『ウーマン・トーキング』 | 5番の日記~日々好日編~

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赦すか、

闘うか、

それとも去るか


『ウーマン・トーキング 私たちの選択』(2022年/アメリカ映画)


監督・脚本:サラ・ポーリー

原作:ミリアム・トゥズ

出演:ルーニー・マーラ、クレア・フォイ、ジェシー・バックリー、ベン・ウィショー、フランシス・マクドーマンド



舞台は架空の村の設定ですが、南米ボリビアで実際に起きた事件をもとにして書かれた原作小説の映画化。



古いキリスト教的価値観に支配され、自給自足で生活するある村。

ここでは女性たちが繰り返しレイプされる事件が起きていました。


女性たちはそれを、「悪魔の仕業」「作り話」だと男たちから否定されていましたが、ある日それは実際に起きている犯罪だった事が明らかに。




村の女性たちは、男たちが街へ出掛けている隙に、自分たちの未来をかけた話し合いをする事にしました。


タイムリミットは、男たちが村に帰って来る2日後.....



この話し合い(ウーマン・トーキング)が物語の大半。


「私は我慢して来たのよ(だからあなたたちも我慢しなさい)」や、「自分の子供もこんな目に遭わせるの?」がぶつかって綺麗な議論になっていないのはやはり実話だからでしょうか。

その意味では映画としてまとまりはない....


閉ざされた宗教コミュニティの中で起きている事件、これは中世の話かと思ったら、2010年という現代の設定。




カラー作品ですが色数は少なく、女性たちは皆、黒を基調にした服。悲しみと怒りが画面から伝わって来ます。


さて、

彼女たちはどう決断するでしょう....



エンドロールで意外な名曲が流れます。



ポスターでは"第95回アカデミー賞 作品賞/脚色賞ノミネート" となっていますが、この作品は脚色賞を受賞しました。



※今日、3月8日は「国際女性デー」だそうです。