坂口安吾原作の同名短編小説の映画化。
『桜の森の満開の下』(1975年 / 芸苑社)
監督:篠田正浩
脚本:篠田正浩、富岡多恵子
音楽:武満徹、池辺晋一郎
出演:若山富三郎、岩下志麻、伊佐山ひろ子、観世栄夫、西村晃
時は王朝時代。
山里に住む山賊が、惚れた女の言いなりになって命令されるまま人間の首の収集を続けます。
岩下志麻 vs 若山富三郎の共演、というより競演。
原作は傑作とされていますが、映像化してみるとよくわからないファンタジー。
あり得ない設定ですしね。
桜が非常に美しく、それ故に決して駄作とは言えません。たぶん.... 雰囲気で見る映画なのかもしれません。
一面の満開桜の下で、男に背負われた女が老婆に変貌する幻覚シーンも美しい。