ハチは魚ですか? | 5番の日記~日々好日編~

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米国カリフォルニア州の環境保護団体が、州の絶滅危惧種保護法(CESA)に基づいて、ミツバチの一種・マルハナバチを保護対象とするべきだと訴えた裁判がありまして、カリフォルニア州控訴裁判所は、「マルハナバチは保護されるべきだ」との判決を下しました。



それが何か?

と思った方....  いますよね?



でもコレ、

カリフォルニア州控訴裁判所?

そう。一審で却下された控訴審なんです。




まず、カリフォルニア州の野生動物保護機関である漁業狩猟委員会が、ミツバチの個体数が減少している、特にマルハナバチという一部のハチは絶滅の危機だとして、マルハナバチを保護対象にしろと訴えました。


しかし、これに対して地元の農業団体が、マルハナバチが保護対象になると農薬散布ができなくなるとして反対。



そうか、マルハナバチというミツバチを保護するべきかどうかを争ったんだね、

と思ったら、

コレがなぜかズレておりまして。



まず、カリフォルニア州の絶滅危惧種保護法(CESA)に明記されている保護対象は、

「鳥、哺乳類、魚、両生類、爬虫類、植物」


はい、昆虫は含まれていません。


そして、CESAの上位法であるカリフォルニア州漁業狩猟法によると、「"魚" とは、軟体生物、甲殻類、無脊椎動物が含まれる」と定義されています。



つまり、

この裁判の争点は、

「魚」にマルハナバチが含まれるのかどうか。



2020年、カリフォルニア州サクラメント郡上位裁判所は、州漁業狩猟法に定める無脊椎動物とは水生動物を指しており、昆虫(マルハナバチ)は含まれないという判決を下しました。


「ハチは魚と違うやろ」という当たり前の判決。


そして、環境保護団体がこの判決を不服として控訴していたんです。



控訴裁判所の判決は、

「"魚" は水生生物を指すと一般的に理解されているが、法律ではそこまで限定されていない。

カリフォルニア州漁業狩猟法の "無脊椎動物" は陸生および水生を含むと解釈でき、これまでに州議会は少なくとも1つの陸生軟体動物の登録をすでに承認している」として、マルハナバチは陸生無脊椎動物である事から、絶滅危惧種に指定できると判断。


問題となったマルハナバチは州法の下では「魚」であると認めて、

「保護されるべき資格がある」との判決を下しました。



コレ....

アメリカ人って何でこんなアホな裁判を大真面目にやっとるんでしょうね?

裁判所がこんな無理やりな理屈をコネるよりも、その絶滅危惧種保護法に「昆虫」を追加する方が良いのでは?(笑)



【詭弁のガイドライン】

1. 事実に対して仮定を持ち出す

2. ごく稀な反例をとりあげる

3. 自分に有利な将来像を予想する

4. 主観で決めつける

5. 資料を示さず持論が支持されていると思わせる

6. 一見、関係ありそうで関係のない話を始める

7. 陰謀であると力説する

8. 知能障害を起こす

9. 自分の見解を述べずに人格批判をする

10. あり得ない解決策をはかる

11. レッテル貼りをする



※応用例

「ミツバチは果たして魚なのか?」という議論の際、ミツバチは昆虫なんだから魚のわけないでしょう、の意見に対して、


1. 事実に対して仮定を持ち出す

「もし、エラ呼吸して水中を泳ぐミツバチがいたとしたらどうだろうか?」


2. ごく稀な反例をとりあげる

「だが、水に落ちたハチが泳ぐ事もある」


3. 自分に有利な将来像を予想する

「数万年後、水中でエラ呼吸するミツバチが出て来ないと断言はできない」


4. 主観で決めつける

「ハチ自身が昆虫である事を望むわけがない」


5. 資料を示さず持論が支持されていると思わせる

「世界では、ミツバチは魚かもしれないという見方が一般的だ」


6. 一見、関係ありそうで関係ない話を始める

「アメンボウやミズスマシなど水棲昆虫もいる」


7. 陰謀であると力説する

「それはミツバチが魚であっては都合の悪い闇の支配者層の陰謀だ」


8. 知能障害を起こす

「たかがミツバチでそんなにムキになって、バカじゃないの?」


9. 自分の見解を述べずに人格批判をする

「ミツバチが魚じゃないなんて言う奴はアタマが悪い」


10. あり得ない解決策をはかる

「ミツバチがエラ呼吸して泳げばいいんだ」


11. レッテル貼りをする

「ミツバチが魚じゃないなんて過去の概念にしがみつくネトウヨはイタいね」