たのしい思い出④好きだった人たち | 置かれた場所で咲くんやで!元JW2世の前向き備忘録
私が中学生くらいになった頃、
会衆の長老が相次いで罷免となり、
代わって若い兄弟姉妹が沢山入ってこられました。
何があったかは正直詳細は知らないのですが、
苛烈な派閥争いの末パワハラやら仲間はずれやら色々あったんだとか。
私は自分の学校のことでいっぱいいっぱいだったし、大人もノーコメントだったので、まったく気づきませんでしたが…
それに巻き込まれたのがどうやらうちの兄だったようです。
まぁその辺のいざこざはとりあえず置いといて。

そこで初めて、「パートナー生活をしている兄弟姉妹」と言うものを見ました。
姉妹達の部屋はいつも可愛くておしゃれで、いつ行っても飲んだことないような紅茶を出してもらい、服もなんだか垢抜けてかっこよくて。
兄弟達は分担して料理も掃除もちゃんとこなし、今までの長老兄弟達とは打って変わって若くてスポーツ万能で、
そして何より講演が眠くありませんでした笑
長老兄弟の1人がうちの家族とスターウォーズのEP1を見に行こうと誘ってくれて、
そこから私はスターウォーズの熱烈なオタクになりました笑
旧作ももちろん全部コンプしていますけど、EP1を映画館で観た衝撃を超えられるものはないです!クワイガン大好き。ユアンマクレガーのオビワンも大好き。たまらん。ダースモールのライトセーバーかっこよすぎか。

脱線しちゃった。笑

各地に友達のいる姉妹達は、
私の長期休みになると、
自分の友達を訪ねる旅行に私を連れて行ってくれました。
青森、福島、熊本の阿蘇、南あわじ市、家島。
どこも自然が美しく、そして訪れた先の兄弟姉妹は本当に生き生きとしていて、
喜びにあふれている様がありありと伝わって来ました。
特に阿蘇は良かった…!!
掛け流し温泉が100円なんだもの!!(そこかい…)
それまでの会衆のどこか陰気な雰囲気とは打って変わって、明るく楽しく奉仕に励んでいる人達を見て、私の中の「この人達みたいになりたい!」と言う気持ちはより高まって行ったのでした。

また、ご夫婦で引っ越してこられた一世の若いご夫婦がいらっしゃいました。
彼らは開拓はせず、夫婦で建築系の自営業を営み、会衆内での雇用を生み出してくれていました。
とても仲が良くて面白く、いつも夫婦漫才をしていました。
姉妹は「もしこの教えが全部間違いやったとしても、私は絶対に後悔せーへん自信があるから献身したんや」と教えてくれました。
「間違いだったとしても」と言う視点がある事にすらその時は気づいていませんでしたが、本当の信仰を持っている人とはこうなのか、と、
開拓をしているかどうかしゃなくて、
信仰心の強さが大事なんだな、と思わされました。

兄弟はドラムが叩ける人で、
私が軽音に入って調子に乗っていた頃、心配して、やるなら会衆内でやろうよ、と、バンドを組んで誘ってくれました。
私がボーカル兼アコギ、兄弟がドラム、私と同い年の友達がベース、隣の会衆の兄弟がエレキ担当でした。2、3年くらいそのバンドは続きました。

高専の途中からあたりで会衆に入ってこられたご夫婦はJW2世で、
兄弟が高専卒の全時間の仕事をしていました。
お二人ともすごく気持ちのいい性格で、そして大変裕福でした。笑
JW2世で全時間働いている人を初めて見たのですが、両親共「あんたが結婚するならああいう人がええと思うわー」と全力で肯定していました。
なんや、何だかんだ言うても経済的安定は大事やねんな、と、なんとなく悟った瞬間でした笑
もちろん、兄弟のおっとり、ゆったりした、器の大きさのようなものも大変尊敬できるところではありました。姉妹はたいへん天真爛漫で豪快なのですが、いつもそんな姉妹をニコニコしながら眺めている様子がほのぼのして心温まりました。

今結婚している旦那も、口数少なく器大きく高専卒なので、きっとJWだったら確実に両親のお眼鏡にかなっていたと思います笑

私がJWを辞めたとして、
この人達よりも幸せになれる自信があるんだろうか、
と言うのが当時1番悩んだところでした。
それくらい、彼らは魅力的で生き生きした人間でした。
信じるものがある人は強くて輝いています。
今彼らはどうしているんだろうな、と、
今もしょっちゅう思い出します。