チーズはいつ消えるのか | 中国地方の大家の不動産賃貸業日誌

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大手のアパートメーカーの問題は未だにメディアに取り上げられていますが、

以前から、というか昔から変わっていないので、

今後も変わらないのではないかと思っています。

今後変わるとしたら賃貸住宅の需要者の数になろうかと思います。

建築・供給戸数は右肩上がりは変わらないとすると、

入居率は普通は下がる。

普通は下がるけど、赤字覚悟で無理矢理埋めてくる。

そのしわ寄せが一般の細々と頑張っている大家に来る。

というのが、目に見えない形でいつかやってくる。



さて、このアパートメーカーにいつも気を取られていますが、

新規の分譲宅地(新築建売)や、

分譲マンションの戸数も着実に増え続けております。

私のファミリー向け物件の引越し理由ナンバーワンが、

この新築戸建てや新築分譲マンションの購入なのです。

これは別に人口や世帯数が増え(微増し)ていた過去の話なら、どうということはないのですが、

今となってはパイの奪い合いのような感じなわけですから、

次の入居希望者の選択肢を想像してみて、

自分の所有物件を選択しようとするとき、

そのライバルとなる選択肢は今後増え続けるわけです。




分譲マンションだけの供給戸数は平成28年度で約1500万戸、

今尚供給され続け、

戸建て分譲宅地も新規に造成され続けております。




もちろん、

賃貸住宅と分譲住宅では性質が異なりますが、

考えてみると分譲住宅はいつでも賃貸として転用可能なわけで、

そういう意味では賃貸住宅だろうと、分譲住宅だろうと、

住宅が供給されていて、需要者はどちらも選択可能な状態にあるわけですから、

・・・

家賃払うくらいなら、ローコスト住宅を買って、いらなくなったら賃貸に出そうか、

という選択もできる時代です。

・・・


そう考えていると、

この先どうなるでしょうか。

私の2大座右の書の一つは『チーズはどこへ消えた』なのですが、

このチーズ。

チーズはある日突然消えてしまうものなのですよ。