はじめに、この場をお借りしまして。中央大学男子ラクロス部に日頃より、多大なご支援・ご声援をいただいている保護者の皆様、OB・OGの皆様、関係者の皆様に感謝申し上げます。そして、今後とも弊部への変わらぬご支援・ご声援の程、よろしくお願い申し上げます。
皆さん、どうもこんにちは。えいき から回ってきました、4年 増岡 悠と申します。まず、新居に土足で入ってしまい、申し訳ありませんでした。反省しております。
彼は途中入部組で、皆よりも少し遅れて34期の仲間入りをしました。今では後輩からも凄く慕われており、同期内でも皆と仲が良い印象があります。確かに去年は、本当に部活を辞める空気を出して、今にも死にそうな感じになっていました(笑)。でも、どうですか?磯井君。今では、君はcompanyOFを支える大切な存在です。磯井がいなかったら今のオフェンス陣はないですし、あいつらをまとめられるのは、皆のことを誰よりも気にかけてくれる磯井しかいないと思います。もっと誇らしく思っていいことなんだから。だから、磯井のラストブログを読んで、安心しました。まだ読んでいない人は、僕のを読む前に読みに行ってください。
さて、このラストブログでは、
「僕のラクロス人生の中で、特に記憶に残っている経験」
を3つと、最後には後輩たちに伝えたいことを少しだけ書きます。まとまりのないとても長く雑なブログになってしまいましたが、上手くまとめられない所も僕らしい、と思ってくれるとありがたいです。よろしくお願い致します。
『来たるべき瞬間(とき)のために』
episode #1 『もう諦めよう』
33期が引退して間も無い去年の11月、34期だけで挑んだ練習試合が何回かあった。これらの試合の中で、一つだけ忘れることのできない試合がある。日体、法政、明治、中央の4つ巴で行った試合である。そこで、中央34期は全敗した。
僕はこの試合が、TOPに上がるための最後のチャンスだと考えていた。同じロンミであった抜田は怪我で出れず、僕がロンミを1人で務めることになった。しかもボックスには新子さんがいる。ここで成果を出せれば、僅かな取っ掛かりからTOPに食い込めるのではないか。そう思った。でも、今までそれなりにしかやってこなかった僕は、当然のように何の成果も残せなかった。そしてチームも負けた。あー。「今までやってきたこと」が出たな。そう思った。こんな大チャンスかもしれない時のために、自分は何もしてこなかったのか。こんな自分が情けなく、惨めだった。TOPなんて夢のまた夢。いっそのこと諦めて、気持ちを切り替えて、きっと所属するであろうcompanyのために頑張ろう。その方がチームのためだ。
なんて最低な考え方だろう。他のcompanyメンツにも失礼極まりない。なんかcompanyが自分が甘えた逃げどこみたいに思えてきた。そう思っている自分に嫌気がさした。そして、そんな自己嫌悪を抱きながら、僕のラストシーズンはカテゴリーをcompanyで幕を開けた。
episode #2 『必要なプロセス』
今年の2月、上級生の選抜メンバーが明治学院と練習試合をすることになった。元からトップにいた人や上手い後輩たちなど、上級生のほとんどの選手が招集されていった。そんな中、僕の名前は呼ばれなかった。
選ばれたのは、僕よりも圧倒的にロング歴の浅いおぎちゃん、ロングを持って半年しか経っていない当時1年生の後輩たち。普通の人ならどう考えたって悔しいと思える状況だ。
でも、僕は違った。
納得していた。こうなることは前々からわかっていた。恥ずかしいとも思えなかった。そんな感じだった。なぜかって?簡単なことだ。様々な努力を怠っていたからだ。
おぎちゃんは、ロングを持ち始めて自主練を増やして壁当てにも精を出し、後輩は早く上手くなろうと色々なことをどんどん吸収して努力している。皆は見えないところで沢山努力していたのだ。対して僕はどうだったか。日々の練習をただメニューに沿ってこなすだけ。そこに意図は存在せず、漠然とやっていれば上手くなっていくだろう。あの時の練習試合から結局何も変わっていない、とんでもなく甘い考えの元過ごしていた。そこを当時DFを仕切っていた一瀬に指摘された。
「おぎの方が見えないところでまっすーよりも頑張っているから。」
僕は勝手にとても申し訳なくなった。同期である一瀬にこんなことを言わせてしまった。一瀬がどういう気持ちだったかは知らないが(なんとも思ってなかったかも?笑)、その時の僕は本気でそう思った。
でも、この出来事から少しずつではあるが変わっていけたような気がする。今では、この出来事に感謝さえしている。
