キャスティングの妙。 | 5番の日記~日々好日編~

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『ゾンビ』というホラー映画の名作があります。

1979年の作品ですが、もはや古典。


現代のゾンビ映画の基本ルール(ゾンビに噛まれた者はゾンビになるとか、頭を吹っ飛ばせば死ぬとか)を構築した記念すべき作品でもあります。




アドベンチャー的な要素も多くて一級のエンタメとして楽しめるんですが、この『ゾンビ』、主な登場人物は4人。



テレビ局のスタッフとして働いている白人カップルと、SWATの男性隊員2人、白人と黒人。



そして物語中、終始リーダーシップを執って仲間を鼓舞し、頼りになるのは黒人の兄さん。


白人の男2人は途中で死んでしまい、最後は黒人兄さんと白人お姉さんがヘリで脱出します。



改めて見ると、

恐るべき先見性です。


それまでのハリウッドなら最後に助かるのは必ず白人カップルでした。


黒人は最初に殺される役。



さて、

ハリウッドがまたまた発狂して妙な事を言い出しております。


2026年の第98回アカデミー賞から「キャスティング賞」なる賞を新設。



キャスティングディレクターは映画制作の中核的な役割を担い、映画の命とも言うべき俳優選び不可欠な存在だという理由で、すでにアカデミー内にはキャスティングディレクター分科会が発足しています。



理屈はわかりますが、

リトルマーメイドを黒人にするような今の狂ったハリウッドとアカデミー賞委員会でこんな賞を作ったらどうなるか?


主役は有色人種で、トランスジェンダーならなお良し。

極悪非道な悪役は必ず白人。



ほら、そんなキャストを並べておけば、

すぐに賞は獲れる(笑)