明治から昭和にかけて活躍した大阪の女性画家たちにスポットを当てた展示会が大阪中之島美術館で開催中。
元々日本画というのは、大阪では "ええとこのお嬢はん" のお稽古ゴトの一つだったそうです。
画壇よりひと足先に、文壇界では与謝野晶子(大阪府堺市出身)が『みだれ髪』を引っさげて登場、ライバル石上露子(大阪府富田林市出身)がそれに続きましたが、先にお稽古ゴトとして裾野が広がっていた大阪の女性画家もまたたく間にその地位を確立してゆきます。
大正時代に官展の入賞者が最も多かったのは大阪だとか。
そして、岡本更園、木谷千種、島成園、松本華羊の4人のお姉さんが「女四人の会」を結成、アイドル的な人気を得ます。
女だから云々.... は令和の今となっては完全にナンセンスになりましたが、古今東西の美術史が男優位だったのは間違いない。
そんな環境下にもこんな人たちがいたんですよ、というのはなかなか興味深いのです。