年間経営計画の見直し~ | 中学理科教師のつぶやき

中学理科教師のつぶやき

中学校理科教師として25年。ひとつの意見として、ここに私の日々考えたことを記録していきます。同業の方、現役生徒、現役親御さんとのネットでの交流もできるといいですね。

さあて、年度の切り替わり。

私の次年度の任務は生徒指導部長


いえーい。


小さい頃から「長」のつくものは大好き。

みんな、生徒指導は部長様の言うこと聞けよ。


長をあずけられて

担任を取り上げられましたが

ここ数年、担任への情熱がさほどでもない私です。


なーんでか?


自分の学級だけなんとかしても

学校全体が変わらないと

何にもならないなーと感じているからです。


「長」とつく役の人は

コーディネーターとかコンダクターだと思うんですね。

その人が、そのことを意識していないと

全体がまわらない。

変に指揮をとると、かえってぐちゃぐちゃになる。


以前は、実践で見せれば、わかってもらえると

外に情報を発信しながら、学級経営に命をかけてきたのだけれど

なかなか伝わりません。


学校のセンセーって

勉強できないのね。


いや、勉強する人達はいるんですが

それを実践に活かしていく人達はずいぶんと少ない。


勉強しても、見て感想を述べるだけ。

いや、評論するだけ。

がっかりだ。


試しにやってみようって人は

なかなかいないのね。


そして、うまく行かない理由を

うまいことこしらえて「評論」してる。


こりゃあ、ボトムアップより

トップダウンだなあとばかりに

「長」を得た機会に

ばんばん提案を打ち出してやらせたら

みんな言うこと聞くのね。


不思議。


誰かの責任だと、やれるんだね~。

なんか、ひっかかるけど

いいの!


私の仕事は、同僚の教育ではないから。

生徒が成長してくれれば、ok。ok。


学年長をやった学年は面白かったなあ。

イジメを学年集会で追求させたら

ぼろんぼろんに泣きながら討論して

結局、埋もれてたイジメが全部ほっくりかえされて

卒業するまで、イジメのイの字もなくなって

他学年まで追求しようとしたところで

担当教師陣にストップかけられて

全校イジメ壊滅計画は失速した。


私の異動がなかったら

最後までいけたと思うんだけどなあ。


このお話はまた今度ね。



さて、今回、再び巡って参りました指導部「長」

全校をコーディネートすることになるから

前やってた学年長より面白いなあ。


「長」になって大事なのは

全体を見ながら明確な方針を打ち出すこと。


これをやるよ。

目的はこうだよ。

いつやるよ。

こんなふうにやるよ。

誰にやってもらうよ。


目標の達成が難しいならサポート

終わったら評価して次へ

全体のイメージが皆さんの中で

統一してきたら

どんどん、任せていきます。


どの生徒も3年間しか学校にいないので

3年分のストーリーをつくればいい。

それ以上は必要なし。

ストーリーを作り上げる作業が

年間経営計画をつくるというやつだな。



私の指導部長は明日から始まるんだけど

転任していく前指導部長から

次年度分の年間経営計画(指導部編)をいただきました。

今年度分の異動した人の名前とかがちゃんと直してあります。


「あー、1回目の会議で提案だけできるようになってるから」


ありがとうございます。

私の労力が極力消耗しないように

ほとんどやってくれました。

あとは印刷して会議の資料を用意するだけ。


なんでしょうけど。


改めて、読んでみたけど。

何を、何のために、いつ、どのように、誰がやるのかが

さっぱりわからない。


「生徒の自主性を尊重し」

「地域からの情報を集め」

「・・・指導を徹底する。」


よく見る文言が並んでいるんだけど

繋がりが見えない。

そんでもって

同じことが何回も出てくる。


昨年は、自分の学級にかまけて

修学旅行の準備とかでわちゃわちゃしてて

年間計画をろくに読んでいなかったので

計画になってない計画も

「いいでーす」とばかりに

スルーしていました。


学校ってすごいよなあ。

誰も、何にもわかんなくっても

みんなして勘でなんとかするからな。


私はこのことを否定しませんよ。

何となくでまわることほど

面白いものはありませんから。


最後は

「うへぇ。うまくいったよ。おい!」

てな感じで、びっくりしますからね。


でもね。

私が「長」になったからには

私の思ったとおりにやってもらいます。


そのためには

しっかりした計画が大事です。

形なんかどうでもいいんですが

私自身が、できればチームの皆さんも

いつ何するつもりなのかが、はっきりわかる計画書がほしい。

途中で、変化に耐えうるフレキシブルなんだけど

ちゃんとわかるやつ。

そんでもって夢のあるやつね。


はい。はい。


ここ、数日、計画の書き直しに時間を費やしていました。

いやあ、シンプルでいい脚本が書けたと思ってます。


むこう3年間で、どんだけの人材を輩出できるか。

楽しみですよ。