礼儀作法と一般常識の壁 | 置かれた場所で咲くんやで!元JW2世の前向き備忘録

我が家はそれなりにお行儀、というものには厳しかったように思います。

 

と言うか、主に人の話を聞く姿勢、というか、

講演を聞く姿勢・・・ですね(苦笑

 

 

あとは頂いたもの、なにかしてもらったときのお礼は必ず三日以内には、とか、

交わりの時には必ずお皿を下げたり洗ったりするお手伝いをする、とか、

 

所謂JWの中での人間関係にまつわることは徹底的に仕込まれた気はします。

 

 

しかし、食事の時の作法、というのは、日本固有の文化がとても影響していて、

お箸をご飯に突き刺さないとか、箸から箸への受け渡しはしないとか、配膳の時にご飯は左手前、汁物は右手前とか、

いわゆる仏教的作法が関わる分野に関しては、

一通りおそらく言われたのかもしれませんが、

「なんで?」と聞かれた時に親も答えにくいというものがあり、

それがマナーだから・・・という感じで、あまり突っ込んでは教えられなかったように思います。

お陰であまり身につかなくて、ついうっかりやらかしてしまうことも多々あり。

そもそも知らなかったことも多々あり。

 

なので、正直、大人になってから知った常識や作法と言うものが沢山あるし、

それをするだけでものすごく他の人が「信じられないこの子・・・」みたいな目で見られるのも、

インスタに芸能人が献立をアップした時に大炎上するのも、

???なんでそこまで??

と言う感じでした。

 

母自身は若くしてデキ婚したあと、姑にめちゃくちゃ「常識がない」と散々いじめられたらしく、

おそらく一通りは身についているはずなのでしょうが、

なんで教えてくれなかったかなー、と言う思いは色々ありました。

 

 

 

ちなみに。

 

結婚後、義両親から「冠婚葬祭のマナーブック」と言う本をいただきました。笑

 

我が家がだいぶアレだと分かっているのでくれたのだろうな、と思います。

 

旦那が「結婚しようと思っている人がいる」とご両親に打ち明けた時、

「そうか、まぁあんたが決めたんやったら誰でもええよ、エホバか創価じゃなかったらな」と言われましたが、

 

ごめんなさいどんぴしゃりでございました。。笑

 

そんな元JWの嫁に、文句言うでもなく、ただただ見守っていてくれる器の大きさがありがたいです。

 

(でも、Facebookをついうっかり義父に教えてしまったばっかりに義実家全員から毎日欠かさずチェックされてるの地味にプレッシャーです)
(旦那もすでに私のアカウント見てないから、何故か義母の方がうちの子の情報に詳しかったりする…旦那の愚痴とかおいそれと呟けねぇ)

 

 

 

 

 

なんでこの事を書こうかと思ったか、といいますと。

 

 

 

 

昨日、旦那の祖父が京都の自宅で亡くなったとの連絡がありました。

 

長らく患っていて、最後は自宅で過ごしたいと本人が希望し、

義両親とヘルパーさんの助けを得て一年ほど自宅で療養したあと、眠るように自宅で亡くなったそうです。

 

義祖父とはお会いしたのはほんの三度ほどで、

旦那の一族に共通な寡黙さだったので、ほとんどお話する機会はなかったのですが、

口は出さなくとも、毎年自宅の庭で取れる果物を箱いっぱい送ってくださったり、

経済的に困窮している義実家に代わって、子供の出産祝いや入学祝いなど、事あるごとに現ナマで(ありがたい!)お祝いしてくださったおじいちゃんでした。

 

お別れを言いに伺いたかったのですが、

 

なんとその数日前に我が家の長女がコロナの陽性になり。。

 

全員が濃厚接触者となり、お別れの挨拶は叶わなくなりました。

(ちなみに長女はすでに熱も引いて、我が家も全員元気です)

 

 

 

色々なマナーを知らない私としては、

お別れしたかった気持ちと、

あちらでなにかやらかすのではという心配から開放された安心との複雑な思いです。

 

 

あまり冠婚葬祭にうるさくない義実家ではありますが、

一応お墓もあり、

お付き合いのあるお寺さんもあるのに、

長男の嫁的には正直、

こんなになんにも知らないままでいいのかなと…。

 

旦那に聞いても「なんも分からん」っていうし、

どうやらお墓が二箇所にあるらしいけど、どこにあるかも知らんらしいし…。。おいおい…。

今ってそういうもんなのかしら…。

 

 

あと、

 

入る喪服がない。

 

 

 

 

ちなみに、

旦那もコロナ太りしまくって、

あれだけ細身だったのに、わざわざ誂えた冠婚葬祭用のスーツが入らなくなっておりました…。

 

 

 

マナーはなんとか付け焼き刃でググって対策しますが、

体型はなんともならねぇ。。

 

 

もしお通夜からお葬式まで参加していたらと思うと、

おじいさんの冥福を祈るよりも気になることがいっぱいありすぎて…。

きっと別れを惜しむどころではなかった気がする。。。

申し訳ない。。

 

 

こんな孫夫婦で心残りがあるかもしれませんが、

 

色々苦労の多かった人生、どうか安らかにお眠りください。

 

 

 

 

そして、滋賀から通いで介護に通っていた義両親は本当にお疲れ様でした…。

 

でも、自宅には義祖母(義父の母)も同居していて、こちらも要介護になっているのですが、

義祖父の場合は潤沢な企業年金があり、義両親への援助までしていて、なおかつヘルパーさんにお願いしても経済的に余裕があったのに対し、

今度は何の余裕もない介護が始まるとのことです。

義実家は自己破産寸前で、年金も介護保険も当然未納なので、援助も出ないと言う…。貧困つらい…。

 

正直、うちからの仕送りは増やしてほしいって言われるんだろうなぁ…。うーん。

 

 

 

亡くなった人を素直に悼むには色々とハードルがあるなぁと感じた、怒涛の一日だったのでした。

まぁ、現状単に自宅で家族で引きこもってるだけなんだけどね…。