#20 礒井英毅 【輝ける場所】 | 中央大学学友会体育連盟ラクロス部 Official Blog

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選手やスタッフの熱き想いを是非ご覧下さい!

遠征先の車内でいつも元気で明るい原君から回ってきました。
4年の礒井英毅です。

彼の切り裂くようなダッジと正確無比なパスは、誰もが憧れるプレーです。もちろん自分もその一人。何度も真似して練習してみましたが、全く近づけませんでした(笑)。
さらに筋肉も規格外。特に上腕は、一般人の自分の太ももくらいの太さがあります。まさに最上級。最近は横浜家の濃厚担々麺を教えてもらい、一口で虜になりました。プレーも体も、そしてグルメの趣味まで、憧れるポイントだらけです。

はじめに、この場をお借りして、中央大学男子ラクロス部に日頃より多大なご支援・ご声援をいただいている保護者の皆様、OB・OGの皆様、関係者の皆様に感謝申し上げます。

みんなのように特別なことを成し遂げたわけでも、重要な役割を担ってきたわけでもないラクロス人生でした。話すことも書くことも得意ではありません。気づけば長くなってしまったので、時間のあるときにでも読んでいただけたら嬉しいです。


『輝ける場所』


34期オフェンス陣の中で、4年間ずっとBチームでプレーしているのは俺だけ。Aチームに一度も入ったことがないのも俺だけ。


当然だ。

壁当てもせず、シュー練もせず、ラクロスの動画も見ず、ただ惰性で続けてきたから。

そんな自分が3年のときにBチームのオフェンスをまとめる立場になってしまった。
本来なら、日本一を目指すこの部活に、そんな自分の居場所はない。あるはずもない。当たり前だ。それを分かっていながら、心に火がつかない自分に嫌気が差した。
「このままでは存在意義どころか、チームの癌になる」そう思い、部活をやめる決心をした。
しかし、その気持ちを同期や先輩に打ち明けると、「お前はまだ輝ける、まだうまくなれる」と引き留めてくれる人がいた。心配してくれる人がいること、自分の成長を願ってくれる人がいることがただただ嬉しかった。その期待を裏切りたくないと踏みとどまることができた。

そこからは壁当てに通い、シュー練をし、ラクロスの動画も観た。時には叱られ、あきれられたが、それは自分のために言ってくれていたと今は分かる。正直、何度折れかけたか分からない。遊んでいる同級生を横目に、「なぜこんな暑い中、苦しい練習をしているんだろう」と思ったこともある。けれど、そのたびに頭に浮かぶのは、めったに点を決めない自分が得点した時、心から喜んでくれた同期や先輩、後輩の笑顔だった。


それでも最後の年のチーム分けはB。驚きはなかった。自分が努力を始めた横で、ずっと努力を積み重ねてきた人がいるのだから。

ラストシーズン前の監督とコーチとの面談では、「上達しない4年の自分はプレイヤーとして邪魔でしかない。後輩の出場機会を奪うだけだからスタッフに転向したい」と申し出たこともあった。だが返ってきたのは「お前ならプレイヤーとしてできることはまだ残っている」という言葉。その一言で覚悟が決まった。今いる場所で全力を尽くす。Bチームで日本一を目指す。それが自分の役割だと。

BチームはAチームより技術もメンタルも劣る。小さなミスで崩れ、萎縮し、チャレンジできなくなる。試合でも練習でも何もできなくなる。自分自身がまさにそうだった。だからこそ痛いほど分かる。下級生にはそんな思いをさせたくない。だから大切にしてきたのは「雰囲気をつくること」だった。

ミスを責めず、そこまでのプレーを褒める。一人ひとりの長所を見つけ、声にする。先輩後輩関係なく声をかけ合う。そうやって誰もが思い切りプレーできる空気をつくってきたつもりだ。傍から見れば馴れ合いに見えるかもしれない。けれど、この雰囲気がカンパニーを強くし、結果にもつながっていることは確かだ。


東北戦、Final4、全学、そして日本一。


これまで中央大では届かなかった舞台に、俺たちは手をかけている。

このオフェンスで、このチームで、この仲間で一つでも多く勝ちたい。
残された時間は、どれだけ長くてもあと3か月。
俺たちならやれる。いや、やるしかない。




両親へ
ラクロスをやる、と言ったとき驚きましたよね。今まで個人競技かつ接触がほとんどないスポーツをやってきた中で集団かつ激しい接触のあるスポーツを選んでしまい、心配をおかけしました。Bリーグの応援や一人暮らしの支援など数えるときりがありませんが、手厚いサポートありがとうございました。社会人になったら返すのであと少しお力添えいただきたいです。


