私は、千葉大学の教育学部出身です。
地元国立大の教育学部卒です。(そのまま大学院にも進みましたが)
小学校の教員免許を取るために、ピアノの伴奏や、料理実習も行いました。
20℃の冷たいプールで「80mを3つの泳法で泳がないと単位は出さん!」と脅かされたのも、今となっては良い思い出です。
授業を受けて「これは参考になる!」と感じた授業内容は、正直言ってあまり多くはありませんでした。
「小学校の教員になるなら、モル濃度の計算ができないと話にならん!」と説教してきた教授には、反発しました。
「最前列で聴いていたのに《この式は、解が一つに定ま・・・》」など語尾が聞き取れない授業もありました。(解が定まるのか、定まらないのか、どっちだよ)
その中で、30年経っても、まだ鮮明に覚えている授業が、いくつかあります。
中学受験生の保護者にも役立ちそうな内容を、2つ紹介します。
【1】乳児が興味を持つもの
心理学の授業で、乳児がどんなものに興味を示すかという実験が紹介されました。
言葉が分からない乳児に、「美しい風景画」を見せても、ほとんど興味を持たずに、視線を合わせません。
「動物の写真」だと、見てはくれますが、10秒も経たないうちに、視線をそらします。
では、乳児が最も長時間注視して、視線をそらさなかったのは、何かというと・・・
「動物の顔のアニメ画」だったそうです。
「ハローキティー」や「プーさん」は、小さい子どもの目を引くのです。
動物ではないけど「アンパンマン」も一緒でしょう。
これを聞いたこともあって、若手講師の時には、プリントにハローキティーの絵を描く修業をしたものです。
塾講師としては、どらえもんのキャラ弁を塾に持ってこられると、ただでさえ長くない弁当の時間に、時間がかかって食べきれなくなる可能性が高くなりますので、ほどほどにお願いします(^^)/
【2】家庭訪問の前に
小学校の先生は、家庭訪問をします。(今年は新型コロナで事情は異なると思いますが)
ある有名な先生は、家庭訪問の前に、保護者にお願いをするのだそうです。
お願いの中身は
「生まれたばかりの頃、小さい頃の写真を用意して、見せてください」
というものです。
小さいころの写真を見せてほしい、というのには、先生が見たいのではなく、別の狙いが隠されています。
保護者が小さいころの写真を探していると、当然、保護者自身が写真を見ることになります。
写真を見ることで、何もできなかった小さいころを思い出してもらうのが、主な目的です。
生まれたばかりなら、ニコッと笑っただけで「あっ、笑ったぁ~!」と両親は喜びます。
初めて立って歩けただけで、歓喜に包まれる時期もあります。
でも、成長するにつれて、「このくらいはできて当たり前」と要求水準が大きく上がってきてしまいます。
そこで、小さいころの写真を見ることで、漢字テストの点が悪くても、忘れ物をしても、親は「まだ小さい子どもじゃない」と感じて、ストレスを溜めなくなるとのことです。
受験生の保護者のみなさん、
我が子のテストの結果が悪くて、ストレスためそうなら、1歳2歳の小さいころの写真を見ると、精神衛生が良くなりますよ。
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私は中学受験のプロ家庭教師をしています。
6年の受験生の募集は打ち切りました。
空き時間は少ないですが、非受験学年でしたら指導可能な日時もあります。