会場建設費、高すぎ。 | 5番の日記~日々好日編~

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よってテーマは剛柔バラバラです。

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先週の事なんですが、あるテレビ番組で、2020年の東京五輪の会場見直し、特に予算が高騰したボート会場「東京・海の森水上競技場」について取りあげていました。

この日のゲストは3人。
五輪誘致に関わったスポーツ法学会理事の鈴木知幸氏、スポーツ評論家の玉木正之氏、そしてロンドンまで5大会連続で五輪ボート競技日本代表の武田大作氏。

番組ではこの3人に、「どちらかと言えば」の注釈付きで、海の森、埼玉県の彩湖、宮城県の長沼ボート競技場の3候補地のうち、どれが良いか札を出してもらいました。

鈴木氏は、観客席を全て仮設にするなど、予算の大幅削減を条件に海の森のまま。
玉木氏は「そもそも復興五輪だったじゃないか。被災地にスポーツを持って来る事でどれほど沸き立つか」と、長沼ボート競技場推し。

そして武田氏は「いくら何でも390キロも離れた長沼は遠すぎる。ボートの聖地と言えば荒川の戸田。五輪はアスリートファーストでしょう」と、戸田推しで、百歩譲って「埼玉の彩湖」
と、見事に分かれました。

そもそもこのボート競技場、当初69億円だった建設費がいつの間にか約7倍の491億円…
何でこんなに爆上がりしてるんでしょう?

候補地の海の森は、
すいません、ここ、淡水やなくて海ですねん。波が来て競技できませんから何とかせな…

…って、
今になって気づいたのか?

横に空港があって、1分30秒おきに離発着しますから、騒音で競技中の指示の声が聞こえません…

…って、
それも今になって気づいたのか?

ここは日本ですよね?
中国じゃなくて。


ボートと共に会場見直しになってるバレーボールと水泳も、それぞれの連盟が当初案の会場で競技を行うよう、申し入れを行ってますが、この人たちは要するに、
「地方ではなくて東京に立派な競技場が欲しい」
んでしょ?

五輪開催を名目に、こりゃ千載一遇だ!と。


それから玉木正之氏。
私、この人大嫌いなんです。建前のキレイ事しか言わないから。
「そもそも復興五輪だった」?
いつの間に復興五輪になった?

東京五輪は選手村から何キロ以内で全ての競技を賄えるコンパクト五輪というのが「そもそも」
被災地云々と言うなら最初から東京ではなくて仙台が立候補すりゃいいでしょうが。

被災地復興と言えば何でも通るのかね?
「東京」五輪なんだが?


私は全ての競技を当初案でやるべきと思います。
風呂敷拡げてドヤ顔でプレゼンして落札し、その通りにやらないなんて詐欺でしょ。

高すぎるだけで。

先日、東京都が待機児童対策の為に組んだ緊急予算は120億円です。
建設費のこの高騰ぶり、都民はもっと怒れ。