episode #3 『これでいい』
最上級生になった4月、怪我人が増えてロングが少なくなった。そして、春の最強決定戦の一橋戦前、Aチームに「怪我人の代わり」として上がった。技術も知識も何もかもがない僕にできることは何か必死に探した。でも、今から急に上手くなる方法なんてのはない。では、どうしたのか。
それは、たった1試合でもいいから、本当に一瞬のプレーでいいから、そこに全力を注ぐことだった。
僕は、あの日、明学との試合に呼ばれなかったあの日から、一つ一つのプレーの強度にこだわった。迎えた一橋戦、死ぬ気で1on1したし、僕の目の前に転がってきたボールは全部取ったし、拾った後に何人に囲まれようと落とさず、「ぜってぇオフェンスに繋げるんだ!」という思いを持ってやり切ることができた。その時に、実況のじおとおぎちゃんが
「ますおかゆーが拾った?!ますおかゆーが拾ったんだ!!」
と少し盛り上がっていたのを後から見て、嬉しかった。それだけじゃない。ボックスに戻った時の雰囲気もすごかった(と勝手に思っている)。皆が「ナイス!」と言い、袖山さんが「今日は増岡が輝いてるねー」と言ってくださったことは、今でも覚えている。
この試合の後、思ったことがある。
「Bチームから上がってきた人にしか作れない試合がある」
companyで共にプレーしていた人が、TOPでプレーしていると応援したくなる。company特有のノリかもしれないけど、それでも誰かに応援してもらえるのは嬉しい。その応援を背に、チームがどんな状況にあってもいいプレーができると、「少しでもチームに貢献できたのでは?」と自信につながる。この試合を通して、僕はそれを実感した。それと同時に、過去の情けない僕から、確実に変わったと思えた。
ラクロス人生4年間で、最上級生になってからの経験しかないとは、やっぱりそれ以前は何もやってこなかったのか、何も頑張って来なかったのではないか?と自分で疑ってしまいます(笑)。でも、そんなことはないです。筋トレの数値が一番成長したぼんさんや蔵さん、大木さんとやったジムだって大切な思い出だし、初めてcompanyの主力として出ることができた去年の中立戦の勝利だって、今頑張れている原動力で、今の僕を形作っている貴重な経験です。
そんな数多くの思い出の中でも、この3つは最後の最後に僕が変わるきっかけをくれたのです。僕は、この3つの経験から主にcompanyや1年生の後輩たちに伝えたいことがあります。
それは、『来たるべき瞬間(とき)』に備えろ
です。
...いや当たり前やないかい!...と思ったでしょう。僕もそう思います。僕の場合はここに辿り着くまでに丸三年を費やしてしまいましたが。でも、companyや1年生の皆は違います。僕よりも多くのチャンスが訪れるはずです。
僕は、3年生までを他の同期と比べて怠惰に過ごしてしまい、チャンスを掴み取る土俵にすら立てなかった。そして、4年生になって初めて掴んだチャンスをモノにできなかった。そこでもう諦めようと落ち込んだ。
でも、明学との練習試合の招集に呼ばれなかった時に、見えないところの努力をちゃんとみてる人がいるのだ、と実感させられた。そこで、気持ちを切り替えて練習やら自主練やらビフォアーをするようになった。
そして、巡ってきた春のリーグ戦でようやく花開いた。役割としては怪我人代用枠だったとしても、きっとそれをどう捉えるか、どう活かすかでマインドであったり、熱意であったりは変わるものだ。
だから、せっかく掴んだものは手放さない。しがみつけ。そして、来たるべき瞬間のために見えないところまでこだわってやれ!
僕は今死ぬほど後悔しているけど、皆はまだまだこれからだから。もちろん、今もきちんと努力している人もいるだろう。でも、もしこれからの多くをcompanyで過ごすことがあっても、そこで与えられた役割を全うすること。最後まで諦めずにゴールを目指して、守って、グラボ拾って、チェイス走って、ライドして、クリアして。そうすれば、きっとチャンスは来るから。来たるべき瞬間に備えろ。コーチや幹部はきっと見てくれているから。
もしそれでもダメで、companyで過ごす時間が多くなったとしても、それもそれで宝物になるから。根拠は、今の僕がそうだから。今僕は、companyの皆とプレーできてめちゃくちゃ楽しいから!
だから、明日の東北戦。絶対勝とう。
勝って、皆にとっても価値ある思い出や経験になってくれればいいなと思います。そのために、僕たちディフェンス陣は死ぬ気で守るので、オフェンス陣は死ぬほど点とってきてください。何もかもを成し遂げに行くぞ!company!
