ウイーン・モダン展 | 5番の日記~日々好日編~

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よってテーマは剛柔バラバラです。

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中之島の国立国際美術館
『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』

グスタフ・クリムト、エゴン・シーレらの絵画をはじめ、ウィーンミュージアム所蔵の工芸品など約300点が展示されています。


クリムトはゴージャスな絵を描く作家ですが、目玉は、ポスターにもなっている「エミーリエ・フレーゲの肖像」
クリムトが最愛の人エミーリエを等身大で描いた肖像画です。


クリムトは55歳という若さで亡くなりましたが、数々のモデルと浮名を流したヤリチ… もとい、モテ男。

エミーリエと出会ったのは1891年とされていて、2人仲良くボートに乗る写真も残っています。

クリムトは1日に何通もの情熱的な手紙をエミーリエに送り、自分がデザインした服を何着も着せて撮影。

病床のクリムトの最後の言葉は「エミーリエを呼んでくれ」だったそうですから、ベタ惚れですわ。


しかし、クリムトの死後、アトリエに残っていた書簡をエミーリエが全て処分してしまった為、約30年に渡る2人の親交は謎のまま…


姉妹でサロンを経営するほど裕福だったエミーリエ。
肖像画に描かれているきらびやかな幾何学模様のドレスは実在のものでなく、クリムトが想像で描いたもの。
エミーリエはこの絵は気に入らなかったそうです。




美術館の前の看板で、この絵のドレスとそっくりな服を着たお姉さん(妙齢の)が記念撮影をしてらっしゃったんです。
わざわざ衣装を用意して来るのがすごいですが、実は中に入ると、
この絵だけは写真撮影OK!(笑)

ホンマもんの前でも撮らはったんでしょうか…