皆様、JWであること、あるいは元JWだったこと、友人や知人に話してますか？
私は現役だった時は、正直必要がない限りオープンにしませんでした。
証言？そんなの関係ねぇ！
区域回るときは全力で友達の家は回避だぜ！
万一当たったらピンポン押したフリで逃亡だぜ！！
ちゃんと真面目にやってた人、ごめんなさい！私はズルっ子でした！
先生とか雇い主とか、家に遊びに来るくらいの親友には一応言うてましたけどね。
だって、迫害される話ばっかり年鑑で読んでたら、勇気よりも信仰よりも、まずビビる方が先にくると思わへん？笑
やめた当時も、知る人ぞ知るみたいな（笑）感じで、
新しく知り合った人に自分から開示することはありませんでした。
その時はすべてがJWのせいのような気がしていて。
私のすぐ天狗になる性格も、おしゃれのセンスや流行りのネタがわからないところも、KYなところも、集団行動が苦手なところも、やたらいじめられやすいところも。
まぁなんというか、当時は普通に生きようとするだけでいっぱいいっぱいだったので、
自分の負の面はぜんぶJWのせいにしておいた方が楽だったんです。笑
新しい人間関係で、「昔JWだったんです」と言うと、それだけでヒソヒソされるんじゃないかと、そう思ってたんですね。
それに、かつてJWだった自分が選民思想というか、世の人を無意識に見下す見方をしていたからというのもあるのじゃないかな、と思います。
でもね。
「普通」なんて、
ないんですよね。
世の人と付き合って、働いて、税金払って、結婚して、子供生んで、頑張って近所付き合いもして。
どこからみても、肩書だけ見たらほんとに普通の人なのに。
それでも、なんかしらんけど私はいつも自分の思う「普通」にはなれなかった。
でも、それが苦しいか？って言うと、違うんだよね。
普通ではない自分を受け入れて、まぁいっか、と思うたんびに、楽になっていった。
ママ友とも、職場の知人とも、ほんとに自分が居心地いい人としか付き合わない内に（すごい変な友達ばっかりになったけど）、
全然無理しないで、ストレス溜めないように生きられるようになった。
もしかして、JWだった「普通じゃない」過去も、至ってたいしたことないんじゃない？
そう思って、
新しく仲良くなった人に、少しずつ、
「私、昔エホバやっててん～」
っていう話をするようになりました。
８０％が「ふーん」て言う反応でした。
調子に乗って、そんなに仲良くない人にもかるーく「私エホバやっとってん！あ、今は全然関係ないけどな！」みたいにぺらっとしゃべるようになりました。
ほんでも、ほとんどの人が「ふーん」か「そうなんやー」でした。
まぁ、その「ふーん」の中には（あ…っ、ちょっとコイツと関わらんとこう）とか思われたふーんが入ってるのかも知れませんが、
そもそも本当に私の身近にいて欲しい人はほんの僅かだったし、特に困ることもありませんでした。そもそも友達とも年に数回遊ぶか遊ばんか程度の仲やしな。それ、友達？っていうツッコミは寂しいのでやめてください。笑
ちなみに残りの反応はというと、
１０％：「たいへんやったねー」
５％：「あー、だからちょっと変わってんのか！」
５％：「だいじょうぶ？辛かったよね、よく話してくれたね」
てな感じでした。
私の予想して身構えていたような否定的な反応？は、ほとんどなし。
むしろJW知らない人もけっこういる現実。
ていうか、話してみたらなんだかんだで「現創価」「元天理」「元生長の家」「現モルモン」「在日２世」「むしろ私が教祖」「現役山伏」「ゲイです」「全身脱毛したつるつるの男子です」とか、
マイノリティーやと思ってた人そのへんにずらずらおるわおるわ。元JWなんて話のネタにもならへん。これ、都内やからかもしれへんけど。笑
なんや、JW本人たちが思うほど全然伝道伝わってへんし、全然世を照らすものとして輝いてへんし、迫害もされてへんやん！と思いました。
自分が人生かけて（と思って）やっていた事の何という軽さよ。
トラウマの枠にも入らない。いや、私の場合は、ですけども。
昔、父親に尋ねたことがあります。
「正直、私らより世の人の方がよっぽど頭もいいし性格もいいし常識的な考え方する人多いと思うねんけど、
なんでそういう人らは真理に気づかへんのかな？
エホバって変わった人が好きなんかな？」と。
父親は苦笑していましたが、そうとも違うとも言いませんでした。
たぶん、あんたはJWの中でも正直だいぶ変わってるで、と、言いたかったのを飲み込んでくれたんだと思います。笑
今思い返すと、そりゃあ変わってる人は目立ってましたけど、普通のまともな人間もいっぱいいましたね。笑
むしろ、人恋しくて、寂しがり屋さんで控えめな人がJWの教えに惹かれるケースが多かったような気がします。
私はJW捨てても大して変われませんでした。
おとんはJWによって多少ましな人間になったけど（no more借金、賭け事、浮気）
私を変えるのに真理はあまり意味がなかったようです。笑
そんな変な私でもいいと言ってくれる人がいることに感謝して、
何も変わらなかった私自身のままで生きていこうと思います。