屈折した暗黒街の男....
アラン・ドロンが得意とする役柄です。
『ビッグ・ガン』(1973年 / 仏・伊合作)
監督:デュチオ・テッサリ
脚本:ウーゴ・リベラトーレ、フランコ・ヴェルッチ、ロベルト・カンドゥス
出演:アラン・ドロン、リチャード・コンテ、カルラ・グラヴィーナ、ニコレッタ・マキャベッリ
狙った獲物は決して逃がさないスゴ腕の暗黒街のハンター、アラン・ドロン。
裏社会で一目置かれる彼も、7歳の息子の為にそろそろこの世界から足を洗おうと考えます。
もう潮時だろう...
そしてその事をボスに打ち明けますが、ボスは返事を保留。
カタギになると言っても、あまりにもドロンは組織の事を知りすぎている。
欧州各地に散らばる "支部" の幹部会議でも同じ意見が出て、結論は「ドロンを消せ」
そして数日後、ドロンの妻と息子が殺されてしまいます。
復讐を誓うドロン。
王道な話ですが、敵と味方が複雑で、「えっ?」と「あぁ、やっぱり」が入り混じる展開。
ラストはいかにもフランス映画ですね...
そして、アラン・ドロンらしい。
そのアラン・ドロン、最近、拳銃の不法所持で摘発されたというニュースがありました。
自宅から72丁の銃と3,000発以上の弾丸が押収されたそうで、本人は銃の所持許可は持っていないとか。
『ビッグ・ガン』のドロンは、拳銃を手放せない生活はもう嫌だと思う設定なんですが、実社会は逆だったようですね。
現在88歳。久しぶりに名前を聞いたと思ったら....
(一瞬、訃報かと思ってギョッとしたんですけど)