光るイソギンチャク。 | 5番の日記~日々好日編~

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気の向いた時に気の向いた事を勝手に書いています。
よってテーマは剛柔バラバラです。



関西在住のダイバーにとって「近場」と言えば紀伊半島の西〜南の海岸線、和歌山県の白浜、串本あたりです。

冬でも水温は15度ぐらい。
ウエットスーツで潜るのは無理でも、極端に寒くはありません。

白浜なら大阪起点でクルマ3時間弱。

私がスキューバダイビングを始めた頃はまだ高速道路が「御坊」までで、そこからひたすら国道42号を走らねばなりませんでしたが、今はずーっと南まで延びましたので楽。




白浜のちょい手前の田辺なら2時間半あれば着きます。

田辺の海は、こんなとこなのにハンマーヘッド(シュモクザメ)の目撃例があったり、マンボウやメジロザメ、さらにジンベエザメ(!)も出た事があるとか。


もっとも、高確率でそんな大物に遭遇できるわけがありません。

「そういう事もあった」



田辺でジンベエザメなんて見た人は、その帰りに宝くじでも買ったら当たるかもしれません(笑)





田辺にはそんな回遊魚と違って、潜れば必ず見られる激レアな "大物がありまして、それが上の写真、光るイソギンチャク。



田辺の「ショウガセ」というダイビングスポットに群生してます。


「オオカワリギンチャク」というこのイソギンチャク、どこが激レアなのかと言いますと、このイソギンチャクが生息している水深は、だいたい100メートル超とされていて、人間が潜れる水深ではないんです。
それがなぜか、ここ田辺では水深35メートルあたりに群生しております。

こんな水深でオオカワリギンチャクが肉眼で見られるのは世界中でも田辺だけ。




しかも、普通のオオカワリギンチャクはオレンジ色なのに、なぜか田辺のオオカワリギンチャクはレモンイエローの蛍光色。






水深35メートルと簡単に言っちゃってますが、レジャーダイビングのMAX水深は30メートル。

それ以上は「潜ったらアカン」のです。




そもそも30メートル越えると薄暗〜くて周りはあまり見えなくなってきますし、魚が一番多いのは15メートルぐらいの水深ですから、面白くないのですよね。

タンクの中の空気も水圧で圧縮されますから減るのが早い。

大袈裟に言えば命がけの水深です。



だんだん水深を下げてゆくと、下の方がボーッと明るくなって来ます。

オオカワリギンチャクの群生。



幻想的な光景。



なぜこのイソギンチャクが田辺だけこの水深で群生してるのかは ????



自分が潜った最高水深は、海外の有名ダイビングスポットでも沖縄でもなく、和歌山県の田辺でした。


水深38メートル.....

私はデコ(ダイビングやる方はわかりますよね)は出した事ないんです。

なので、もうここに潜る事はないと思います。