ポストパンクの一連の喧騒の中にウェールズからポツンと登場したヤング・マーブル・ジャイアンツ。
ギタリストのスチュワート、ベーシストのフィリップのモックスハム兄弟とシンガーのアリソン・スタットンの3人組。
ドラマーはおらず、リズムボックスを使っています。
このバンドの唯一のアルバム、
『Colossal Youth』(1980年)
極端なまでに抑揚がなく拙い女性ボーカルに、エフェクトしないエレキギター、音数を絞りきったベース...
素っ気ないですが、これは当時の音楽シーンにあっては "コロンブスの卵" だったのかもしれません。
当時は「何やコレ? 素人?」という感想しかなかったのに、今改めて聴くとかなり先鋭的ですね。
80年代の英国ロックはこの後、もちろんニューウェイブが台頭して来る黄金時代を迎えるんですが、ヤング・マーブル・ジャイアンツの存在がネオ・アコースティックにつながっているのは間違いナシ。