忠孝酒造の副業 | もっと泡盛を知りたい人のためのブログ

もっと泡盛を知りたい人のためのブログ

泡盛を作っている者による、泡盛好きな人のための、マニアックな泡盛情報。
沖縄の泡盛メーカーである忠孝酒造(ちゅうこうしゅぞう)の蔵見学案内を担当している井上がお届けします。

数あるブログの中で「知ってますか?泡盛」 の井上支部をご訪問いただきまして、ありがとうございます。
あなたに、感謝ですっ!!

ブログランキング、に参加中です。応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 酒ブログ


こちらでは、「忠孝酒造のこと」について書いています。

忠孝酒造では、創業当時から養豚ぶーぶーも行っていました。

▼昔の豚舎ブタぐぅぐぅ
もっと泡盛を知りたい人のためのブログ-忠孝01

泡盛を作るときの副産物である蒸留粕を餌にして豚ぶーぶーを飼育していました。

蒸留粕というのは、『もろみ』を蒸留したあとに残る酒粕です。
お米のエキスが溶けているので、栄養豊富なんです。

昔は蒸留粕を使って豚を育てることは特に珍しいことではなかったようです。

たとえば、

1『琉球泡盛に就いて』という大正時代に書かれた本
には、
「彼らは泡盛業の副産物たる酒粕で養豚業を経営し・・・」
と書かれています。

また、

2佐久本政敦(瑞泉酒造)氏の自叙伝『泡盛とともに』のなかでも、
「戦前と比べてもっとも様変わりしたのは、豚小屋や畑がなくなったことだ。」
という記述があります。
さらに、1935年頃の酒屋の屋敷図(本の66ページ)に豚舎が描かれています。

▼忠孝酒造の現在の敷地内の様子です。
もっと泡盛を知りたい人のためのブログ-忠孝07

昔は、写真カメラに写っているところすべてが豚小屋ぶーぶーでした。
1967年に今の新しい製造蔵を建設しているので、そのころに養豚はやめたみたいです。(やめた時期については未確認ですあせる

さて、蒸留粕のことですが今は『もろみ酢』という形で飲料として販売しています。
もろみ酢についての詳しい解説はこちら
 右矢印【もろみ酢のはなし】

栄養豊富な蒸留粕を人が利用しない手はないですからねべーっだ!

知ってますか?泡盛 井上支部-下

<関連記事>
 ・【創業年一覧】
 ・【高安(たかやす)生まれ】
 ・【もろみ酢のはなし】