浪花のモーツァルトはモーツァルトが嫌い。 | 5番の日記~日々好日編~

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よってテーマは剛柔バラバラです。

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「モーツァルトって嫌いやねん」

 

”浪花のモーツァルト”と呼ばれたキダ・タローさん、実はモーツァルトがお嫌いだそうです。


曰く、 

「曲の持って行き方が嫌いやねん。曲の前の方でしょーもない事やって、後ろを浮き立たせようとしよる」


 

天下のモーツァルトを、「しょーもない事しよる」と切り捨てるのはこの人ぐらいでしょうね。



何年か前にこのブログでキダ・タローさんのCDを紹介した時に書いた事ですが、昔むかし、ラジオ番組でキダ・タローさんがアマチュアバンドの審査員をされていた事がありまして、出演バンドに対する愛情あふれる毒舌が人気でした。



その番組に私のバンドも出た事があります.....

オリジナルではなくて桑名正博さんの「Road Machine」をやったんですが、その時にドラムの奴がねえ.....   緊張してたのか、ものすごくモタりやがって。



審査員のキダ・タローさんには当然のように見抜かれてました。


「ドラムの子、緊張したはったんかな、佐渡おけさやったね」

我々「こいつ、あんまり練習に来ないんですよ〜」


キダ・タローさん「練習に来ないんですか?」

我々「そうなんです」


キダ・タローさん「そらあきませんね。そういう時、どうしたらええかわかります?」

「え....? どうするんですか?」


キダ・タローさん「(真顔で)しばくんです」



でも愛ある毒舌でした。

関西人にとってキダ・タローさんの音楽は生活の一部ですから。