最大の哺乳類を食う。 | 5番の日記~日々好日編~

5番の日記~日々好日編~

気の向いた時に気の向いた事を勝手に書いています。
よってテーマは剛柔バラバラです。



大阪市北区兎我野町。

大阪初心者には決してオススメできないディープ地帯にある日本料理店です。


『初代』

こんな看板ですがかなりの老舗。


クジラ料理メインで昼はクジラの定食があったりします。

これからの季節は鱧。冬はクエなど、ウツボ料理のコースがあったりしてなかなかに面白いお店です。



場所柄、"出勤前のお姉さん"がいたりして(笑)



クジラねえ....

私はギリギリ給食でクジラカツを食べた(のをうっすら憶えている)世代。


あまり、

美味しくなかったですね。


大阪はおでんにクジラ入れますが、あれもまた美味しくないと思います。

団塊の世代のオッサンらがノスタルジーに浸りたいだけ。


カツや刺身はどうも臭くて(個人の感想ですからね)




でも今宵は「お呼ばれ」でカネ払ってませんので(笑)文句は言いません。

日本酒はええのん置いたはりますよ。






さて、

クジラと言えば今、大阪ではこの問題が。


昨年1月、「淀ちゃん」と名付けられた大阪湾の迷いクジラが死んじゃって、その死骸処理費用の水増し疑惑が。


疑惑と言うより、真っ黒ですけどね。



簡単に経緯を追いますと、

昨年の1月、大阪湾の淀川河口にクジラが迷い込みました。


淀川だから「淀ちゃん」と名付けられ、連日見物人が集まってましたが、浅瀬で身動き取れなくて徐々に弱り、1月13日に死んでいるのが確認されました。


そして当時の大阪市長・松井一郎氏が「海に返してあげたい」と言い出し、クジラの死骸を運搬して海洋投棄する事になります。



そして、大阪市の港湾局から依頼を受けた海運会社が、このクジラの死骸を土砂運搬に積み込み、別の船で牽引して約120キロ離れた紀伊水道に沈めたわけです。



「時間がない」という事で競合入札ではなく随意契約(業者の言い値)となったこの死骸処理費用が問題。



元々、港湾局の海務課が試算した処理費は3,774万円でした。


ところが、

委託した海運会社の見積りは8,625万円。

あまりにも差がありすぎ。



徐々に金額が上がってゆきましたが、ここで経営改革課の課長という部外者が登場、「交渉が難航しとるんやろ? ワシが調整したるで」と、海運会社との交渉の席に同席します。



実は海運会社の担当者は元・大阪市の職員で、経営改革課の課長とは旧知の仲のお友達。

「一番中身がわからないブラックボックスにできるのは清掃なので、うまく8,000万円台へ持って行ったらええんちゃうの」

「積まん事には話にならん、ちゅう事やね。8,000万円を超える数字を出さないと」

というやり取りがあった事がすでにバレてます。



海務課は、「清掃費などは聞いていない」と反論し、「のみ込めない数字になっている。局長の了解を得ないと」と抵抗しますが、経営改革課長は「何しに来たん? みんなそんな暇ちゃうで」「お前、ええ加減にせえよ」と恫喝のような発言。



結局、

海務課は清掃費を認め、水増しされた契約額は8,019万円。



要するに、

業者とつるんで「高い見積り出してうまい事やってや」の世界。

立派な背任。



誰が見てもキックバックが発生してますわね。



市民団体から摘発されて調査をしていた大阪市の監査委員は、「不適切な計上の疑い」としていますが、海務課は、「交渉は適正に行われたが、具体的な内容は差し控える」と説明、当の経営改革課の課長については「すでに別の部署に異動しているのでコメントできません」



ナメとんの?

な反応。



この問題....

現大阪市長の横山はんが管財局に交渉記録の調査を指示していて、今月中にはその結果を公表するとしていますが、さぁ、どこまで本気でできるでしょうね?



皆さんご存知でしょうか、昔から港湾局、湾岸局というのは基本は荷捌き。その業務内容からしまして、"ヤ"の付く自由業の方々のシノギの場です。


例えば港町・神戸。

日本最大の広域暴力団の地元ですね。


港業務にカタギは手を出せません。



少し前にIR(カジノ)の誘致に複数都市が手を挙げていた時、「横浜にカジノなんて絶対に無理!」だと、このブログで断言しました。

理由? その時もたぶん書いたはず.....  横浜は港町だからです。


そこに外資のバクチ場なんて作れるわけがありません。


同じ理由で、山●組の地元の神戸にカジノなんてのも絶対に不可能。

それこそ神戸港に死体が浮かびますわ。



はい、

湾岸ってのはそれだけややこしいのです。



 ↑↑↑↑↑

こんなんも出ました。



このクジラの死骸処理を請け負った海運会社、まだ名前が伏せられてますか?

港区の「S」という業者で、維新の会に献金している熱心な維新支持団体。

松井一郎市長(当時)が「海に返してあげたい」と唐突に言い出して随一契約... つまり業者の言い値に持って行った理由が笑えるぐらいに明らか。



そして、

途中からしゃしゃり出て来て海務課の担当課長を「ええ加減にせえよ」と恫喝した経営改革課の課長、名前はずーっと伏せられてますが「T」という人物。

ウソではなく現在はホンマに経済戦略局という部署に異動してます。

普段から外車を乗り回して派手に遊んでる、とても公務員には見えないオッサンです。



「中身がわからないブラックボックスにできる」と4,000万円超も上積みしたのは「清掃費」


もう答出てますやん(笑)




そして(まだある)

無事に淀ちゃんを紀伊水道に沈めた後、大阪市の職員が海運会社に、「お疲れ様です!」と日本酒を持って行ったそうで。


カタギの世界にそんな習慣はありませんよねえ?(笑)

そもそも公務員はこういう行為自体、アウト。




大阪市民、このカネ、税金(あなた方のカネ)ですよ?

もっと怒らないと。


大阪の不幸は、維新の会がやりたい放題やっていて、それをほとんどの人が許容している事です。

橋下徹以来、大阪人はとにかく維新と言うと思考停止して全肯定する人が多すぎます。