江戸の戯画展。 | 5番の日記~日々好日編~

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天王寺公園内にある大阪市立美術館にて。

『江戸の戯画』
~鳥羽絵から北斎・国芳・暁斎まで~


太平の世が長く続いた江戸時代には、人々の笑いを誘う「戯画」がたくさん描かれました。
そんな江戸時代の戯画を集めた展示会。


「鳥羽絵」というのは、当時の大坂(大阪)を中心に流行した戯画で、国宝の「鳥獣人物戯画」の筆者と伝えられる鳥羽僧正に由来。

この当時からすでに大阪はお笑い発信街だった?


登場人物の手足が極端に長く描かれているこの鳥羽絵は、後年の葛飾北斎や歌川国芳に影響を与え、笑いの感覚が受け継がれています。


今回の展示会の目玉は、国芳の「金魚づくし」
金魚たちがまるで人間のように宴会をしたり筏を漕いだり。
猫や犬なら擬人化しやすいでしょうに、
それをまさかの金魚。



そして、幕末になって描かれた「滑稽名所絵」
作者は複数ですが、江戸、京、大坂の三都の名所を舞台に“ヒトコマ漫画”でドタバタ風景が表現されています。

例えば、京都の清水の舞台から傘をさして飛び降りるお姉さん。

背景がかなり真面目&丁寧に描き込まれているだけに、人間の所作がより馬鹿馬鹿しく見えます。


江戸時代っちゅうのは
やっぱり平和な時代だったんですかね?