とはいえ、僕にはまだやり残していることがある。Bリーグfinal4や優勝ももちろんだけど、それじゃない。このやり残したことのために残された時間は少ないけれど、全力で走り切る。やり切る。諦めない。
最後の最後まで。
TOPでリーグ戦出場という
「来たるべき瞬間(とき)」のために。
さて、次回からラストブログも後半に入ります。そして、その先頭で思いの丈を綴ってくれるのは、玉井 裕翔 です!彼は中立戦実行委員長を務めていたのですが、中立戦が終わるや否や、号泣していた姿を僕は覚えています。しかし、それは必死に頑張ったものだけが流せる嬉し涙だと思います。僕は真面目にとても感動しました。あの時の玉井の姿は、あそこにいた誰よりもかっこよかったです。
そんな頑張り屋で責任感が強い彼が、どのような険しい道を歩んできたのか、何に突き動かされてここまで走って来れたのか。4年間の集大成とも言えるこのラストシーズンに、どんな想いを抱いているのか。皆さんで一緒に、見届けにいきましょう!
最後に、このブログが将来を憂いている後輩たちの反面教師的なものになって役に立ってくれることを願って、僕のラストブログを終わりたいと思います!
ここまで読んでくださり、誠にありがとうございました!
#44 増岡 悠
以下、個別メッセージになります。
両親
ここまで支えてくださり、ありがとうございました。金銭面もそうだし、食事もそうだし、合宿の帰りのお迎えもそうだし、他にも沢山支えて頂きました。自分がしたいことを、ここまでさせてもらえる環境で生活できていることをとても嬉しく思うし、有難く思います。朝早い時間にガサゴソ音を立てては起こしてしまい、すみませんでした。そんな生活ももうすぐ終わりなので、安心してください(?)。社会人になったら、遅れた親孝行をしっかりとしていきます。だから、もう少しだけお力添えをいただけると幸いです。
34期の皆
僕が部活を続けて来れたのは、間違いなく皆の存在のおかげです。僕は同期が皆で良かったと思っているし、大好きです。だから、本当は一人一人に書きたいんだけど、長くなるので書きません!
34期の独特なノリのせいで、部活以外の友達にも「やった!」とか「いった!」とか言ってしまい、その度に「まだね!」と言ってしまいます。日常にまで影響を与えてくる34語録も、もう聞けなくなってしまうと思うと悲しくて涙が止まりません。だから、社会人になっても関わってくれる人がいたら嬉しいです。
34ロング
あんま書きたいことがないんだけど、皆で揃ってロングを買いに行ったときの思い出が浮かんだので書きました。
慶悟
ずっと同じカテゴリーで仲間として、競い合うライバルとして戦ってきました。東北戦もその先も、頑張ろ!ありがとう!
抜田
ちょくちょくイジってくるところは、愛嬌だと思っています。今年はリーグ戦期間に怪我するなよ。
一瀬
ある意味僕を変えてくれた張本人なので、勝手に感謝しています。でも、今はやっているか知らんけど、試合の時ズボン捲るのやめろ、変。
小野
今はssdmだけど、34の誰よりも最恐ロングだと思うから、羨ましいと思っていました。でも、練習いつもギリギリにくるのは羨ましいとは思えないので、早く来い。
井上・坂本
このブログはほぼ、2人に向けて書いたものです。ですが、個別に少しずつ書きます。
井上は、急にロングになって戸惑いつつも、受け入れて、そしてcompanyDFの一員として戦ってくれてありがとう。
坂本は、一番下級生なのに一番熱い1on1を見せてくれるので毎回楽しみにしています。
君たちのおかげで、今のcompanyDFはあると言っても過言ではないと思います。
しかし!2人とも、もうすでに最上級生になった時の不安やらなんやらを口にしていた時があるので、一言言いたい!
「まだ早い!」
ま、井上はともかく、坂本に関しては春合宿でそんなことを言っていたので、今も気にしているのなら今すぐやめなさい!2人とも応援しているから頑張れ!未来の中央を頼むぞ!
ファミリーC
最後は第二の家族に書こうかなと思います。
はっきり言って、どこのファミリーよりも仲が良く、良いファミリーだと思います。ファミ会と部室掃除の数だけ、どんどんその良さが増していきました。ありがとう!あ、でも、ことあるごとに「〇〇ますおかゆー!」とつけるのは、勘弁してください。でないと、ほんとの使いどころになった時に、効果がなくなってしまうので。頼みます。あと、ファミ会やりたいです。やりましょう。やるよファミリーC34期。