終わりのない仕事を整理する | 中学理科教師のつぶやき

中学理科教師のつぶやき

中学校理科教師として25年。ひとつの意見として、ここに私の日々考えたことを記録していきます。同業の方、現役生徒、現役親御さんとのネットでの交流もできるといいですね。

旧年度の片づけがようやく終わって

新年度へ向けた準備にばたばたしています。


どこまでやってもきりがない仕事だなあと

つくづく思います。


なにしろ、「これでいいのだ」というフォーマットがあればいいのですが

そういったものが見つからないから始末が悪い。


指導要録とか出席簿とか

そういった単純作業は楽なんですけどね。

ゴールがはっきりしているから。


ゴールがはっきりしている仕事の中にも

これって必要なの?と思わせられる項目があるから

ストレスが増えるんじゃないかなあ。


授業記録簿なんてそのひとつ。

毎日の授業の記録をとっておいて

何時間授業したとか

指導計画のどこまで進んだとか

そういったものをチェックするために

つけるのだけど


これ、「公簿」じゃない。


だから、学校によって扱いがまちまち。

形式はもちろんだけど、つけてもつけなくても

責められません。どうでもいいんです。


だって、時数は教務で管理しているし

計画の進捗は生徒と自分が知っている(汗)

授業を管理職が見に来ることなんかないしね。

計画が終わってなければ

PTAで騒ぎになって

「問題教師」の烙印が押されますから

普通は、ちゃんと終わらせます。


でも、授業記録簿は最終的にどうでもいい「仕事」のひとつ。


これを年度末に「必ず、全職員、校長に提出すること」

なんちゃって、年度末提出書類リストに入れちゃうから

疲れちゃうんだなあ。


真面目にきちんとつけてる先生は

当たり前のように、提出してますなあ。


私はというと

今年は、2学期までで挫折しました。

進路事務に集中していたら

3学期の授業記録は一個もつけてませんでした。


もちろん、私的なメモ形式の記録はとっているし

年間指導計画は全部終わらせているんだけど。

2ヶ月も、3ヶ月も前の授業内容なんて

この忙しい時期に

いまさら整理してどうするんだという思いの方が強かったりして

手をつけません。


それでも、校長先生

「えーと、あとはくす先生だけだな・・・」

などとつぶやいたりなんかするもんだから

またまた、プレッシャーを感じたりなんかして


面倒くさいから

こっそり、校長室に行きましたよ。

「えー、実はこっそり相談なんですが・・・」


まあ、正直に3学期分つけてないことと

ちゃんと計画は終わってるんですけどと

お伺いを立てたら


「あー、じゃあ、いいことにしましょう」

「すいません。来年は、がんばりますから」

といった、苦笑いで済んでしまいました。


こうなると、ますます「我々の業務は曖昧だ」

との思いが強くなります。


授業記録は絶対につけたほうがよろしいので

それ自体は否定しませんが

法的に(ま、公務員として)やらなくちゃいけないものと

やった方がいいものをごちゃごちゃにする風習は

よくないなーと感じます。


ごちゃごちゃにしておくと

だまされて、自動的にやる人がいるので

やらせたい方は便利なんでしょうけど

そこまで、信用がないというのもどうかと思いますぜ。


ここまでは絶対やらなくちゃいけない仕事(ジョブ)

ここからは、自分たちが質を高めるために

頼まれなくてもやる仕事(ワーク)


はっきりしていた方が

がんばれると思うんですが

どうでしょう?