「朝起きて、身体の調子もいい。他にやる事がないから」映画を撮り続けているウッディ・アレンの最新作。
『サン・セバスチャンへ、ようこそ』(2024年 / アメリカ映画)
監督・脚本:ウッディ・アレン
出演:ウォーレス・ショーン、ジーナ・ガーション、エレナ・アナヤ、ルイ・ガレル
タイトルの「サン・セバスチャン」は、毎年映画祭が開かれるスペインの街だそうです。
ウッディ・アレン監督の映画の主人公はいつもご本人の分身のようですが、今回も同じ。
大学で映画を教えていた初老のウォーレス・ショーン、嫁ハンのジーナ・ガーションが映画祭の広報を担当する事になった為、スペインに同行します。
しかし実はウォーレスは、嫁ハンとフランスの若い映画監督が浮気しとんちゃうか?と疑っていました。
現地でそのフランス人と嫁ハンが仲良くするのを見てイライラを募らせるウォーレス、次第に奇妙な幻覚を見るように。
そして胸の痛みを覚えるようになったウォーレスは、現地のクリニックでスペイン人女医と出会い、恋に落ちます(←こら)
ウォーレスの見る幻覚は『市民ケーン』や『突然炎のごとく』など名画のパロディ。
監督ウッディ・アレンの映画愛に満ちていて、センスある会話と決してドロドロにならない大人の恋。
そして、
いつものウッディ・アレンです。
結末はほろ苦い。
いい映画ですね。
それはいいんですが、
フランス映画にしてもかつてのハリウッド映画にしても、ええ年した中年のオッサン(ちゅうか、爺さんに近い)がそんな簡単に若いお姉さんと恋に落ちる?
この映画でも主人公はヨソもんでリタイアした初老のオッサンですし、お相手の女医さん、スペイン人の特定の相手がいないのは不自然(笑)
ハリウッド黄金期のケイリー・グラントやハンフリー・ボガートにしてもかなりオッサンですよ?
そのオッサンがあの時代にそんな年で独身なのかという疑問...
...なんて事は、
突っ込んだらアカンのですね。
映画を楽しみましょう(笑)