こんばんは、押田です。外は雪の降る中、大宮の工事の続き、最終章です。
1月27日から3日間は、私の所属する造園組合連合埼玉県支部青年部の事業として大宮の庭づくりを手伝うとになりました。
創作的な臥龍垣(がりゅうがき)を製作しますが、まずは使用する真竹を米ぬかで洗います。
米ぬかで洗うと竹を傷つけることなくきれいになります。
この日、鶴ヶ島市の豊美園さんに場所を提供していただき、社長の小川さんに指導を仰ぎました。
きれいになった竹をまず6つ割にし、そこからまず半分に、さらに半分になったものを半分、そしてもう一度半分に。
最後は1cmほどになります。この作業がとても大変で失敗するとすべてがパーになります。
予備の竹もない中、失敗できないプレッシャーと戦いながらもなんとか作業を終えました。
豊美園は造園工事で使用する道具が何でも揃っています。
私も前回来たときに驚きました。
仕事は道具がないとできません。しかしお金がかかります。
小川さんも
「いきなり揃ったわけではないよ、一つ仕事が終わったらこの道具を買って、次の仕事が終わったらあの道具を買って・・・」
一つ一つを積み重ねてきた訳であります。
講習会2日目、大宮の店舗の方へ。
いよいよ臥龍垣の製作に取り掛かります。
とても大事なところです。
この作業、最低でも4~5人いないとできません。
竹の節を合わせ、銅線で本締め、シュロ縄で飾り結びを行いました。
後方には竹穂垣も完成しています。
一般的な臥龍垣は土の中から出て土の中に入るものなのですが、今回は光悦寺垣のように柱から出て、石の中に入るというとても高度で創作的な垣根となりました。
3日間を使い、何とか創作臥龍垣、竹穂垣ができあがりました。青年部のみなさんありがとうございました!
高低さもあり、難易度は高かったと思いますが、
龍のようにうねるラインがとても美しく仕上がりました。
高さも2mが限度。圃場にある使えそうな材料を大量に持ち込みます。
中から見ると垣根が良い具合です。
大まかなものは私が植えましたが、その後稲田さんが調整、補修し、植栽も無事に完成。
この時点で2月1日のお昼。
私はお店がオープンできるのかとのプレッシャーと過労のため、1月30日頃から体調を壊し、この日も医者に行ってから現場に入りました。
ここ数年ほとんど風邪をひくことはなかった私ですが、さすがに今回の現場は堪えました。毎日大宮までの往復3~4時間の通勤も体力を限界ぎりぎりまで追い込んでいました。
一気に建物が引き締まりました。
焼き板の感じが何ともいえません。
もう明日は完成披露パーティーです。
明日の3時にはこの中で料理を食べている訳です。
まだ私には想像できません。大丈夫なのか?
「もう少しです、頑張ってください!」
「何とかなれ~」という心境。
今回2月1日夕方まで庭の面倒を見てくれた「作庭志稲田」の稲田さんです。
専門学校時代から日本の伝統的な造園技術をしっかりと真面目に勉強してきた男です。
造園連の青年部の一員として責任感を感じ、本当に最後の最後まで群馬から大宮に来てくれました。
今回のこの庭は私の大まかなイメージを実際に現実的に形にしてくれたのはこの男でした。
さらに仕事をしていくうちに
「こうしたらもっと良くなる」
と、アイデアが次々に飛び出し、私としては早く工事を終わらせたい気持ちはありましたが、
「妥協することなく、最高のものを作ろう!」
という気持ちを胸に途中から予算のことは忘れてこの庭造りに皆で没頭しました。
私自身、技術のなさを改めて知らされることとなりましたが、日本の伝統的造園文化と正直に向き合う形になりました。
ようやく我々の片付けも終わり、庭のほうが完成しました。
私の「何か、お城の石垣みたいなイメージ」を稲田さんが形にしました。
また、臥龍垣と植栽もとてもよく調和しています。
とても重厚で粋で潤いのある景です。
手間はかかりましたが、いいものが出来ました。
たくさんの海外の方に盆栽の世界と近い造園の世界の素晴らしさをここに来て堪能していただきたいものです。
狭いスペースですが良い空間が出来上がりました!
その頃、店内もテーブルやイスが並べられ、ようやくお店らしくなりました。
体はすでにヘロヘロでした~
2月2日になりました。完成お披露目パーティーのいよいよ当日です。
この日従業員が朝から清掃に入っていましたが、昨日設置した盆栽棚の高さを調整してほしい、と連絡が入り、10時過ぎ着替えていたスーツを脱いで、再び作業着に。そして急いで大宮に!
もう時間がない、最後の力を振り絞り、気合いを入れなおしました。大丈夫、間に合う、大丈夫~
14時過ぎ、なんとか作業を終わらせ、盆栽も無事に設置。
ぎりぎりセーフ。
今日はパーティー当日です、お昼過ぎから次々に開店祝いのお花が届けられます。
本当にいよいよ今日です。今日なんです、
もう悔いはありません。やるだけのことはやったという気持ち。
何事もなかったように再びスーツに着替えます。
料理を囲う人々の口から
「良い店ができた!」
「すごい庭だ!」
との声が・・。
私はこの光景が信じられません。
1ヶ月前、1週間前、2日前、前日と、本当にお客さんを迎えることができるのか?気が気ではありませんでした。
「あ~なんとか間に合った~」
食事もあまり喉を通らない状態でしたが、3ヶ月ぶりにようやく「ほっと」した瞬間でした。
3時に訪れていたさいたま市長も、「感激した!」といいう感想を残していきました。
つい数時間まで作業をしていたので、外から見るこの光景がやはり信じられません。
これがお店づくりというものなのでしょうか。
まだいろいろと問題点、改善点はあると思いますが、ひとまず「終わったのかな~」とようやく実感しました。
暖かかった大宮も夕方になるにつれ寒くなってきました。
中にいる人がみんな笑顔です。
笑顔っていいな、少しはみんなの役に立てたのかな?
と昨日までバタバタしていた日々が蘇ります。
3ヶ月に及ぶお店づくりからようやく少し開放されそうです。
いろんなことを勉強したなぁ~なんて事をしみじみ思いながら帰路に就きます。
帰りに食べた山田うどんがいつもよりなんだかおいしく感じました。
いくらか体調が良くなった気がしました・・・。































































































