここ上高地は自然を排気ガスから保護するため、マイカー規制が行われていますが、こんな環境を是非とも後世に残してほしいと強く思いました。


富士山も世界遺産に認定されましたが、あまり観光客が増えすぎるというのも問題なのかと思います。




















7月は別荘の管理で軽井沢へ。


お客さんが都内から避暑にくる前、庭をきれいにします。























落ち葉をかき、剪定を軽く行い、心地よい空間をつくります。

無理に剪定をする必要はありません。

支障のある枝や枯れ枝を落としたりし、なるべく自然の景観を損なわないように気を配ります。






















子供も大きくなったここのご主人は、1年間のうち7月下旬の1週間しかここに来られないそうです。


冬と夏の年間2回の植栽管理をし、その1週間に備えます。






















夏は軽井沢の季節です。

ハルニレテラス、中華レストランからの美しい眺め。

多くの人々を魅了する夏の軽井沢。


私も数年前から縁があり、軽井沢を良く訪れていますが、

高速道路を使えば1時間半もかからず、この景色に辿り着けます。

















「軽井沢のような景色」なんて表現がありますが、

こちらは新居2階ベランダからの景色。

我が雑木の庭もなかなかのものです。


新築祝いに訪れた親戚も「軽井沢みたい~」を連発。

「そ、そうですか~」と私。嬉しかったです。









新緑から夏の雑木の庭は、とても気持ちの良いもので

毎日見ていても飽きることがありません。


実際にこれだけの木々の中での生活は気持ち的にもとてもリラックスでき、心も体も健康になっていくような気がします。


このような住環境をつくりだすことは、それほど難しくありません。

少しでも多くの家庭や街中において、大きな木々に囲まれた環境にすることができれば、夏の暑さは多少なりとも和らぎ、人々も穏やかな気持ちで過ごすことができるでしょうか。


そんなことを考えた2013年の夏でした・・・。