日頃より中央大学ラクロスにご支援・ご声援賜りありがとうございます。HC諸星です。
この度、コラムを書く機会を頂きましたので、これまでの道のりと私から見た中大ラクロス部の良さについて振り返りたいと思います。
私は2008年3月に早稲田大学を卒業し、同年4月から中央大学の職員として働いています。内定式で高橋さんと握手を交わし、いつかは中大でコーチをやることになるかなとぼんやり思った記憶があります。
それから3年が経ち2011年から中大ラクロス部にコーチとして関わり始め、今年で9年目となりました。高橋さん、中央ラクロス部に誘って頂きありがとうございます。
コーチ就任1年目、あるOBの方に「今までのうちのやり方を気にせずに、自分のやり方でチームを強くして欲しい」と声をかけて頂きました。
この激励は、今でも忘れることができません。
諸先輩方が築き上げた「中央大学ラクロス部」の歴史と伝統を、他大学出身の私がどこまで変えて良いものか・・・。そんな私の悩みを吹き飛ばしてくれた言葉です。OBの皆さんを始め、コーチ陣、その時の学生達が気持ち良く受け入れてくれた事が、私が中大ラクロス部で頑張ろうと思ったきっかけでした。
中大ラクロス部に関わり始めてから日々感じているのが、現役・OBOGを含め、大学の校風としても挙げられている「家族的情味」です。繰り返しになりますが、他大学出身の私を温かく迎え入れてくださった懐の深さこそが、中大ラクロス部の「伝統」と「強さの秘訣」だと感じています。
2011年2月当時、中大ラクロス部は3部でした。部員数は、20名程度。初練習の参加者はわずか8名。衝撃的で今でも忘れることができません。ラインドリル、GB、三角パスと、とにかく自分の番が回ってくるのが早い。部員数も少なく、できる練習メニューも限られている状況でした。当時は練習試合を組んでくれる大学も少なく、新人戦まで数えるほどしか練習試合ができない状況でした。今の現役部員は想像もつかないでしょう…。それが今では部員数100名を超え1部に定着し強豪校へと変わりつつあります。
近年のラクロス部の躍進を支えたのは、中大ラクロス部の伝統「家族的情味」です。3部から1部へと昇格して行く中で、勝っても負けても変わらずに応援してくれるOBOG。リーグ戦だけでなく、Bリーグ、新人戦、練習試合まで応援に来てくれる保護者の皆様。そして、日々の練習に真面目に取り組み、ひたむきに頑張っている学生の努力の積み重ね。このような素晴らしい活動の積み重ねがあって今のチームがあります。
また、今の現役部員のラクロスへの熱量、時間の割き方には本当に感心しています。
そして、これまで一緒にチームを作り上げてきた部員がOBとなりコーチとして一緒に活動出来ること、OB,OGが試合を観に来て応援してくれること、試合後にくだらない話をすること、現役部員の成長を間近で見れること、とても素晴らしい環境でコーチが出来ることに感謝しております。
また、ユニバースの植村さん、赤松さんには『フィジカルの中央』になるためにきめ細かい指導をして頂き、選手の体つき、練習方法がガラッと変わってきました。
さらに今年からは岩本さんがチームに加わり、技術面、メンタル面でチームが大きく成長しています。伸び代だらけですね。
コーチに就任した当初、「日本一」を共に目指そう、3部から駆け上がり学生日本一になり、ラクロス界を驚かせてやろう!と繰り返し話していました。Final4を目前に控え、社会人を倒して「日本一」まであと5試合。ここから先は負けられない戦いが続きます。
そして、Final4は私の母校である早稲田大学との対戦です。一昨年はfinal4で敗戦。昨年はリーグ戦であと一歩の所で負け。そして、今年は3度目の対戦。3度目の正直。
今も変わらず仲間として接してくれる早稲田ラクロスの皆さんに感謝と尊敬の気持ちを持って、勝ちに行きたいと思います。
「日本一」まであと少し。このチームでラクロスが出来るのも最大で5試合。中大ラクロス部の強さの秘訣である『家族的情味』を発揮してAll Banditsで勝ち上がりましょう!
10月5日(土) 12:50FOvs早稲田大学
入場料 500円
※中大生は学生証提示で無料になります!
@駒沢オリンピック公園総合運動場第一球技場
------アクセス方法------
最寄り駅:東急田園都市線「駒沢大学駅」
「公園口」の出口を出て、自由通りを南へ直進、「駒沢公園東口」から入っていただく場合、徒歩約25分。
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