銃撃事件について、容疑者の背景 | 置かれた場所で咲くんやで!元JW2世の前向き備忘録

安倍さんが銃撃されてお亡くなりになった日、

9.11の事件を見ているかのようでした。

作り話だと思った。


日本は本当に惜しい人材を無くしました。

きっと心残りが数えきれないほどいっぱいあるでしょうが、

どうか安らかにお眠り下さい。


私たちが何より、

安倍さんが安らかに眠れる日本にしないといけないですね…。




政治については私自身は生まれたてのひよっこなので、

政策の是非に関しては置いておいたとしても、

安倍さんのお人柄そのものがとても大好きだったので、

個人としては悲しい、悔しい気持ちが大きいのは勿論ですが、


それとは別に、


容疑者の宗教二世としての気持ちはやはり自分には同感できてしまいました。


恨むなら親でしょうとか、

教会に直接直訴すれば良かったのにとか、

そう言うコメントを読むと、

あぁ、やっぱり二世の当人しか苦しみって分からんもんよなぁ、と思う。


そもそもの恨みを「人を殺す」と言う方向に持っていく時点で容疑者には圧倒的な非と異常性があるのはもちろんです。


ただ。


その凶意を向ける方向が、

なぜ親や教会関係者ではなかったのか、と言う点において、

世間一般の意見は全く見当違いをしていると思う。



だって、たかだか母親を手にかけたところで宗教本体にとってはどれだけの痛手になりますか?

切り捨てて終わり。

JWの小児性愛の犯罪者だって、その人個人の問題と切り捨てられておしまい。


教祖や教会を狙う?

狙ったところで殉教者として聖人に祭り上げられて終わりじゃないか。


確実に宗教本体にダメージを与え、

そして世の中に宗教二世問題を伝えるには、

社会的に影響力のある人材を狙わなければならない。

けっしてカルトの内部の誰かを個人的な私怨で葬っても、世の中は何一つ変わらないと思う。


そして、

きっと彼本人も、

母親はカルトの被害者と感じているのだと思います。


私はJWにいて、反感や不幸を感じつつもまだ信仰らしきものがあった頃は、

反感は組織ではなく親や自分自身、性格の悪い仲間の信者自身に向いていました。


でも、JWを辞めると決めてからは、

こんな宗教に関わってしまった親のことを、

哀れみや苛立ちは感じこそすれ、恨む気持ちにはなれなかった。

同じ被害者だと思うようになったから。


そして例え親を恨んでいる元JWがいたとして、

多分、親に仕返ししようと言う行動に出る人はあまりいないだろう。


何故なら、

聞く耳がないから…。


全てを「信仰の試み」だと思ってしまうから。


同じ理由で、

JWの内部に働きかけたところで何も変わらないだろうと思ってしまう。


社会の見る目を変えないといけない。


元JWの皆さんや、他の宗教二世が、テレビや動画に勇気を出して出演したり、本を出したりと言う地道な活動でカルト2世の問題を提起してきたけど、

残念ながら、

本当に残念ながら、

今回の事件ほど世間にインパクトを与えるものではなかったと思う。



今後世論が宗教二世問題を考えなおしてくれる方向に向かうのか、

それとも本人の異常性で片づけられてしまうのか、それは分からないけども、

そして完全に筋違いの銃弾を受けた安倍さんにはお悔やみを言っても言い切れないけども、

安倍さんの心残りの問題と同じくらい、

宗教二世の心の歪みと、

カルトの植え付ける毒についてしっかりと世の中で話し合って欲しいと思う。


なかなか芽吹かない、地道な活動で、二世の現状を訴え、

孤独と心の傷を抱えながらもちゃんとまっとうに生きようとしている二世達が、

ただの危険人物扱いされる方向には決して向きませんように…。



統一協会のコメントが思ったよりだいぶ常識的で、

きっとこの宗教はうまいこと立ち回るのだろうなぁと思って、

ちょっと悲しくなってしまった。


勿論、本当に組織として常識的な方向へ舵をきってくれるのならば、それが一番良いことではあろうと思う。でもおそらくはそうならないだろう。


決して彼ら自身のカルトとしての過去と現在の問題が有耶無耶にされませんように。





そして、

政治はそろそろちゃんと政教分離を図ったほうが良いと思います…。


神道も宗教なので、

生前、靖国参拝を欠かされなかった安倍さんのお気持ちには沿わないかもしれないけど、

まずは某政党と某政党はいい加減選挙から追放した方がいいと思うよ…。