前回からの続きで、中学受験大手塾の講師に要求される要件についてです。

 

②人前で話す能力

これは、何となくイメージできますね。生徒の目を見て話が出来るか。言い換えると、黒板やテキストをじっと見ているということがないように出来るか…ということでもあります。あるいは、生徒が多くいる、さらには保護者会の場合は、保護者がたくさんいる状態で、普通に話が出来るか…というところですね。これも、鍛えていくことが出来る部分でもありますが、ある程度生まれ持っているもので決まるところもあるようにも思います。

 

物怖じせず多くの人の前で話が出来る…ということがクリアできてから、次に話術その他…ということになっていくのです。

 

③物事をかみ砕く力量

これは、対生徒の部分で非常に大事なことです。

例えば、算数において割合の説明をするときに、割合は比べる量を元になる量で割るんだよ…等ということを最初に言ったところで伝わるわけがありません。60は20の何倍?と聞くと、小5以上の生徒の場合、ほぼ全員が瞬間的に、そんなもの3倍に決まっているやん…と答えるでしょう。では、15って20の何倍?とやると、多くの生徒が少し考えることになります。でも、

60が20の□倍 なら 3倍、その3ってどうやって出たの?と聞くと、誰もが60÷20と答えるでしょう。

60が20の□倍 なら 60÷20=3(倍) で求まるのであれば、この60が15に変わって

15が20の□倍 なら 15÷20 で求まるよね…

と持って行けば、多少最初は戸惑う生徒もいますが、そのうち誰もが理解してくれます。

そして、この~倍というのが割合なんだよ…と進めるのですよね。

 

これは、どちらかというと、初出概念の導入でしたが、問題を解く過程においても、色々なかみ砕き方がありますね。これも、その人の持っているもので左右されることはあります。

(長くなるので、3に続きます…。)