オール大観 | 5番の日記~日々好日編~

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横山大観の生誕150年・没後60年を記念して京都国立近代美術館で開催中の『横山大観展』を見に来ました。


休日にも関わらず意外に空いていたこの展示会、今回(前期展示)の目玉は、ポスターにも堂々と載ってる屏風絵「紅葉」、そして「夜桜」

2作品共に、予想以上に大きく、迫力があります。
かなり細部まで描き込まれていまして、「夜桜」の桜の花びらは1枚1枚、丁寧に縁取り。
かがり火の描き方も非常に細かい。


「紅葉」の色づいた紅葉もそうなんですが、不思議な事に立体感を出そうとして描いた形跡は見えないんですよ。

でも結果、仕上がった絵がちゃんとそうなっています。

これは他の画家ではあまり見られない現象。


そしてもう1つの目玉が、全長40メートル超の水墨画「生々流転」



実は私は、
美術館・博物館へ行く時は1人で行きたいんです。
自分が見たい作品というのが明確にあり、他はどうでも良いので(笑)

ですので、
展示の8割はマトモに見ませんし、前がつかえてると「早よ移動せえよ」
とか思ってしまって(笑)

結局、どんどん前にいる人を抜き去って、お目当ての作品だけ見て帰るという、
時間にすればせいぜい10分そこそこ…が私の美術館観賞。
(音声ガイドなんぞいりません)


今回見たかったのは、「紅葉」「夜桜」、そして「生々流転」
「生々流転」は長~い画巻で、折り返しの列が出来てましたけど、さすがに並びました(笑)

この作品も、立体感を出そうと工夫した形跡はありませんね…
それどころか、かなりあちこち手ぇ抜いてます。

なのに、出来上がった絵は迫力満点。



横山大観という画家を知ったのは実は小学生の頃の記念切手収集で。
富士山に鶴が飛んでる絵柄だったか…
高かったんですよ。

伊藤深水とか岸田劉生とか竹久夢二とか、そういう近代画家の名前も、小学生のクセに知ってましたが、憶えたのは全部、切手から。