Companyへ
35・36期は日々上達していて本当に驚いています。君たちの成長なくして今の結果はなかったと思います。まだまだ上を目指してリーグ戦で活躍する姿を見せてください。その時はこっそり見に行くかも?とはいえまだ試合は残っているので気を抜かず目の前の試合を勝ち切りましょう。


竹内
君とはかれこれ2年間一緒でしたね。ビクバンのときは怖がって敬語だったのに今ではえーーき呼び。つらい時期を共に乗り越えた戦友だと思っています。そんな君にはたくさん助けられてきました。私が点を決めた時は君がパサーのことがよくあるし、日体戦では2得点。ラクロスが大好きで毎日ビフォア・アフターをしていること、心から尊敬しています。これから先たくさん悩むと思いますがよく考えて、自分の武器を見つけ発揮していってください。東北戦アシスト待ってます!


34期へ
個性の強い人たちに出会ったのは初めてです。途中入部でなんだかよくわからない陰キャを快く受け入れてくれてありがとうございます。笑えない時期もありましたが、34期の面白さには幾度となく救われました。こんな笑いの絶えないあたたかい34期という同期で本当に良かったと心から思います。




土屋・川上
途中入部・テニス出身と同じような境遇ですぐ仲良くなったと記憶しています。土屋も戦友の一人で、心の拠り所です。入部当初から筋トレでかなりの重量を挙げていて、衝撃を受けました。実はプレー面と人格面で参考していました(到底追いつけませんでしたが…)。あと、釣りを本格的に教えてください。
じおは野球部仕込みの左ショットは今も健在ですね。特有のノリにはたくさん笑わせてもらいました。じおと話すことがグラウンドに行く唯一の楽しみの時期すらあったほどです。インスタのDMだけは流出厳禁でお願いします。
こんな2人と荻が育てた37期の成長が楽しみで仕方がありません。サマー、ウィンター、あすなろと次々と試合はやってきます。34期が自信をもって送り出した学生コーチなので指導は聞き逃さないようにしてください(もちろん自分で考えることも大切です笑)。存分に力を出し切ってください。応援しています。


加藤慶悟
正直に言うと、入部当初は怖い人だと思っていました。すみません…。
でも、お互いにリーダーを任されるようになり、会話が増える中で印象はガラリと変わりました。男気があって、優しくて、頼りになる、そして面白い男。それが慶悟です。
試合で勝てているのは、固い守りがあるからこそ。そして、そのDFをまとめているのは間違いなく慶悟、あなたです。
雑務も含めて色々と対応してくれて本当にありがとう。
日本一の景色、一緒に見に行こう。


一瀬
一瀬とは朝昼晩ずっと一緒にいることはざら、と10年分ぐらいの濃い時間を過ごしました。笑えなくなった時期、強引に外に連れ出してくれてありがとう。正直一瀬がいなかったら立ち直れなかったです。つらい時も嬉しい時も悲しい時もとなりにいたのは一瀬です。裏表がなく口に出ることは心の底から思っていることだけ、という単純なその性格には言葉の裏を勘ぐってしまう私は救われています。でも任された仕事は無理をしてでもやり切る、そんな背中は大きく、敵わないなと思っています。ずっとAチームで活躍してる重鎮の一瀬は今年もリーグ戦で活躍してくれるでしょう。スタンドからだけど応援してる。


俊介
俊介は一番近くて、そして一番遠い存在でした。初めての出会いは英語の教室。ずっとスマホを触っていて全く話さないから、おとなしい人だと思っていました。けれど練習になると驚くほどスラスラ話すじゃない。その姿を見て、「ラクロスには本気なんだ」「それほど面白い競技なんだ」と思わされました。体格に恵まれていない分、頭と技術でカバーしている姿は本当に刺激的で、常々「こんな選手になりたい」と思っていました。そんな俊介と慈英に「礒井はラクロスうまい」と言われたときはシンプルに嬉しかった。点を決めた時もフィールドに出た時もいつも大きな応援をしてくれてありがとう。声枯れるぐらい応援するからリーグ戦での大量得点、楽しみにしています。さらに、多趣味な俊介に引っ張られて、少しは自分も社交的になれた気がします。また一瀬抜きで古着を見に行きましょう。


拙い文章でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は超大物Youtuber?の増岡 悠君です。彼は始めたばかりの一人暮らしの家に土足で入ってしまう、おっちょこっちょいな一面があります。が、そんな内面とは裏腹に筋骨隆々な体から生み出される信じられないプッシュと圧倒的な脚力を持っています。きっと試合で活躍してくれることでしょう。

そんな彼はどのようなブログを書いてくれるのでしょうか。とても楽しみにしています!それでは、よろしくお願いしますおかゆう。