頭の権 | 置かれた場所で咲くんやで!元JW2世の前向き備忘録
の尊重って、
大っ嫌いだった。

だいたい、実家ではどう見てもおかんの方が偉いし強い。たぶん、ほかの家も大半そうだったと思う。笑

物語やドラマの中では女の人だって男と同じように稼いでるし偉いし強いし、
成績だって私は男子に負けたことないのに。

なんで特権は男の人だけなんだろう?

なんで祈るときに頭を覆わないといけないの?

なんで交わりの時、姉妹達ばっかり動き回らなきゃいけないんだろう?




概ね恵まれたJW2世子供時代を過ごしていた私ですが、
この頭の権に関しては納得していませんでした。

当時の主催監督に、
「きょうだい、どうやったらちょうろうになれますか?」
なんて聞きに行った事もありました(そして親が第二会場呼び出しを食らっていた笑)

だって!
なんでも長老兄弟なら知ってると思ってたんだもの!

ちなみに、もう少し昔には、
「きょうだい、ひつじさんはメーって鳴くんですよね?じゃあやぎはなんて鳴くんですか?」
と聞きに行って困らせたこともあります。笑
え、マジでヤギってどうやって鳴くんだろうね…??
ごめん、今でもよく分かんない。笑




でもさ、
高専行って気づいたのよねー。

あ、私、女子って立場に甘えてるわ。
ってな。

工学実験でも過去問回しでも部活でも、
高専の数少ない女子はまさにお姫様扱い。
難しい事は首をかしげて「わかんない」って言っておけば大概のことは解決します(自分でいっててうわぁ…ってなるけど)
まぁ、高専は高専病(女子の美醜に疎くなる)にかかった男子ばっかりなので特殊例ではありますが…


ほんで、そういう、「守られてる立場」が嫌ではない事も気づいてしまった。
方針を決めてもらって、
その手足になってサポートする方が向いていると言うこともよく分かった。


イスラム教なんて男尊女卑の極みやん?って思ってたけど、
高専にいるイスラム圏の留学生の話を聞いてみたら、
頭覆いも制限も、特に不自由やとは思ってないし、むしろ大事にされてる感があって嬉しい、と。(個人差はあるんだろうけども)
ニカブをかぶっているような敬虔なイスラム教徒に見える女性、
あれは、
美醜(ねぐせとかメイクとか)を気にしなくて済むし、
ニカブの下からだと男性を堂々と一方的に選り好み出来るからなんだ、と。笑笑

なるほどー、と思いました笑


少しずつ世の中変わってきているけど、
今、日本で女性がトップに行こうとすれば、
どうしても中身がおっさんで、
おっさんばりに働かないと上に行けない。
女性が女性のままで上に行くのはとても難しい事だと思う。

もちろん、私の友達にも、才能を持った、人の上に立つ素質を持っている女子もいる(海外で活躍している)
おっさんばりで働く事が楽しいタイプの子もいるし、
自分が大黒柱で旦那さんを養っている子もいる。

だから、
男しかできない、女にはできない、と言う厳密な縛りは間違っていると思うけども、

どちらかというと男性向きの仕事、
どちらかと言うと女性向きの仕事、

と言うのは確実に存在するわけで。


頑張りたい、頑張れる才能を潰すのは間違っていると思うけど、
あながち、
昔から言われてきた男女の区別(差別とはあえて
言わない)は、
もっともなところもあると思うのだ。

ただ、
違いがあるからといって、
「劣ったもの」扱いをされるのは間違っているとは思うのだけども。



なので、
今のポリコレに配慮しまくったドラマには少々違和感を感じる。

女性が女性らしさを求める事を否定されつつあるような。
そんな息苦しささえ感じるのだ。



男女同権の進んだ国で調査をしたところ、
周りの「性別の差別意識」が少ない国になればなるほど、
特に強制されたわけでないのに、
男性は理系を専攻する事を好み、
女性は文系を専攻する事を好むらしい。
そして、それぞれが好きに選んだ結果、
もっとも適性を発揮するので、
結果的に生産性がアップしたと言うのだ。

そして、男女差が多い国ほど、
己の適性とは別の方面を目指そうとする男女が多いのだと言う。
そして、その結果、生産性は下がるのだそうだ。


つまりは、
自ら己の男性らしさ、女性らしさを受け入れた時、1番人は幸せになれると言うことではないのだろうか。



頭の権なんて認める気もなかった私が、
今では実家よりだいぶ亭主関白気味な家庭を自ら選んで築いている。
それは私が選んだ事だから、だけど、
「夫を敬いなさい」
「妻は夫に服しなさい」
と言う、当時は嫌で仕方なかった聖句が、
今では頷けるようになっているのも、
なんだか不思議だ。


女性が女性らしいままで、社会でもっとも輝けるには、
どうしたらいいんだろうね。
きっと今は試行錯誤のど真ん中。
フェミニズムな人達も、
おっさんになりながら働いてる女子も、
奥さんにブーブー言われながらなんとか家庭と仕事を両立しようとしてるパパも、
働きたいのになんとか自分を納得させながら専業主婦してる人も、
ほんの少しずつ、世の中を変えて、
少しでも「自分が本当に望んだ生き方」に近づけるといいなぁと思う。