今日明日と、かなりの寒波が襲うようです。皆様ご自愛ください。

 

さて、今回は、塾の内部事情…というのではないですが、講師(講義担当)としての力量に関する話題に触れてみたいと思います。

塾が、特に小学生の中学受験指導の担当を選抜する上で重要視するポイントは色々あります(ここでは網羅はしません)が、例えば、

①学力

②人前で話す能力

③物事をかみ砕く力量

④何らか生徒を引っ張れそうに見える部分

といったものがあります。(他にも色々あって、例えば教材作成能力とか作問能力とかありますが、これはある程度入り込んでからの話になります。)

 

①学力

これについては、別に、国公立大学の2次試験を解けるかどうか…というようなものではなく、レベルとしては高校入試程度、まあ、中学入試問題の中には、特に算数など高校入試よりもある意味で難しいものはあるわけですが、その人材に担当を期待する生徒の学力レベルにもよりますが、相応の中学入試レベルの問題をある程度解けるか…というところは見たいところです。

 

勿論、教えるに当たって、色々準備が出来るので、今、あれもこれも瞬殺で解ける必要はありません。しかし、どの教科においても、ある程度(2~3年の)準備を重ねても、その担当の限界のようなものは見えてくる場合があって、これが、生徒を教えるに当たって障害となるようでは困るわけです。

 

特に、算数は、最上位校を目指す生徒は、やはり本当に優れている(恐らく将来東大や、旧帝大医学部レベルを突破していく生徒が多くいるわけです)ので、ごまかしがきかないところがあります。

 

これは少し話しが逸れますが、指摘されたときに、それを謙虚に受け容れる担当の方が信頼されます。さらに話しが逸れますが、私は中高と進学校にいましたが、特に、同じ学校出身の先生は、生徒の指摘に対して極めて謙虚でいらっしゃって、「ああホンマやなあ…ごめんごめん…」とか、鋭い生徒の考え方に対しても「それすごいね…なるほどね…」といった対応をされていました。出身でない先生、特に途中から来られた先生も、早めになじまれて、同じ感じになって行かれたので、非常に私としては助かりました。

 

かつてほぼ同僚と言える人(今は独立して素晴らしい塾を立てられています)が言っていたことに、生徒は、教えている者以上の得点力を身につけることはできない…ということがあります。言い換えると、生徒をあるレベルまで伸ばしたいなら、教える側は、それをしのぐものを持っていなければならない…ということですね。

 

(2に続きます)