今、JWを抜ける、あるいは選択的不活発になる二世が感覚的にとても増えている気がする。
コロナ禍とTwitterの普及のおかげですよね。
インスタやFacebookより匿名性があって、
文章力に自信がなくても気軽に投稿できて、
そのおかげで気軽につながり合える。
JWを離れるにあたって、一番恐ろしいものは「孤独」ではないかと思うのです。
それが、
出たところにもいっぱい仲間がいると分かっていたら、
出ることも容易くなりますよね。
きっと、一昔前よりも脱塔するのは少しは楽になっているのではないかな。なっていたらいいな。
さて、私はSNSの走りと言うか、
ガッツリmixi世代ですが、
当時はSNSという言葉すらあまり知られていなくて、
当然ものみの塔で「SNSに気をつけましょう」なんて言われることもありませんでした。
ですが、
背教者文書がネットで出回っているので気をつけなさいと言うことはよく言われていました。
でも、友達とメアド交換するのは問題なかった訳で。
そのノリで全く良心痛むことなくmixiにも登録してみた、と、そんな感じです。
今の現役さんは「Twitterに気をつけなさい!」とか言われてんのかしらね。
兎にも角にも、そうしてSNSという手段を手に入れた私は、何気なく「世の交友」を広げて、
そんでまた何気なく「元エホバの証人」と言うカテゴリに触れることになったわけです。
※当時は「JW」と言う言い方もまだメジャーでなく、私も使うのに抵抗がありましたが、時は過ぎるもんですね…
この、「何気なく」と言うのが大事なのだと思います。
たもさんも漫画で、何気なくyoutubeの動画が目に入ってそこから覚醒したように、
自分が意識していない時に突然目に飛び込んで来る情報というのはとても効果的です。
私は現役バリバリ時代、
エホバの証人について、
ダメよと言われているのは知っていながらもネット検索して見たことがありました。
その当時にあったサイトは、
どれもだいぶと衝撃的で攻撃的で、
おまけにどこの掲示板(懐!)も結構な炎上の形跡がありました笑
組織が思う、攻撃的な背教者の姿そのものがそこにありました笑
そして何よりも、
「自分は騙されないぞ」と言う意識を持って読むと、どれも書いてあることが心に入ってこないし、
締め出すことができるのです。
私のはじめての覚醒のチャンスは、
ただ自分の所属するコミュニティをひどく攻撃されたと言うショックだけで終わりました。
あまりの言葉の酷さに涙が止まらなかったものもあります。
当時JWを出て、HPまで立ち上げて情報発信しようと志す人たちは、
かなりの熱意の持ち主でした。
当然、ご本人も通常よりもはるかに辛い思いをされてきた事でしょうし、
そこに集う人々もきっと似たり寄ったりだったはずです。
今であればあれだけの資料を統計だってまとめ上げた方々に尊敬の気持ちが湧いてきますが、
残念ながら現役時代の私の心に届くことはありませんでした。
しかし、
SNSにふわっと集う元JW2世達は、
もっと等身大で悩み、現在進行形で決められずに苦しんでいました。
発信するほどの確信も熱意もないけれど、
JWであった事に苦しみ、今後どうしていいか悩んでいる、と言うことが、
いろんな人の未完成な言葉で並んでいました。
もちろん激しい言葉の人もいましたが、JWに対するスタンスがより広域化していたように思います。
こうした「ふわっとした集合体」が、そこかしこにいると確信できた私は、
より深くJWの矛盾と向き合い、そしてJWが間違っていると確信できたのだと思っています。
もう少し前に生まれていたら、
JWの間違いに気づく事もなかったか、
もしくは組織を出ても、自分は真理と親を捨てたのだと言う罪悪感に苛まれながら生きていったかもしれません。
私の兄が恐らく長らくその状態だったのだと思います。まぁ、本人には聞いてないけどな。笑
そしてもっと前にJWとなった父の時代にも、
父が未信者だった時に聖書や神のことを調べようとした証拠が我が家には色々とありましたが、
どれも核心に迫るものはまだ発行されておらず、
結局父は当時にしてはかなり頑張って作られたであろう「進化か、それとも創造か」に感銘を受けて、信仰を持つ事になったのでした。
今あの本を見れば突くところだらけですが、
なかなか「信じたい」と思っている人にとっては見つかりづらいものだと思います。
あの時代に「良心の危機」が発行されていれば、
我が家はどうなっていたのでしょう。
知る由もないのですが、
調べてもソースが出てこない時代にJWになった私の親世代に、
「なんでJWなんかになったんや」と今の自分の感覚で言うのは、きっと少々酷な事なのでしょうね…。
ともあれ、
運良くSNSのあるこの時代に生まれ、
運良くJWから抜けられ、
運良くその後の人生、つまづく事なくそれなりに生きて来られた事自体は、
まさに奇跡の連続と言って良く、
「神に感謝すべきこと」なのかなと思っております。笑
そんな私は、
現役だった自分が読んでもドン引きしない、
を目指して文章を書くようにしています。笑
ハッとした気づきやスカッとした気持ちは私の文章力や構成力ではなかなか与えられないだろうけども。
JWから出た先に、
穏やかで楽しい日々が待っていること、
JWだった日々は大変だったけど、よく頑張ったねと思えること、
いつか辛い思い出は過去のものに出来ること、
どこか怖いと思っていた、子育てや学ぶこと、働くこと、お金のこと、
いずれもちゃんと普通にやっていける人もいっぱいいること、
そうしたことを伝えたいなぁと。
伝わっているといいなぁと思います。
まぁ、
下ネタ読んでドン引きさせる事はあるのかもしれないけども…、
いや、きっと現役の自分もエロには興味津々だったから大丈夫、だと思う…!!笑