今のうちに安全潜水を考える (3) | 5番の日記~日々好日編~

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気の向いた時に気の向いた事を勝手に書いています。
よってテーマは剛柔バラバラです。



※昨日に続いてダイビングネタです。

ちょい古な話ですが、8月13日、沖縄県 座間味島の沖合いでスキューバダイビングをしていた男性が意識不明になり、その後死亡するという事故がありました。

那覇海上保安部によると、死亡したのは長野県在住の46歳の男性。
13日の午前11時20分頃、インストラクターを含む7人で座間味島の沖合いでダイビングをしていて、船に上がる途中から様子がおかしくなり、その後に意識を失ったそうです。

島内の診療所に搬送されましたが、間もなく死亡が確認されました。


お盆のあたりは新型コロナの緊急事態宣言が沖縄にも出ていたはず。
そんな時期にダイビングしに行くなよ.... が先に来るんですが、それはちょっと置いといて。




ほぼ10年ぐらい潜ってませんので「趣味はスキューバダイビング」なんてもはや言えませんが、以前に書きましたように、私はマリンレジャーの中でもサーフィンと違ってダイビングの事故というのは99%防げると思っています。


座間味島で亡くなった男性の情報が少なすぎて何が起きたのかよくわかりませんが、グループ行動が基本のダイビングでも7人は大世帯です。
この人数ならガイドが先導して、サブのスタッフが最後尾に付くのが普通。
(そうなると7人のうち2人はスタッフ、5人がお客さんという事になります)


船に上がる途中から様子がおかしくなった?


すぐに思い付くのが、「エアーエンボリズム」というヤツ。
ある水深から急激に浮上した時、膨張した肺の中の空気=気泡が血管に入り込んで血流を止めてしまって起こる減圧障害の事です。
めまいや激しい胸の痛み、けいれんや意識喪失などの症状がすぐに現れます。
脳の血管の塞栓なら最悪の場合は命の危険も。


....なんですが、座間味でダイビングやっていて、どんな手抜きスタッフでも「安全停止」を客にさせないはずはない。
(ダイビングしない方にはわからない話ですいませんね)

短い記事ながら、「急浮上した」とは読めず、安全停止は問題なくやっていたんでしょうかね?



ならば、
もう1つ考えられる原因は、何かの水中生物に刺された?

アンボイナガイとか。

こいつが厄介でして、ひと目見てヤバいヤツじゃないんです。
一見、普通の巻貝。現地ガイド以外は頭の隅にもないと思います。

でもこいつが、猛毒を持ってまして、マジで危険。



もちろん、潜ってる時にやたらと水中生物に触るダイバーはいませんが、不用意に着底したり岩を持ったりして、そこにオニダルマオコゼがいた....
なんて話はしょっちゅう聞きました。


私もダイビング始めた頃は、散々マヌケな事をあちこちでやらかして何度も痛い目に遭いましたから、こういうモノには敏感なんです。



絶対この男性は、死ななくてもよかったはず。